自分のものにする
人と関わる中で、教えてもらうこと、気づかせてもらうこと、感動することがたくさんあると思う。
その体験を本当の意味で取り込むことができるのは難しい。
これは私が前に付き合っていた人がよく聞いてた歌の中にある歌詞の一部だ。
その曲は私が普段聴く音楽とは違う系統で、1人で生活していたら聴くことのなかった曲だった。
偶然耳に入ったこの歌詞が、私の中で大きく響いたことを今も覚えている。
この感動は私の頭では言語化するのは難しい。
言語化が苦手な私だからこそ、
“言葉”ではなく“音”が絆創膏になるということが響いたのだ。
その元彼と別れ、心に傷を負っている時に
“心の傷には音の絆創膏だよね“と
音楽を聴いて自分の心を保とうとしていた。
最近になってこの曲・この歌詞は元彼が教えてくれたものだったことに気がついた。
元彼がよく聞いてた曲、元彼から教えてもらった曲
という枠をこえていたのだ。
元彼への様々な感情や思い出、
それらが偏見を与えることなく
素直な気持ちで自分の中に取り込むことができていた。
人と関わる中で得た体験が、「自分のもの」になっていると感じた瞬間だった。
全ての体験を自分のものにすることは難しいと思う。
しかし今回の体験のように、「自分のもの」にできるほど、一つ一つの学びや気づきや感動を大切にすることで、揺るがない自分が確立していくのだろう。
今日も心の傷に沢山の音の絆創膏を貼った。
この絆創膏は元彼に貼られたものではない。
自分自身で貼ったものだ。なんならキズパワーパッド。
たくましく生きていけそうです。
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