見出し画像

J1リーグ第8節 セレッソ大阪VSFC東京 マッチレビュー

どうも、おかです。
雨で寒い中、現地観戦されていた方はお疲れ様です。今節は見ていて面白い場面も多く、素晴らしい試合だったのではないでしょうか。奥埜はあと30年はセレッソで現役でいてほしいぐらいですね。
私のnoteやツイートを見て頂いている方なら分かるかもしれませんが、過去挙げた内容が日が経ってピッチで示される時が多々あります。「あいつ書いてたこと、そういうことか」ってどこかで思っていただけるような物をこれからも書きたいです。

※事象をピックアップして書いているため、記載できていない内容は多々あります。

第8節のセレッソ

スタメン

セレッソは前節の札幌戦から為田→毎熊(ポジショニングは異なる)、徳真→原川を入れ替えました。

洗練された守備

ベースは守備時4-1-4-1

ここ数試合は守備の時にアンカーの選手を底に置く4-1-4-1をセレッソは構築しています。4-1-4-1の押し込まれた時の利点はアンカーのポジションがあることによって、守備の局面で数的優位になりやすいです。ゾーンDFが基本だが、DFのポジションがズレたとしてもカバーすることが出来ます。

前から行く守備

相手CBにプレスをかける際はレオ・香川・奥埜が中盤のパスコースを消しながら必ず出ていきます。ここは洗練されていたので練習で特に時間を割いた部分ではないでしょうか。仮に、中のパスコースを切らずプレスをかける場合、4-1-4-1の弱点の原川周りのスペースが広いため、抑えきれないです。
原川がボールを刈り取るシーンを多く見たと思いますが、これはレオ・香川・奥埜のおかげといっても過言ではありません。それは相手のパスコースを制限させているため、狙いどころがはっきりとしているからです。原川目線だと、ショートパスがくるのは1つしかないからそこを詰める→ロングボールならCBに任すことができるというイメージです。

前からプレスをかける合図

セレッソは去年に比べて前からプレスを減らしたように感じる方もいると思います。今年のセレッソは相手がGKや位置が深いCBに対してバックパスをしたタイミングでプレスをかけることをチームのルールとして確立していると思います。

4-1-4-1の弱点を突かれた瞬間

前半40分

松木がシュートを打ち、枠に飛んだ瞬間は4-1-4-1の弱点をつかれた瞬間です。香川・奥埜が前に出てる状態でロングボールから原川の脇の部分を突かれるという、4-1-4-1の典型的なピンチを迎えました。他にも渡邊が後半立ち上がりにシュートを打ったシーンもこれに当てはまります。しかし、ここでコーチングをしているのが香川真司です。4-1-4-1のブロックをしっかり組むのか、前に出ていくのかを指示しています。(手で合図しているシーンがいくつかあるのかので見てください)
4-1-4-1のリスクもありますが、香川・奥埜・原川の経験値でカバーが出来ることがセレッソの強みの一つでもあると思います。

今後起こりうる失点パターン

今後失点の可能性があるパターンは上記の原川の脇の部分以外に1つあります。それはクロスで死角から入ってくる選手に決められるパターンです。山中は特にその対応が苦手なのかなと思います。クロス対応のポイントは落下点に素早くはいることが重要と感じる方も多いと思いますが、クロスに飛び込んでくる前に相手選手を視野に入れておくことが重要です。それは首を振る行動や、ボールウォッチャー(ボールを見続けること)にならないことが重要です。セレッソの中でも出来る選手は鳥海かなと思います。
この試合では、山中の対応が気になったので取り上げました。

毎熊右サイドとクルークス左サイド

セレッソの性質

セレッソの性質上、左サイドは山中が大外のレーンを取り、その前の選手が内側を取ります。右サイドは陸と毎熊がお互い気を利かせながら外に張るのか内にポジションを取るのかを考えています。昨日の試合では2つ問題がありました。
1つ目はクルークスの強みが出ない。クルークスの強みはみなさんも分かっていると思いますが、左足の精度やカットインからのシュートです。しかしながら上記で挙げた左サイドの性質上、クルークスの強みは活かされる形にはなっていないです。そこのポジショニングは右足の選手や中原のような小回りが利く選手が向いてます。
2つ目は毎熊はサイドに張った状態でドリブルするタイプの選手ではない点です。陸が高い位置に出てくるパターンもありますが、毎熊がサイドに張った状態でドリブルしているところを見た回数は今までの中で少ないと思います。
上記からタイプ的に毎熊とクルークスのポジションをチェンジした方が良いのかなと思ったのですが、小菊さんは守備の縦の関係性を崩したくない方を取ったのかなと思います。

補足ですが、山中もクルークスに気を使ってポジションをボランチに近いところを取って、大外にクルークスを張らせる瞬間がありましたが、数回程度だったのでアドリブでやったのかなと思います。

山中の偽サイドバック気味ポジション

原川が復活した??

みなさんのツイートを見る限り、原川が復活した!!と思われている方が多かった印象です。私はそうは思いません。もちろん怪我やコンディション不良もありましたが、いつでも今日のパフォーマンスを出来る選手と認識しています。

福岡戦直後のツイート
https://twitter.com/G3Pjhwtr8ob/status/1630502561055916033?s=20

福岡戦の原川のパフォーマンスを酷評するツイートをしばしば見ました。私はここで、原川が出ていた時と香川。徳真投入後の違いをツイートしました。
結論から言うと、今も2か月前も香川がいるのといないのでは雲泥の差があります。原川と香川が長い時間同じピッチにいたのは今節が初めてのレベルです。当時は、4-4-2ベースで4-3-3が構築されていないのもあります。また、カップ戦で原川が出場した際は香川不在時の戦い方を浸透・構築が出来ていないため、原川のパフォーマンスが悪いと言われる原因と考えます。
徳真と原川の違いを明確に示すとするならば、徳真は、成功率が高いパスを選択します。原川は、チャンスに繋がるパスを選択するイメージです。どちらも2選手は出来ますが、パスの良さを分けるとするならば上記となります。攻撃のポジションで徳真は、立たないといけないところに素早く立ち、動かない能力はピカイチです。対して原川は、香川・奥埜の位置を見ながら高い位置にいる場合のプレー選択と強度はピカイチです。
香川の役割は清武が一番担えますが、原川・徳真も熟すことは出来ますので、過密日程や怪我等ではローテーションすることは可能であると感じています。

まとめ

小菊さんの中でやりたいサッカーというのは少しずつ確立されているのではと思います。求めるタスクの難易度や各ポジションに求めていることがそれぞれあるので、スタメンで出れる選手なのに当てはめることが出来ないという展開になりつつあります。競争があるチームとセレッソは評されるますが、選手自身の強みとタスクの違いで競争に負けるという選手も中にはいると感じます。スタメンに出れる選手は11人、ベンチは7人と限られた中で選手には頑張って勝ち取ってほしいですし、私自身も多くの選手をピッチで見たいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

この記事が参加している募集

#サッカーを語ろう

10,635件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?