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アイデアを形にするコツ⑥:小さな種をまく

こんにちは。企画プロデューサーの大木と申します。
noteにて、「アイデアを形にするコツ」や「企画づくりのノウハウ」をご紹介しています。

前回は、「プロトタイプをつくる」という手法についてご紹介しました。
今回は、「小さな種をまく」ことの大切さについて、記事を書きたいと思います。

小さな種をまく。
やりたいことやアイデアを形にする際に、欠かすことができない取り組みだと思っています。
とにかくまずは、自分で動き、種をまく。
最初のきっかけづくりを行う。

待っているだけでは何も変わりません。
奇跡的にラッキーな話が舞い込むこともありますが、その可能性は極めて低い。
奇跡はなかなか起こりません。
でも、(過去の私を含め)実は多くの人が、その奇跡を信じている。
いつか何かが起こるのではないか。
そんな期待を抱きながら、変化のない、いつもと同じ日々を過ごしています。

この世界の仕組みの一つに、「原因と結果の法則」があります。
原因があって、結果が生まれる。
とてもシンプルな法則です。
裏を返せば、結果を出すためには、その結果が得られるような原因を作らないといけない。
原因がないところに、結果は生まれない。
正確には、生まれにくい。
これは怪しい世界の話ではなく、私たちの日常生活の中で当たり前のように起こっている事実です。

原因があって結果が生まれる。
違う言い方をするならば、「種をまいて、果実を得る」
種をまくからこそ、果実は得られる。
果実を得たければ、まずは種をまき、水をやる。
芽が出たら根気よく育て、花が咲いたら、その花を摘むのではなく、果実ができるまでしっかり待つ。

花を茎から摘んでしまうと、果実はできませんからね。
そうやって果実というものは、得られるわけです。
アイデアを形にしたり、やりたいことを実現したりするには、これと同じようなことを行う必要があります。
人間関係もそう。
お金を稼ぐこともそう。
種をまいて、果実を得る。
原因を作って、結果を出す。
この世界はそのようにできているのだと、多くの失敗と成功を体験し、私はこのことに気づきました。

そしてこの気づきの後、私はもう一つ重要なことに気づきました。
それは「今の自分も結果なのだ」ということです。
過去の自分が行った、様々な意思決定や行動。
それらが原因となり、今の自分をつくっているということです。
過去の自分が原因をつくり、そして結果として今の自分がここにいる。
今の自分が幸せなら、それは過去の自分が、その原因をつくったからだと思います。
もし今、苦しい思いをしているなら、その原因を過去の自分がつくったのかも知れない。
そんなことに気づいたのです。

さらに次のようにも考えました。
未来の自分のありようを決めることができるのは、今の自分だ。
今の自分がどんな原因をつくるかによって、「未来の自分が得られる結果」が変わってくるのだ。
今、自分がどんな種をまくのか。
その種の種類によって、そして種の数によって、未来の自分が得られる果実が変わってくるのだ。
つくりたい未来があるのなら、今、その結果をもたらすような種をまくことが必要だ、と。

種は、まずは小さくまくことが大切だと思います。
最初は、小さければ小さいほど良い。
簡単にできることが良い。
その方が、時間もお金もかからず、確実に「動き(原因)」をつくることができるからです。
そしてできれば、1つだけでなく、いくつもの種をまく方がよい。
最初の目標は、1日1粒です。
1日1粒、未来の自分のために、種をまく。
種はまいても、芽がでないことも多いです。
「芽がでない種もある」そのことを認め、許し、楽しみながら根気強く取り組んでみることが大切です。
このような動きを続けていると、あるタイミングで、1つ2つと何らかの芽が出てきます。
やりたいことを形にするための、「次につながる縁」が生まれてきます。
芽が出たら、水をやり、大切に育てていく。
同時に、種まきも行っていく。
すると一定の時間の後、あなたの周りには、いくつもの果実が豊かに実をつけていることでしょう。

