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ネットの誹謗中傷改正法が可決!何が変わるのか?【SNSのいろは】

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/660/1291877
※大河内薫”お金の学び”ラジオ Voicy 2024年5月14日放送より

どうも、大河内薫です。
今日のテーマは、ネットの誹謗中傷改正法で何が変わるのか?というお話です。


◾️誹謗中傷改正法可決

ネットの誹謗中傷改正法(正式名称:プロバイダー責任制限法)の改正案が、国会の衆議院と参議院で可決されました。

ーーどんな法律でどんな改正案なのか?

まずこれは、そもそもSNS事業者に向けての法律です。
XやFacebook、TikTokなどの一定規模以上の事業者に向けての法律になっています。

「誹謗中傷改正法」なんてニュースでは言われるぐらいですから、誹謗中傷問題への対策です。
誹謗中傷は本当に人を殺める力を持っているので、これを何らかの形で防ぎたいというような改正案になっています。

ーーどんなものが盛り込まれているか?

まずはそういう事業者に向けて、誹謗中傷の削除申請の窓口の義務付けをしました。
あとは削除基準の公表も義務付けられました。
削除申請窓口に関しては、申請から2週間以内に削除の可否というか、削除すべきか残すべきかの判断をしなければいけないことも義務付けられています。これは当然法律なので違反をすれば法律違反ですし、その違反に関しては罰金などの罰則があります。

皆さんこれを聞いてどう思いますか?何か感じることはありますか?
僕はニュースを見て気になったので、ちょっと調べてみました。
そもそも今までそういう規制とか、事業者に向けての誹謗中傷の削除規定が曖昧だったようです。全然なかったんです。だから一歩踏み込んでそういう改正法、改正案が通過したというのはとてもいいことかなと思います。

今までは削除窓口がなくて、総合の問い合わせ窓口しかありませんでした。
しかもその窓口もサイトのトップにはなくて、各種SNSの奥まで入っていかないといけないことが多いですよね。
奥まで行って見つけて、そこから問い合わせをして何日後かにメールが来る、みたいな感じです。

でもこの改正法で、誹謗中傷や著作権侵害などに対して「削除してください」と言える特別な窓口ができました。これは迅速な対応が可能になったという意味でとてもいいと思います。

◾️これで安心ではない

ただ、まだまだ甘いですよね。
罰金だったら別にいいじゃんといって、お金を払って終わらせる事業者も結構あると思います。XやFacebook、TikTokは外資ですからね。ドライです。
だから業務停止命令とかそういう厳しい罰則ができるようにしなきゃいけないと思います。
日本で事業をやるからにはそこはしっかりと守っていただかなくてはいけないので、罰金で全く事業者が動かないのであれば、もう一歩踏み込んだ罰則規定を作らなきゃいけないと思います。

一歩進んだだけでまだまだ課題はあるなと個人的には思っています。
個人の権利を少し守れるようになったけど、本当に事業者がちゃんとやってくれるのかなとか。
そしてそもそも、誹謗中傷を削除すればそれでいいのかという話ですよね。
根本的に誹謗中傷はあってはならないことです。
だから個人の権利を守るという意味でももっと深掘りをして法律を改正していかなきゃいけないと思います。

あとは集団に対してのヘイトに対してもです。
なかなか難しい問題ですが、全然規制できていないと思います。
例えば特定の政党に向けてのヘイトとか、特定の人種に向けての差別発言とか…こういうものも当然削除対象だと思うんです。
政党への改善とか意見ではなく、一方的なヘイトや誹謗中傷もあるんですよね。

だからそういうものをこれからどうするのかというのは課題かなと思います。この辺りがニュースを見て感じたことです。

◾️SNSは車や包丁と同じ

あとは個人的な意見ですが、SNSはまだ人間には早すぎたツールだと思っています。
SNSは殺人を可能にするツールであるということを僕たちはもっと自覚しなくてはいけません。大げさだ…なんて言う人もいると思いますが、事実、人が亡くなっています。何人も。数えきれないくらい。

