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ビックテック企業NVIDIAが離職率を下げた方法が…日本でも流行りそう

大河内薫"お金の学び"ノート

（※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓）
https://voicy.jp/channel/660/6029354
※大河内薫"お金の学び"ラジオ Voicy 2024年8月29日放送より

どうも、大河内薫です。

離職率2.7%という驚異の数字を叩き出したNVIDIA。半導体業界の常識を覆すこの結果の背後には、ある秘密の制度が存在していました。今回は、その制度の詳細と、日本企業への応用可能性について深堀りしていきます。


■NVIDIAの驚異的な低離職率

みなさん、NVIDIAってご存じですよね。半導体業界のリーディングカンパニーとして有名ですが、実は単なるGPUメーカーではありません。むしろ、AIチップのシェアを支配している王様というイメージです。自動運転システムの開発なども手がけており、次世代のテクノロジーをリードしている会社なわけです。

そんなNVIDIAの驚くべき特徴が、その低い離職率なんです。具体的な数字を見てみましょう。

  • 半導体業界全体の離職率：17.7%

  • NVIDIAの2023年の離職率：5.3%

  • NVIDIAの現在の離職率：2.7%

時価総額が1兆ドルを超えた後、離職率がほぼ半減したというのは驚きですよね。

■RSU（譲渡制限付き株式ユニット）の魔力

NVIDIAの低離職率の秘密は、RSU（Restricted Stock Unit） という仕組みにあるんです。RSUは「譲渡制限付き株式ユニット」と訳されます。日本ではストックオプション制度の方が有名かもしれませんが、RSUはそれとは少し異なるものなんです。

RSUの特徴をまとめてみましょう。

  1. 上場企業が主に採用する制度

  2. 一定条件下で社員に直接株式を付与する

  3. 株式の売却タイミングや量に制限がある

  4. 通常、4年サイクルで権利が確定する

NVIDIAの場合、この4年間で株価が33倍になっているんです。つまり、当初の予想をはるかに超える価値の株式が社員に付与されることになったわけです。

ある元NVIDIAの社員の話によると、「10年ぐらい社員をやっていれば、一生暮らすには十分すぎるほどの富を手にする」そうです。さらに、「次の株式付与の権利確定の段階では、さらに数百万ドルぐらいが待っている」とも言われているんです。

これは強力なインセンティブですよね。単に給料が高いだけでなく、会社の成長とともに自分の資産も成長していくという実感が、社員のモチベーションを高め、離職を防いでいるわけです。

■日本企業への示唆

RSUのような制度は、日本ではまだまだ珍しいものです。でも、いくつかの先進的な企業が導入を始めています。例えば、

  • ソニー

  • メルカリ（2018年12月から導入）

特にメルカリは、日本で最初にRSUを導入した企業の一つとして知られています。グローバル展開を見据えた戦略だったんでしょうね。

日本の労働市場を考えると、RSUのような制度は非常に魅力的に映ります。なぜなら、

  1. 日本人は「宝くじ的」な要素が好きな傾向がある

  2. 上場企業の株式なので、ストックオプションよりも確実性が高い

  3. 会社の成長と個人の資産形成が直結する

ただし、導入には課題もあります。メルカリの例を見ると、証券会社のオペレーションが不慣れで苦労したそうです。でも、これからの日本企業にとって、検討する価値は十分にあるんじゃないでしょうか。

■転職市場を見る新しい視点

最近、日本の転職市場が活況を呈しています。少子高齢化で働き手が減少し、優秀な人材の争奪戦が激しくなっているからです。そんな中で、RSUのような制度は、企業にとって強力な武器になる可能性があります。

転職を考える際には、単に給与だけでなく、こういった特殊なインセンティブ制度にも注目する必要があるでしょう。RSUを導入している企業を探してみるのも、面白い視点かもしれません。

■まとめ

NVIDIAの驚異的な低離職率の裏には、RSUという秘密兵器があったわけです。単純にお金だけで社員をつなぎとめることはできませんが、会社の成長と個人の資産形成を直結させる仕組みは、非常に魅力的です。

日本企業にとっても、RSUは検討に値する制度でしょう。もちろん、導入には課題もありますが、グローバル競争の中で優秀な人材を確保・維持するためには、新しい試みも必要になってくるはずです。

僕たちも、これからの転職市場を見る目を養っていく必要があります。給与だけでなく、RSUのような特殊なインセンティブ制度にも注目してみてください。そうすることで、より良いキャリア選択につながるかもしれません。

お金の教育の一環として、こういった新しい制度についても学んでいく必要がありますね。これからも一緒に学んでいきましょう！

■お知らせ

<Voicy有料放送>
「木下×大河内のズバリお金から逃げるな!!」第6回を配信中です。パニック市場の資産形成・家計管理や転職市場の話など、タイムリーな内容を扱っています。

  • 前編：大河内のチャンネルで配信中

  • 後編：木下さんのチャンネルで配信中

それでは本日も張り切っていきましょう。

それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね！

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