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無知なのが良くない。政府も僕らも。

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/embed/channel/660/643672
※大河内薫マネリテラジオVoicy 2023年10月26日放送より

さて本日のテーマは昨日に引き続き、岸田首相の所得税の減税についてお話していきます。


■減税と給付

所得税の減税については「4万円の定額減税を1年から2年」と言う事で話が進んでいますが、「住民税非課税世帯に7万円給付」と言う案が出てきました。

そもそもの話ですが、どんな案が出てきたとしてもその対象になっている当事者は当然喜びますよね。
所得税の減税を受けられる人も、住民税非課税世帯の人たちだって、貰えないよりはマシかと思うでしょう。

「お金がもらえる!やったー!」ではなく、そもそもこの減税や給付が社会全体にどの様な効果があるのか?と言う事を、僕たち一人一人が少しでも考えられる様になると、社会は前に進む事ができるんじゃないかなと思うんです。

まず「住民税の非課税世帯への7万円給付」について、皆さんはどう言語化しますか?

僕だったら「高齢者への7万円給付」と言い換えられるなぁと思うんです。
と言うのも「住民税の非課税世帯」は、高齢者の割合がものすごく多いんです。
2021年の厚生労働省の国民生活基礎調査での情報ですが、住民税非課税世帯に占める、高齢世帯の割合は72.5%であると結果が出ています。
ここで言う高齢世帯と言うのは、世帯主が65歳以上と言う事です。
で、75歳以上の後期高齢者の割合は43%ほどです。
あまりにも住民税非課税世帯には高齢者が多い。

これは当たり前と言えば当たり前の話で、現役から退いた高齢者は収入が少ない為に所得も少なくなる訳です。
なので「住民税非課税世帯に7万円給付」と言うのは「高齢者への7万円給付」と言い換える事ができます。

現役世代で、住民税が非課税になっている場合と言うのは、何かしらネガティブな理由があると思います。
貧困層だったり相対的貧困層である事が考えられますので、そこに対しての7万円給付は非常にいい事だと思います。
そして高齢者にも、7万円給付を受けるべき人と言うのはたくさんいると思います。
うまく資産形成ができなかったから年金だけでは生活していけないと言う人たちも、この7万円の給付を受けるべきですね。

■同じ物差しでいいのか?

でも一方で「住民税非課税世帯=弱者」と定義付けて給付金を出していくのであれば、これはかなりばらつきが出てくると思うんです。

所得が少ないので住民税は非課税だけど、資産があるので生活には困っていませんと言う人も一定数存在していて、そう言う人に対しては給付されない仕組みを作っておかないといけないと思うんです。
この部分の制度設計は非常に難しいと思いますが、マイナンバー制度がちゃんと完備されていれば、もう少し楽だったんじゃないかなと思います。
国民の資産状況をマイナンバーで捕捉し、各々の状況を把握できていれば、「今回の給付は対象外です」と言う事が言えたはずなんです。

今この瞬間、マイナンバー制度が完備されていれば、もうちょっと違った景色が見えたんじゃないかなと思いますが、マイナンバー制度の構築が遅れているのは、政府だけのせいではないんですよね。
無知である国民が反対をして、マイナンバー制度の構築の足枷になっていると言う事実もあります。

■無知からの脱却

もういい加減、日本人の無知さって反省した方がいいと思います。
これは税金の事だけでなく、日本の歴史とか経済対策とか政治とか、それぞれの事象が社会に及ぼす影響とか、僕たちはもっともっと基礎知識として知るべきだと思うんです。
この制度を作っていく政治家や官僚の方々も同じです。

例えば、財務省って増税ばかりするじゃないですか。
これってもはや、無知か嫌がらせかのどっちかしかないと思うんです。
ちゃんと会計の事を分かっているのだとすれば、こんなにも沢山の資産がある国で、資産から負債を引いてもまだプラスなので、日本の財務状況としては問題ないと言う事は分かるはずなんです。

