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お金の教育ボトルネック

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/660/1233648
※大河内薫"お金の学び"ラジオ Voicy 2024年5月22日放送より

どうも、大河内薫です。
本日は「お金の教育ボトルネック」というお話です。




■何回この言葉を言っただろう

昨日、「PIVOT(ピボット)」というYouTubeチャンネルの撮影があり、お金の教育についてお話をしました。(放送は6月1日8日の予定です。)

PIVOTは約160万人のチャンネルで、NewsPicksの元編集長の佐々木さんが会社を2021年に設立し、会社名をそのままにYouTubeもPIVOTというチャンネル名でやっています。
PIVOTの「KUROFUNE」というシリーズがあって、海外と日本を比較しながら社会問題などを議論するんですが、そこで「お金の教育」について、カナダ出身の方、アメリカ出身のエコノミスト、そして僕とで話をしました。

僕も知らない海外の情報を持ってきてくださったり、アメリカ、カナダの教育の話もお聞きすることができました。

約90分お話して、僕は何回この言葉を言っただろうという言葉があって、それが「日本の文化」「日本の国民性」というキーワードです。


■「お金の教育」で目指すところ

「お金の教育」で目指すところは、

「自分の目標に対してお金を適切に道具として扱える人材になること」

それは大きくても小さくてもいいんだけれど、例えば「今日の夜ご飯に洋食を食べたい、和食を食べたい。」これは小さな目標になるけれど、「家族全員で幸せになりたい」というのはたぶん最も大きな目標の一つだと思うんです。
どちらも必要なのは「お金」なんです。
なのでその「お金の扱い方」を適切に出し入れできることが目指すべき形だと思うんです。

「国民全員がそうなれば国力が上がって社会も良くなる」というのが僕の気持ちなので、僕は社会全体が良くなるといいなと思って活動をしています。
ただ、日本人全員そんなことはしなくてよくて、一人一人が自分と自分の家族が幸せになれるようにお金を扱う人になる、リテラシーを上げていく、そうなればいいんです。
ただそこに至るまでの過程は日本人に合わせたものが必要になってくると思うんです。


■家族でお金について共有する

アメリカとかカナダは、当たり前にお金の話が食卓にあるわけです。
そして、当たり前に「お金の話をするもんじゃない」という感覚は1ミリもないわけです。
そういう国と我が日本とでは、「自分の人生をより良くするためにお金を扱える人になる」という最終地点は一緒だとしても、アプローチ方法は全く変わってきます。

例えば、親御さんから「どんな感じで子どもにお金の話をすればいいですか?」と聞かれたときに「家族はワンチームだから一つの組織として考えた方がいいですよ」と。
そうすると一つの組織というのはミッションがあったり、やらなきゃいけないことがあったり、お金の問題が色々あるわけですよね。
それってチームだったら共有して当たり前だと思うんです。

だから「大人も子どもも関係ない、親も子も関係ない」それを共有して互いに意見を出し合い、そのお金をどう使って幸せになるかという作戦会議をする。
それは当たり前のようにしないとダメですよね。

あとは自分のお金の話で良かったこと、悪かったことは共有していくべきだし、そこがスタート地点じゃないですかね。
それが当たり前になれば、あまり心配することはないですよね。


■欧米諸国とは違うボトルネック

これが理想なんだけれど、「日本という国、日本人の文化、価値観」そういうものと照らし合わせた時、やっぱり厳しいんですよね。
子供を通してその子供の友達に話が伝わり、その友達から親に話が伝わると、ママ友パパ友間で我が家の経済事情が伝わってしまう。
「それはやっぱり嫌です」みたいな感じになるわけです。
非常によくわかります。
だからこういうところが欧米諸国とは違うボトルネックになってくるんだろうなと思います。

でも、それも含めて教育だと思うので、チームの守るべきもの、シークレット事項はちゃんと外には漏らさない、そういう取り決めをしていくのも組織のやるべきことだと思うので、それも含めて家族、チームでいろいろと取り決めをしていくことが重要だと思います。

でもこの悩み、人としての価値観としてそれはあるんだけれど、おそらく欧米諸国よりも嫌なんだよねって思う気持ちはたくさんあるんだろうなと思います。
だからこういうのが結構ボトルネックになっているんだろうなと思うんです。


■お金を稼ぐ人のイメージ

日本人は、「お金大好きムッツリスケベ」なんですよね。
宝くじがこんなに売れる国はなかなかないですし、お金のことばかり考えている人は本当に多いです。

でもムッツリなので外では話さない。
だから詐欺にも合いやすい。
お金の話で失敗しそうになっていることを誰にも告げられない。
お金の話は外でするもんじゃないという価値観だから。

でもお金のことは大好きなんですよね。

お金のことをよく考えている人はたくさんいるので、この文化を壊せば、「お金のことはやっぱりたくさん議論した方がいい」とか「お金をたくさん稼ぐ人はかっこいい」とか正しい形で捉えられるような文化、社会を作っていけばお金の教育はいらないんじゃないかなとも思いました。


■まとめ

日本人はお金のことはもともと好きなので、社会で徹底的に議論していいんです。

「稼ぐほどそれはかっこいいことなんですよ。社会から称賛されるんですよ。お金のことを詳しく言えば詳しいほど称賛されるんですよ」

と言ったら、勤勉な日本人は勝手に学び出すんじゃないかなとも思うんです。

じゃあそれをやるのか?と言ったら、そう簡単ではありません。
文化を作ったり、価値観を壊したり、新しい価値観を植え付けたりしていくことは、教育を変えるよりも難しいことなので理想論には過ぎないんだけどね。
そういう道もあるんだなということは覚えておかなきゃなと思いました。

学校単位とかコミュニティ単位とか、そういうところでは文化作りはできるかもしれないですからね。
「教育として教えるよりも文化作りを優先した方がことが進むよね」という手段の一つとして覚えておきたいなと思ったというお話でした。


それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!


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