人が亡くなる可能性がある道具は世の中にたくさんあります。車とか、包丁とか。車は免許制だったり包丁には重刀法があったり、いろいろと規制がありますよね。拳銃は日本では禁止されています。
SNSもやっと規制がされていく。

でもこういう人を殺める力を持っているツールは共通認識があって、何をどうすると人が亡くなるかというのをみんな知っているんですよね。
車は人にぶつかれば亡くなる可能性があるし、拳銃は人間に撃てば亡くなる可能性があるし、包丁も人を斬りつければ亡くなる可能性があります。それはみんな分かっています。
でもSNSはこれら人を殺める可能性があるツールたちとほぼ同じ力を持っているにも関わらず、社会の共通認識としてはあまり分かっていない。
車や包丁、拳銃とかよりも確実に楽観視されていますよね。
それはやっぱりダメだと思います。
そこもマインドセットから変えていかなきゃいけないんだろうなと思います。

◾️誹謗中傷は花粉症と同じシステム

ではどうしていけばいいのでしょうか。教育とかでやるべきなのでしょうか。
誹謗中傷を受けると人は亡くなってしまいます。
もう少し深く言語化しておくと、許容量を超えると人は命を絶つと思うんです。誹謗中傷を浴びる量ですね。
人それぞれ許容量がありますが、その許容量を超えると人は命を絶つと思います。

その許容量がどのくらいかは誰にも分からないんだよね。浴びている本人にも分からないんです。花粉症と一緒です。
花粉症は、体内に取り入れる花粉の許容量を超えたら突然花粉症を発症します。
それと一緒で、誹謗中傷を浴びていて本人には自覚がないんだけど突如許容量を超えると人は命を絶つんですね。
これを社会は理解しないといけないと思います。

誹謗中傷が多ければ多いほど辛いですが、人によっては少ない量でも命を絶つ可能性があるということです。
だから誹謗中傷は一つも許してはいけないという社会の風向き、雰囲気を醸成していかなくてはいけないんだろうなと思うところです。

◾️誹謗中傷を浴びないようにしよう

とはいえ法律で全部防ぐのは不可能です。
誹謗中傷をゼロにするということは不可能なので一番重要なことは、僕ら個人個人がその誹謗中傷を浴びない努力をするということです。
誹謗中傷をする人はある種無敵の人なわけですから。そういう人とまともにやりあったら勝ち目がないんですよね。
だから自分の命は自分で守るしかないので、浴びないこと、許容量を超えないこと。許容量は人それぞれ分からないから、一つでも浴びる数を少なくするということですね。
SNSだったら見ない努力をする、読まないようなシステムを組み上げる、これが重要だと思います。

多くの芸能人の方々はマネージャーさんがコメントを確認して誹謗中傷を削除しているとか、そういうことを取り入れている事務所は多分たくさんあると思いますが、そういうものですよね。
悔しいんだけどね。誹謗中傷する人が120%悪いしその人たちが全員いなくなればいいんだけれど、でもそういうわけにはいかないし実現不可能なことなので悔しいけれど、自分たちで対策をしていくことも命を守るために必要ですね。

◾️お知らせ

<Voicy:大河内薫“お金の学び”ラジオ>
航空系マイルってさ、数多のライフハックが詰まってるよね?
(※大河内薫”お金の学び”ラジオ Voicy 2024年5月13日放送より)

2024年5月13日に航空系マイルの話をしました。
今月のプレミアムセミナーが「マイルセミナー」なんですが、セミナーというよりはマイルを軸としたライフハック講座になりそうだ、という話をしたらとんでもない量のプレミアムリスナーが増えました。
ここ数ヶ月で一番増えました。1日で。

市場と対話したっていうんでしょうか。
みなさんはこれが知りたかったのね。
僕がマイルに恋をしてゾッコンになったのは10年以上も前の話なので、色々変わっていると思います。だから僕も勉強し直して発信していきます。僕も知りたいですからね。

この放送聞き逃してるよという方はぜひ聞いていただけたらなと思います。

それでは本日も張り切っていきましょう。

それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!

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