2022明治安田生命J1リーグ 第32節 浦和レッズvsサガン鳥栖(H)

結果は2-1で勝ち。

メンバー

4-4-2。

ざっくり試合内容

前半
広島戦の反省を活かしたのもあるだろうが、4-4-2で前を意識したプレーが多く、最終ライン付近での不用意なボールロスがなくなった分安定した状態で試合を運んでいく。

セレッソのスライドと中央付近のプレス、広島のハイプレスと違い余裕を持った状態も作れている分前の選択肢が取れていることがなによりの結果。

やはりリンセンとユンカーの2TOPがDFラインに対してかなりのプレッシャーを掛けており、そのおかげもあって後ろに下がり過ぎなかったのも功を奏していた。

さらに言うとスタッツにもある通り右サイド偏重だったのは大久保がかなりキレキレであり40分の先制点もほぼ彼が決めたゴールと言っていいものだった。
岩尾からのパスをラインギリギリのところでキープし1対1をまた抜きで制する。ゴールに直進しつつフェイントを入れてさらに縦へ深く切り込みDFとキーパーがつられたところをマイナスのクロス。あとはユンカーがしっかり決めて先制に成功。

前半は1-0で終了。

後半
前半同様に前への意識を強めに持ちつつという展開で後半も続行。

鳥栖側も点を取るためにより前の意識が強くなる。
ただやはり繋ぐ意識が強いためバックラインでボールを回しつつ、という戦術のため割り切った浦和とは対照的な状態に。

しかしその繋ぎ部分でボールを奪うことに成功。
50分に最終ラインで回していたところを佳穂がボールカット。そのままドリブルで持ち上がりキーパーとの1対1を制して追加点。

イケイケの展開で追加点を狙いたかったところだが、一瞬の隙で失点を喫してしまう。
62分に相手最終ラインからのロングボール。オフサイド位置のミスにより裏を取られての失点。前半の佳穂のゴール同様にオフサイドかと思われたがゴールの判定。

やや比重が後ろに傾いてしまうゴールだったが、今日はしっかりとブロックを敷いている分最後のところで崩し切られるシーンは少なかった。

松尾のシュートなど惜しいシーンはあったが追加点は奪えず。
2-1で試合終了。

◎GK
・西川
今日は中盤を省略するシーンも多く、キックで攻撃に貢献。失点シーンはもう少し上手くプレー出来た部分もあった。
◎DF
・酒井
正直あまりよいプレーではなかった印象。1対1での負けや失点時のオフサイドラインミスなどもっと集中したプレーが必要。
・岩波
1対1ではもう少しつき切りたかったところ。ややDFでは不安定なプレーが見られた。
・ショルツ
しっかりとブロックを敷いた守備ということで最終ラインを統率。今日はセーフティな判断で無理にボールを持たない選択。
・大畑
古巣相手ということで燃える展開であり良さは見せた。攻める展開では裏を取られることもあったがなんとか走力でカバー。失点になりそうなシーンも掻き出すなど良く仕事をしてくれた。

◎MF
・大久保
今日の大久保はキレキレ。対面の相手との1対1はほぼ勝利。1点目もほぼ9割が彼の功績。
・敦樹
今日はダイナミックな前進がみられチャンスによく絡んだ。
・岩尾
どこかフィジカルで問題ありそうなプレーがあるものの何とか踏ん張る。1点目の大久保へのパスは彼の視野の広さが見られた。
・佳穂
プレスからのボール奪取にゴールなどしっかりとコンセプトを完遂。後半開始早々のゴールは左足でファーサイドへ流し込む難しいゴールだった。

◎FW
・リンセン
得点こそないものの動き出しやプレス時のスイッチなど相手に脅威を与え続けていた。
・ユンカー
久々のゴールで笑顔が。リンセンとのコンビはかなりやりやすそうな印象で、特にリンセンを中央においてサイドに流れつつスピード勝負するシーンが多く見られた。

◎控え
・松尾(60分 リンセンと交代)
動き出しやシュート意欲はよかったがシュートは入らず。2本中1本は決めておきたかった。
・明本(72分 ユンカーと交代)
前線に入ったことでプレス強度が上がり守備としては強固になった。またポストプレーについても体の強さを発揮してボールキープで貢献。
・関根(72分 佳穂と交代)
スルーパスなど良さはあったがところどころチグハグなプレーが散見。
・江坂(89分 大久保と交代)
しっかりと役割を理解して相手陣地でボールキープ。
・知念(89分 大畑と交代)
特に印象のあるプレーはなし。

全体的な感想

本当に久々の勝利。

ゲームとしては繋ぐところを意識的に省いて前へ入れる選択肢を優先したのが良かったというところでしょうか。

特にリンセン、ユンカーの2TOPを考えるといい選択だとは思います。
ただこれだけではなく、繋げる相手には繋ぐというのも必要。

とりあえず勝ったのは良かったけどまだまだ改善すべき点が多すぎるので、次節以降も修正すべき点は修正して挑んで欲しいです。

次は10/12 ホームの北海道コンサドーレ札幌戦です。リーグも残すところ3戦。最後まで勝つ姿勢は見せて欲しいですが、若手を使うことも考えて欲しいところ。