前年の新規公開株(IPO)から絞り込む【給付金で平和に株を買う③】
前回の記事では、会社四季報の見出し語を使って、おおざっぱに業績が良い銘柄を絞り込みました。
今回は業績は一旦無視して、前年に新規公開した銘柄から絞り込んでいきます。
新規公開株(IPO)とは
上場していなかった企業が、新規に株式を証券取引所に上場(公開)し、投資家が株式を取引所経由で購入できるようにすることです。IPO(Initial Public Offeringの略)とも呼ばれます。
証券取引所で初めて取引される日(上場日)より前に、証券会社などを通じて購入希望者の募集を行い、決められた価格(公募価格)で購入できます。上場してから最初につけられる株価(初値)が公募価格よりも高くなる傾向があります。そのため個人投資家が募集に殺到し、公募価格で購入できる人は抽選で決められることがほとんどです。
新規公開株の特徴
・公募価格は割安に設定されやすい
多くの場合、公募価格は、過去の業績などから算出した適正価格よりも割安に設定されます。企業としては、多くの投資家に株を購入してほしいからです。公募で買って、株式市場で適正価格で売るだけで、差額の利益を狙えます。そのためリスクが低いとして人気化しています。
・発行株式数が少ないほど買いたい人が増える
簡単に言えば、数が少ないほど希少価値が高いということです。発行株式数が少ない=購入できる人が少ないため、公募で買えなかった人が、上場後すぐに買おうとします。その結果、売りたい人に比べて買いたい人が増え、株価が上がりやすくなります。
・上場後の値動きが荒い
公募で購入し上場後すぐに売って利益をすぐに確定したい人、上場後に買って短期間での売り抜けを狙う人など、新規公開株にはいろんな思惑の人が参戦します。結果、上がったり下がったりの値動きが激しくなります。値動きが荒いから買うのか、買おうとするから値動きが荒くなるのか…鶏が先か、卵が先かの状態です。
以上の状況を簡単にまとめると、新規公開株は上場後、業績の良し悪しに関わらず株価が動きやすいということです。夫が抵抗を感じる『マネーゲーム感』があるので、我が家は上場後すぐの株には手を出しません。
なぜ前年のIPO株で投資対象を絞り込むのか
新規公開した株には何倍にもなる可能性があると思っています。
新しく上場した企業には、新しいサービスを提供している会社、これからの時代を先取りしている会社、勢いのある会社が多く含まれていると思っています。もちろんすべての新規公開株にその可能性があるわけではありません。玉石混淆ではありますが、そういう会社を見つけられれば、大きく成長(=株価が上昇)する可能性があります。
上場後数か月はマネーゲーム的な値動きをすることが多いので、ある程度月数が経過して、企業の実力や将来性での評価が反映される状態になってから、参戦したいという考えです。
新規公開は通年行われているので、今の2020年7月であれば、昨年上場したもので絞れば、もう株価の動きは落ち着いているかな、という判断です。
2019年のIPO株を調べる
単純にGoogleさまに「IPO 2019」とお尋ねします。いくつかIPOに特化したサイトが見つかります。今回私は、ライブスター証券さまのデータにお世話になりました。
2019年のIPO数は82件です。会社四季報で銘柄を絞り込んだ時と同じように、
・最低投資金額20万円以下
・投資に詳しくない夫も納得する業種・会社であること
の条件で選別していくと、26銘柄となりました。いくつかの銘柄が、四季報で絞り込んだときの銘柄と重複しています。こういう銘柄はやはりちょっと気になります。
今回の方法では、業績は一切考慮されていません。ここからさらに四季報でチェックしたいところですが、それはあとでまとめてすることにし、本日の絞り込みはここまでにしておきます。
===================
IPOの値動きのことや、新規公開株に大きく上昇する銘柄があることなど、今回の記事はすべてわたしの証券会社時代&その後の『感覚』ベースでの話です。データに基づいた検証については、改めて別記事で試みたいと思います。
===================
次の記事では、高値更新銘柄という観点から絞り込みしていきます。