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J1リーグ第16節 セレッソ大阪 VS 名古屋グランパス マッチレビュー

今節は、名古屋にいきました。相変わらず、豊田スタジアムはいいスタジアムですね。試合が見やすくて、スタグルもたくさんあって美味しかったです。メロン丸ごと使ってたかき氷が1番良かったです。
試合の方は、カピシャーバのゴールで先制したものの、目の前で3失点はメンタルに来るものがありました。
2失点目に関しては、抗議がいいから早くコーナーの準備して!!と一緒に行った人と思いながら見てたら失点しました・・・

※事象をピックアップして書いているため、記載できていない内容は多々あります。

第16節のセレッソ

スタメン
https://soccer.yahoo.co.jp/jleague/category/j1/game/2023060304/summary?gk=2

今節は、前節の横浜FC戦からクルークス→カピシャーバの変更のみでした。

立ち上がりのセレッソ

セレッソは立ち上がり、攻撃の前進ポイントを2か所見つけ出しました。

それは毎熊と為田のポジションです。
名古屋はセレッソの中央の選手には立ち上がりから激しくいきました。CBには永井とユンカー、徳真と香川にはマテウスと稲垣が見る形です。米本はバランスを取りながら全体をカバーできるポジションを取っていました。(山中は位置が高いので和泉がアタックしやすいポジションを取ってしまいました。)

毎熊は内側にポジションを取ることやカピシャーバがサイドに張っているため、前の選手が見るのか?森下が出ていくのか?と相手に対して曖昧な判断を委ねるようなポジションを取っていました。
為田に関しては、米本の脇に大きなスペースが空いているため、いつもより内側のポジションを取ることでボールを受けようとします

失点後の名古屋が施したこと

先ほど挙げた攻撃の前進ポイントを潰すため名古屋は誰がアプローチ行くかを明確にしました。

毎熊に対しては森下、カピシャーバは丸山が強く行く場面が増えました。為田や奥埜に対してはボールの位置によっては変わりますが、中盤の米本が奥埜へ、為田に対しては藤井がケアをする形で全体的にマンツーマンのような形で守備をセッティングしました。

これに対してのセレッソは対処することが出来ず、前半が終わってしまいました。

配置を整え直す後半

セレッソは後半、思い切った交代を施します。それによる効果は全体的な配置を整えることで個々の選手が複数選択肢を持つことが出来たと思います。

両サイドバックが内側に絞ることで、張っている中原・カピシャーバのパスコースと中央の奥埜やレオセアラに対してのパスコースを生み出します。喜田を中盤の底に置くことで香川は前半より流動的にポジションを取り直すことでパスの受け口となります。

配置を整えることで、綺麗な逆三角形が出来ました。これにより右サイドから左サイドへ、左サイドから右サイドへボールの巡回がスムーズになりました。
今までは山中がサイドに張りすぎていたため、右サイドから左サイドへの巡回がどうしても滞ってしまう状態を作り出していました。

結果として5バックの相手に対して、ピッチを幅広く使うことが出来ました。

失点から学ぶリスクマネジメントの重要性

3失点目のリスク管理は負けているという要因もありますが、カウンター対策が施されていませんでした。他にも大きなスペースを突かれるシーンは何度かありました。

3失点目

SNSでは「為田が奪われたからだ!!」や「マテウスの左足をケアしろ!」など点の部分の意見が多かったです。
根本の問題はリスクマネジメントにあります。縦への推進力がある名古屋の前線3枚に対して、広大なスペースを守るのはCBだけではどうしても無理があります。

リスクマネジメントの例

例えばですが、逆サイドにの毎熊が最終ラインに入るなど、ボールに大きく関わることがない選手がカウンター対策をすることが重要なのではと考えます。
欧州のチームでは後ろは2-3、3-2ブロックなどを組んだ状態での攻撃はよくあります。押し込んだ状態だと2-1ブロックなど可変することでカウンター対策を施しています。状況によって判断をすることが難しいとは思いますが、名古屋のようなチームに限らず、セレッソのサイドバック裏を狙えというチームはたくさんあると思います。

感性とは

小菊監督は前節の横浜FC戦前に「感性を大事に」というコメントを選手に伝えていました。私の中で感性とはピッチでの決まり事やルールといった下地を全体で理解したうえで、状況においての感性を出すことで違いを作ることだと思ってます。

仮に下地が全く無い状態で感性を求めるとするならば、スキンヘッドの人に髪型や髪色は好きに決めていいよと言ってることと変わらないかなと思います。

セレッソには下地が全くないとは思っていません。下地を基に選手がやりたいプレーや得意なプレーをやってくれと監督が求めていると思います。しかしながら、下地の概念がふんわりとしている所では、選手が感性を追い求めると場面ごとに違う選手にしわ寄せが来ている印象です。

戦術(下地)は選手を縛るものではなく、強みを活かすものだと考えます。下地を細かく仕上げることで選手の選択肢を数個に絞ることはできると思います。絞ることで、脳への負担を軽減できることで疲れていても判断しやすいメリットがあります。
要は、全員が決まり事(下地)の中で自分の強みを活かす感性を出すことで周りの選手は「こうしたらいいな」と連動性が生まれるのではないかと考えます。

まとめ

私の上記のツイートでも名古屋のような相手にセレッソは苦手な印象を受けていました。今日のサッカートレンドとはかけ離れたサッカーかもしれませんが、自チームの選手を最大限に活かすといった意味では素晴らしいチームだと考えます。

セレッソは逆にボールを保持することに長けた選手が多い印象です。ボール保持には今のサッカーを更に突き詰めて行くことが重要と思います。しかしながら、前半戦も残り1試合です。波が大きくないチームをそろそろ見たいですね。

ここまで読んでいただきありがとうございました。



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