私がよく行う種まきの例

◎人と話をする

人と1対1で話をする。
これは成果の出やすい、大切な種まきだと思っています。
気になった人にメールやメッセージを送る。
そして時間をいただき、お話を伺う。
気になっている方が取り組んでいることを、丁寧に話を聞く。
話を聞いた後、自分が今考えていることや悩んでいることなども話してみる。
すると、共感から話が盛り上がることがあります。
もしそんなことが起こるとしたら、次に繋がる大切な縁が生まれたことになります。
「芽がでる可能性のある、貴重な種をまいた」ことになります。
話は、できれば直接会ってうかがうことがベストです。
このご時世なので、ZOOMなどオンラインで話をしても良いと思います。
この種まきで重要なのは、「まずは相手の話を聞く」ということです。
自分にはやりたいことがある。形にしたいことがある。
それを相手に一方的に話すのではなく、まずは相手のことをしっかり理解する。
理解することから始まり、その後自分のことを理解していただく。
これがよい縁を作るためのコツだと思います。

人にメールやメッセージを送ることは、最初はとても勇気がいります。
でも慣れてくれば、気負うことなく簡単にできるようになります。
まずは一人で良いので、1対1で話をする機会を作ることが大切です。
最初は、気兼ねなく話せる友人で良いのです。
できることから小さく始める。
小さく始めてみると、その行為が経験の記憶として自分の中にたまり、次のアクションが行いやすくなります。

◎セミナーや勉強会に参加する

まずは小さく種を蒔きたい。
そう思う時、私はよくセミナーや勉強会に参加します。
セミナーや勉強会に参加する一番の目的は、人に出会うためです。
「1対1で話をしてみたい」、そう思う人を探すためです。
そのため私が参加するセミナーは、「参加者同士の対話の時間」や「セミナー後の交流会」があるものがほとんどです。
オンラインセミナーの場合でも、ブレイクアウトルームを使い、参加者同士の話し合いの時間を持つものが増えてきました。
内容も面白く、自分の関心に合い、人と出会うことができる対話の時間も設けられているセミナー。
それらを Facebook などの SNSで探し、参加するようにしています。
大切なのはセミナーで気になる人に出会った後に、「1対1で話をする時間を持つ」ということです。
自己紹介や名刺交換をした後に、「また機会をあらためて、詳しくお話をうかがいたいです。メールをさせていただきますね」と、次につなげる一言を話すようにしています。

◎自分のことを発信する

私が主に使っている SNS は Facebook になります。
種をまきたいと思った時、私は Facebook によく投稿をします。
自分が感じている問題意識。
自分がやってみたいと思っていること。
自分がどんな人と繋がりたいと思っているのか。
そして自己紹介や近況報告。そんな情報を投稿します。
友達の数にもよると思いますが、投稿をすると「いいね」がつきます。
友達から、コメントの書き込みもあります。
そのような方たちの中に、お話してみたいなぁと思う方がいれば、個別にメッセージをお送りして、話を聞く機会をつくります。

◎自己紹介資料をつくる

 人と話をする時、「自己紹介資料」があると便利です。
自己紹介資料のメインの情報は、「相手に一番伝えたいこと」になります。
自分がやりたいことや形にしてみたいこと、それらしっかり書いておきます。
また、その背景にある情報を記しておくことも必要です。
自分がやってきたこと、抱いている問題意識、そのきっかけになったエピソードなど。
そんなものも書いておきます。
資料の枚数は1枚がベストです。
情報をできるだけシンプルに整理しながら、相手にイメージを持ってもらえるように、図や写真なども入れながらまとめることが、資料づくりのコツになります。
この資料作りの時間も、私にとっては大切な種まきの時間になります。
自己紹介資料や企画書づくりのコツは、多くの情報が必要になりますので、別の機会に詳しく記事を書きたいと思います。

◎本を読む

本を読むことも、一人でできる手軽な種まき行為のひとつです。
私はよく電車の中で本を読みます。
本を読むと、いろんなアイデアが浮かんできます。
本の内容に刺激を受け、自分の中で何らかの化学変化を起こるのです。
知識を得たいと思って本を読むことも、もちろんあります。
しかしそれ以上に、自分に刺激を与え新たな発想やアイデアを生み出すことが、私にとって本を読む一番の目的です。
そのため、本を読みながら出てきたアイデアや発想は、必ずメモをするようにしています。
それが次のアクションのヒントになることがとても多いのです。

以上、私が大切にしている「小さく種をまく」ということについて考えを述べさせていただきました。
自分が望む成果を出すためには、種をまくことが必要です。
一粒だけではなく、継続的にたくさんの種をまき続けることが、成果を出すコツだと思っています。


次回は、継続的に種をまくために私が行っている「簡単なワークの事例」をご紹介します。
お楽しみに。
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