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J1リーグ第5節 セレッソ大阪 VS 湘南ベルマーレ マッチレビュー

開幕5戦無敗で3連勝!!!
最高な立ち上がりですね。順位も2位まで上がり、今シーズンは期待が高い方も多いのではないしょうか。
黄砂で声が枯れてしまいましたが、サポーターの雰囲気もとても良かった印象です。楽しかった!!


第5節のセレッソ

スタメン
https://soccer.yahoo.co.jp/jleague/category/j1/game/2024033009/summary?gk=2

守備がハマらない前半

前半は何度かピンチになるシーンもあり、複数失点してもおかしくないような前半でした。湘南はここ2戦、3バックを活用して試合に臨んでいました。セレッソは湘南が3バックで来るのではないかと予測して守備をしていたように見えます。

4-4-2の状態でビルドアップする湘南に対して、インサイドハーフのブエノと奥埜は中盤2枚を抑えていますが、2CBに対してレオが1人で追いかけるシーンが多かったです。

WGのルーカスやカピシャーバがCBに外切りでプレスを掛けますが、低いサイドで張っている湘南のサイドバックにパスを通され、一気に運ばれて行きます。低い位置なのでSBのスライド距離が遠く、フリーな状態でボールが展開されます。しかしながら、全体のスライドめちゃくちゃ速いのである程度のところで前進はストップされます。

本来、3バックの相手にはWGが出てサイドバックが前にスライドをする。4バックの相手にはインサイドハーフが相手のCBにプレスをかける形を取っていたセレッソだったので今回の湘南の4バックは少し予想外だったかもしれません。

セレッソ次の展開へ

セレッソは説明しなくとも、登里を偽サイドバックで中盤に位置づけ、中央からの攻略に今シーズンは図っています。しかしここ数試合、対セレッソに中央を閉じるチームが増えていきました。小菊監督も相手の矢印を見て、攻撃をするという発言があるように、相手がハイプレスならば裏を狙う、前から来ないなら後ろから繋いでいくことを心掛けています。しかしながら、徐々にセレッソ対策に苦しむシーンが増えていきました。なぜ、苦しんでいるか考察をするとWGの立ち位置が数歩高いからです。

湘南は4-2-4のような形で中を閉じコンパクトな形で中央へのパスコースを消します。中央を制限する力を割いてきた印象があります。
ここで矢印を見るのであれば、中を閉じられているならば外を経由することが重要でありますが、WGのカピシャーバとルーカスの立ち位置が最終ラインとあまり変わらず高い位置にいます。パスの距離が長く、サイドバックも出やすい。舩木からカピシャーバの裏を狙いますが、ボールが伸びる軌道で出す必要があるので、今節は全て外に出るかヘディングで対応されてました。これはどんなレベルの高い選手でも難しいパスだと思います。

ルーカスも高い位置でパスが出せないので、毎熊が何度か低い位置からドリブルで突破するシーンがありました。成功すればOKかもしれないですが、低い位置でカットされるとショートカウンターを受ける可能性もあるので、この状態を良しとするのかどうかは、今後の見どころです。

ちなみに、為田が先発出場した試合や今節の後半は舩木から為田に対して何本か足元へのパスが増え、そこからの展開も増えました。要は為田とカピシャーバは数歩ながら立ち位置が異なるので足元で受けられているということです。

今後はセレッソ対策で中央を切るチームが多くなると思います。その時に外をどのように使うのか、外が使えるようになると必然的に中が開いていきます。そのまま中切りを続けるのであれば、外経由で攻め続ければ良い話ですので。

有効打奥埜

外経由で剥がす有効打を打っていたのは奥埜です。

上図のように出て行っている、相手のSHの裏を有効に使っていたのが奥埜でした。これは香川が鹿島戦でやっていたプレーですね。奥埜がサイドに流れていった場合、湘南の中盤や前線、SB含め、誰が付いていくのか不明なまま展開が進んでいきました。

仮にこの形を使いたいために、WGの選手を高い位置に張らせて相手のSBをピン留めしている可能性もあります。しかしながら、偶発的に起こるシーンが多いので真偽は不明です。後半は一度もこの展開はなかったです。

しかしながら、後半はサイドに人を多く集めるシーンが増え、サイドまで運んだ後のサポートが増えた印象です。手薄なサイドに人を集め、数的有利を作り中央への展開が増えたことにより左サイドから右サイドやその逆の展開も増え、カピシャーバやルーカスが仕掛ける展開が増えました。

しかしながら香川や奥埜など、相手の立ち位置を見て自身のポジション調整をする辺り、賢さが滲み出ていると感じました。

修正した後半の守備

前半はハマらなかった守備を後半では変更しました。

前半は湘南のCBに対して、WGの選手が出ていくシーンが多かったですがインサイドハーフがCBに圧力かけました。湘南は4-4-2の形をある程度維持したまま、ビルドアップを行うのでセレッソはミラーゲームで立ち向かいました。
嫌がる湘南は、前半キレキレだったルキアンにボールを預けるように変更しましたが、そこは西尾と舩木中心にシャットアウト。後手を踏んでしまった湘南に対して、守備から自分たちの時間を増やしたセレッソペースに変わりました。
結果的に前半に比べてピンチ数も少なく、セレッソが2得点取った形になりました。

5バックは最終奥義

今シーズンのセレッソは5バックを使う場面は相手によって分けている印象です。
点は取られてしまいましたが、鹿島戦は5バックで試合を終わらせようとしました。相手の前線の枚数や相手FW陣の対人能力を加味して5バックを実行したのではないかと考えます。
逆に今節の湘南に対しては、試合終了まで4バックで守り切れるイメージがありましたし、現状4-3-3でボール保持の時間が増えている中で5バックにしてボール保持の時間を減らしてまで、重心を重たくすることは辞めたのかもしれません。(ボール保持が長ければ失点する可能性が下がるから)
5バックにした後のボール保持の展開をどこまで練習しているのかは分からないですが、練習の中でそこまで多くの時間を割くとは思わないので、4バックの保持時間を優先した戦い方をこれからもするかもしれません。

まとめ

ここから試合が続きます。今節はベンチ外やベンチだったが続いた選手が出場し、結果を残しました。現状、ベンチ外の選手も試合に出場すれば活躍できるのが目に見えているので、ここからの連戦を総力戦で戦ってほしいです。
次節は水曜日の柏レイソル戦です。私はDAZN観戦ですが、現地に行かれる方は気を付けて楽しんでください。


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