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J1リーグ第20節 セレッソ大阪 VS サガン鳥栖 マッチレビュー

雨の中、現地観戦をされた方お疲れ様です。
私は前半だけ見て、後半は家に帰って見ようと思ってたら、逆転負けしてて悲しくなりました・・・

この試合の注目ポイントは後半です。

※事象をピックアップして書いているため、記載できていない内容は多々あります。

第20節のセレッソ

スタメン
https://soccer.yahoo.co.jp/jleague/category/j1/game/2023070808/summary?gk=2

セレッソは前節から、毎熊がスタメン復帰した形で試合に臨みました。

質で殴る前半

前半に関しては、お互いピッチコンディションを考慮してサイド攻撃で打開しようと試みます。前半は元気な状態なので競り合いや裏抜け、セカンドボール回収などセレッソは個の質で鳥栖に対して、優勢な状況を作りました。

セレッソの中でも「無理なことはしない!」「中盤でボールが止まるぐらいならシンプルなプレーでゴールに迫ろう!」といったやりたいサッカーはあるけど、雨用の戦い方をしようと共通認識はあったと思います。

誤算だった雨用の戦い方

後半になり、ピッチコンディションが良くなり、センターサークル付近でもボールが進むようになりました。セレッソにとっては誤算だったのでしょう。

ゴールキックや最終ラインから前線に目掛けてロングボールを多用していましたが、コンパクトな陣形に対してヘディングで競ってもボールが回収できるかはギャンブル要素が多く「取れればOK!取られたら守備!」という単調な形になってしまいます。

では、ロングボールを多用していた札幌戦と何が違うのか?

私の札幌戦の記事を見て頂ければと思いますが、札幌はマンツーマンで来るので、対札幌用のロングボール戦術を準備していました。

しかしながら、今節は雨の影響を考慮する必要があり、蹴った先で回収後シンプルに攻めようという普段通りの試合展開ではなかったです。

もちろん、練習では自分の達の形を練習したうえで試合には臨んでいると思いますが、ハーフタイム後のピッチの回復から戦い方の大きな変更を試合の中で施すことは難しかったと考えます。

4-4-2の弱点を突かれるセレッソ

セレッソは守備時4-4-2で守ります。オーソドックスな守備の形であり、国内外問わず基本的な守備陣形です。各チーム中で4-4-2→4-3-3や4-4-2と4-4-1-1の併用など相手チームによって形を場面ごとに変化させながら、守ることはあります。

ではセレッソが行っている4-4-2ではどこが弱点か

4-4-2の弱点

2トップのレオ・加藤の脇の部分と中盤の香川・喜田の脇の部分です。

鳥栖はどのようにそこを突いたのか

パターン①

パターン1つ目は鳥栖のボランチが最終ラインにまで降りて、数的有利を作りました。
チームの共通認識とサッカーのセオリーとして中を閉じることは大事(中央を割られる方が危険)なため、レオや加藤は思い切って出ていくことができないです。
また、クルークスはサイドに張っているSBが気になっていけないという展開となり、ボールを前進させられました。

パターン②

パターン2つ目は中盤の脇を使われたシーンです。これは1失点目となったシーンでもあります。

パターン1で挙げた後ろが3枚になった状況に対して、セレッソが対応したシーンを逆手に取られました。カピシャーバが気になって原田にアプローチするが、カピシャーバの斜め後ろに小野が顔を出しました。舩木は原田→長沼のパスが気になって、小野には出て行けず、小野がフリーに状態でボールを受けました。
結果として失点に繋がってしまいました。

前でボールを奪いたい

セレッソは勝ちを目指す分、点を取るためにリスクを冒してでも前に人を置く形が結果として失点に繋がりました。前線の守備スイッチと最終ラインの気になる部分や疲労などにより乖離が生じ、その分、いつもの形とバランスがおかしくなってしまい、スペースが至る所に出来てしまう事象となりました。

後半45分

上記はピンチとなったシーンです。
レオ・北野・香川・・・前で刈り取ってショートカウンター
上門・・・カメラの画角で分かりづらいですが、中盤に降りてくる富樫や広大なスペースが気になる
徳真・・・富樫のフリーランニングに釣られる
山中・・・横山がサイドに張った状態で、原田からのパスが気になる
鳥海・・・中盤の広大なスペースを埋めるために前に出る

鳥海と山中の間に富樫がランニングし、河原から1本のパスでピンチになりました。ピッチは広いうえに、人よりボールの方が速いのは当たり前なので、歪な形になっていればそこを突くのは当たり前ですし、形を修正するには人が戻るorスライドしない限り、形は戻りません。

中盤のスペースが空く傾向は1失点目の前からあり

後半の時間が進むにつれて、スペースが空くことは目に見えてますが、後半の頭からもスペースを使われるシーンは多々ありました。それは香川が鳥栖の最終ラインにアプローチをするタイミングです。

鳥栖はショートパスで後ろから繋ぐ場面と中盤と最終ラインの間にグラウンダーのパスやハイボールを差し込む場面とありました。特に、香川が出てくるタイミングでは中盤は空いていたので「そこにパス出すから、顔出して叩いて」という形で中央の攻略にも取り組んでいました。

前に出れば、空いたスペースに出される。出なければ数的有利を作られ、前進させられるというセレッソからしてみれば、ずっと後手を踏んでしまった形になりました。

まとめ・身長に関して

SNSで「ボールを放り込むのに、中の選手が小さいからデカいやつが必要!」という意見を見ました。
どんなスポーツにおいて、身長が高ければ有利なのは分かります。

仮に現有戦力で、身長を補えると思ったポイントは「クロスを上げる際に深さを取ってあげる」「オフザボールの動き」次第で身長差は埋められると考えております。

前半に先制した分、こういった形での負けはメンタルに来ますね。シーズン通して波が激しく、調子が良い瞬間との差が大きいのでSNSでみなさんがセレッソに求める物も分かります。

7月は残り、天皇杯と浦和戦があります。パリ戦は、半分お祭り気分なのですが、今後のセレッソが更なる順位に行くためにも7月残りの試合は全て勝ってほしいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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