それでも財務省は増税をしたい。
これは完全に会計に無知であるか、もしくは嫌がらせなのかのどちらかしかないと思うんです。
あとあるとすれば「長年続いていた悪しき風習」と言った様な、マニュアルなどで前年を踏襲していくと言う流れになっているパターンですね。

財務省を例に挙げましたが、こう言う事って日本の至る所で起こっていると思うんです。
僕のVoicyを聞いている人たちは、学ぼうとする意欲がある方たちの筆頭だと思っています。
こう言う人達が、時代のトップランナーになるべきだと思うんです。
もう少し日本人が、お金、税金、政治、歴史、国防、経済などなどに興味があって学んでいれば、社会はもっと変わると思うんです。

なので、知識を付けていく為のロードマップの様な物を誰かが作らなきゃいけないと思います。
各分野のエキスパートが、日本人だったら最低限ここだけは抑えておこうと言う内容で、学生や社会人に基礎の教養を身につける時間が必要なんだろうなって思います。

今はインターネットが当たり前にあって、若い子たちは生まれた時から情報を取りにいける時代ですから、僕たちよりも基礎知識を付けやすい環境ではあるんですよね。
なので学びと言う点においては、30年40年後にはいい感じになっているんだろうななんて思ったりもしますね。

■議論できる基礎知識を身に着けよう

政治を責めたい気持ちもわかるし、僕もこれは変だなとか思ったりしますが、その一方で、学んでいない自分を棚に上げて政治を責めたりしてはいけないなぁなんて思ったりもして、これは反省すべきだと思います。
僕も、お金や税金の話は自分の土俵だから自信をもってお話できますが、一方で自分の土俵ではない話題になった時、「僕はこの分野のプロではないので・・・」みたいに、前提をおいてから話し出したりする訳ですが、これもやっぱり「逃げ」なんだなって思いますよね。
だから僕ももっと学んで、ある程度は議論ができるくらいの基礎知識を身につけたいと思うんです。

でもその議論をする為に必要な基礎知識って素人には分からないので、それを教えてくれる各分野のエキスパートの存在がこの時代には必要なんじゃないか思います。
そういう思いもあって、最近ではオンラインサロンやVoicyプレミアムリスナーで、学び直しをテーマに色々やっているのですが、まさにお金や税金の知識を網羅的に学び直せる様な物を提供したいと思っていますので、それについては追々お話していきたいと思います。

いずれにしても、日本人はやっぱり学ばなすぎるが故に、この日本の状況を生んでいる一つの要因だと思います。
Voicyを聞いている皆さんは率先して学びたいと思っている人達ですから、網羅的に知識を備えて、そして社会が明るくなるような行動をとっていきましょう。

■不動産投資対談がテキスト化されました

さて最後にお知らせです。
僕が見ている不動産投資チームがあって、そのコミュニティ創設者である江古田島平八さんと8月に不動産投資対談をしました。
で、その対談内容がテキスト化されました。
音声だと40分ほどあって、ちょっときついなと思っていた方も、テキストならざっと読めるのでよろしいかと思います。
僕も読み返してみましたが、やっぱり面白いです。

この対談は、Voicyで前半を通常配信で、後半はプレミアムリスナーで配信を分けていて、今回は通常配信の内容をテキスト化しています。
<<こちら>> からアクセスできますので、ぜひ確認をしてみてください。

ポイントとしては、不動産投資の難易度は「初級」ではないので、投資初心者がやるような物でなく、中級レベル以上と言う事になるんですけど、日本人の一番多い働き方である、会社員や公務員の方々は、不動産投資と非常に相性がいいんです。
なので、いくつもある投資の中の選択肢の一つとして、知識を持っておいて損はないと思います。
今日の文脈で言うと、こう言う知識もやっぱりあった方がいいんです。
なので、学ぶと言う意味でもぜひブログで記事を読んでいただけたらなと思います。
本日も張り切っていきましょう。

それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!

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