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AFCチャンピオンズリーグ2022 ノックアウトステージ ラウンド16 浦和レッズvsジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)

結果は5-0で勝利。

メンバー

4-2-3-1。前試合のスタメンと同じ。ボランチは復帰した柴戸と安居がサブ入り。

ざっくり試合内容

前半
決勝ラウンドの初戦。相手は国内リーグ王者ということで油断ならない相手ですが…。

開始早々は相手のプレスに勢いがあり落ち着かない展開でしたが8分に先制。
右コーナーから中央酒井がけり上げたボールに松尾が反応。ヘディングするものの相手キーパーからアフターファウルを受けてPKゲット。
ショルツが冷静に右へ決めて先制。

まさかの先制点でしたがこれで浦和が落ち着いてボールキープ出来る展開に。
19分には中央で受けた小泉からゴール前へのパスを大久保が受けようと走ると相手DFにブロックされFKゲット。
モーベルグが誘われたニアへビューティフルゴールを決めて2点目。これでやや心が折れたのか浦和側がさらに乗ってきたのかさらに攻勢を強める。

そうして39分。右サイドの松尾からペナ角に走り込んだ佳穂へ柔らかいパスを通すとマイナスクロスをモーベルグが合わせて3点目。

そのまま3点リードをキープして前半終了。

後半
HTで浦和は3枚変えを行い後半に突入。

大量リードしている影響もあるが浦和側がやや後ろに重心を置いてゲームを進める展開になったため、相手がやや攻撃の手を強める。

だがカウンター主体になったことで開始直後から明本の決定的なシーンなど見せ場を作りつつ決定的なシーンは作らせない。

60分に危ないシーンはあったものの岩波のカバーで難を逃れる。

84分にモーベルグから縦へ長いボールを出すと江坂が全速力で追いかけ並走していたユンカーへマイナスのパス。キーパーとの1対1を制して4点目。

そしてATには西川からスーパーな低空パントキックをこれまた素晴らしい胸トラップから関根へ。
やや前へ運ぶとアウトサイドで江坂へのパスは丁度いい位置へ送られこれまたアウトサイドでワンタッチパスをユンカーへと通す。ダイレクトでゴールへ叩き込んでフィニッシュの5点目。

その後は得点を許さず5-0で試合終了。

◎GK
・西川
序盤のシュートストップなど見せ場もあり頼もしい存在。5点目のパントキックはJ最高クラスの足技。
◎DF
・酒井
モーベルグとのコンビネーションで相手左サイドを蹂躙。フィジカルの強さを活かした競り合いもほぼ制していた。
・岩波
ここ最近の安定感は頼もしいの一言。パス回しも安定しフィードも活きる機会が増えてきた。
・ショルツ
相変わらずの鉄壁ぶりを見せる。放たれるシュートはすべて彼に吸い込まれるかの如くブロックにあっていた。PKは冷静に逆を突いて決める。
・大畑
右サイドが高い位置でプレーしていたため攻め上がりは自重気味。守備ではスピードを活かして早めに潰すなどピンチを作らせず。

◎MF
・モーベルグ
2点目のFKは今大会ベストゴールにふさわしい。リーグもだが決定力の高さを遺憾なく発揮してチームの勝利に貢献。もう1ランク上のプレーも出来る予感。
・敦樹
得点こそなかったが前線への飛び出しや右サイドでのコンビネーションなど攻撃に厚みを持たせた。
・岩尾
相変わらずのバランサー。危険なタイミングではスペースを埋めたり体を張って止めるなど守備でもいい仕事ぶり。
・大久保
いつもよりは下がってボールを貰うことが多かったがおそらくプレス回避の意味が大きかったと大きい。前でプレーするタイミングではドリブルを仕掛けるなど持ち味も見せる。

◎FW

・佳穂
ここ最近のプレスは浦和の強み。相手プレスで潰されないよういなして回避することで不用意なロストが激減。危ないパスミスもあったがアシストもしているためプラマイゼロ。
・松尾
得点こそなかったものの攻撃をけん引。アシストやポストプレー、降りてきて組み立てに参加、ファーストプレスなど役割は多岐に渡るが着実に高いレベルへと昇華されている。

◎控え
・安居(HT 敦樹と交代)
ポジショニング、パスさばき、トラップなど技術レベルの高さを感じる。丁度岩尾と敦樹の中間地点にいるタイプなのでどちらでもいけるのは非常に強みになっている。
・江坂(HT 大久保と交代)
2アシストは流石だがまわりとの連動にぎこちなさが。ここを乗り越えられればもっと輝けるはず。
・明本(HT 大畑と交代)
相変わらずシュートは入らないが積極的な飛び出しなど攻撃面で良さを発揮。守備も相手の速さには手を焼きつつもしっかりと仕事はこなした。
・関根(65分 佳穂と交代)
5点目の江坂へ出したアウトサイドのパスは素晴らしかったがまだまだ物足りない。
・ユンカー(76分 松尾と交代)
裏のスペースが空いていれば彼にとっては格好の狩場。スタメン出場でないのはやはり松尾と比べて守備時の連動性がまだまだ甘いためだが、後半から彼が出るのは脅威なのでこの使い方がスタンダードか。

全体的な感想

初戦かつ1位通過の相手ということでかなり警戒しましたが、試合が始まったら調子の良さもあり早々に得点して流れをこちらのものに。
終わってみれば思っていたよりも差があったなという印象でした。

その分見てて楽しかったのでよかったですが次の試合もあるので慢心はしないで欲しい(大丈夫でしょう)。

出場した選手でいうと安居はかなりレベル高いなと思いました。でた直後は固さもありましたがボールを受ける位置やパスのスピードと精度、トラップ技術などかなり高水準。
敦樹と違ってIHよりは下がり目の位置の方が良さそうですがどこでも出来る万能さがあるので今後序列は上がっていきそう。

あとは江坂とユンカー。ユンカーは出場時間の問題だと思うのでスタメンで使えば良さそうですが、江坂はどうも今のチームにあってない動きが多いような…。
特に出すタイミングと受けるタイミングがズレてるのが非常に気になる。
今後の戦いを考えると江坂が能力をフルに発揮してくれないと困るので早くアジャストしてもらいたいです。

次は8/22、タイのBGパトゥム ユナイテッドFC戦です。日程的に同じ対戦相手なのでそこでの有利不利はあまり無さそうですが、準決勝も見据えてのスタメンなど悩ましいところ。

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