介護現場に5Sを
こんにちは、おーじです。
今回は私が改善担当として働いていた時の経験をシェアします。
○はじめに
みなさんは「5S」って知っていますか? 介護の事しか知らなかった当時の私は知りませんでした。
私のように聞き覚えがない介護士さんは多いと思います。
5Sとは
要するに現場を良い状態で維持していこうというスローガンが「5S」です。そして、それを行動に移したものが「5S活動」と呼ばれています。
その5S活動を主導していた時の気付きを紹介します。
○結論
難しいことは考えずに、まずは「整理」すればいい
○詳細
5Sの「S」とは
5Sの「S」は「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の5つの頭文字を表しています。それぞれを簡潔に説明すると
整理→不要なものを捨てること
整頓→物を使いやすいところに置くこと
清掃→掃除して点検すること
清潔→綺麗な状態を維持すること
しつけ→上の4Sを習慣化すること
厚生労働省も推奨している
昨今、介護業界でも業務改善による効率化や生産性向上が推奨されています。その初歩的な考え方として5Sがあります。
上に添付した厚労省のHPでは、介護施設での実例や様式がダウンロードできるようになっています。
実例は一度見てみることをオススメします。様式についてはそのまま使わず、自施設に合わせて自作する方が良いと考えます。
導入方法
ここまでで5Sがどのようなものか理解できたと思います。では、具体的にどのようにして自施設で活かせばいいかについて解説します。
厚労省のHPを見ていると「手順書」や「仕組み作り」、「実行計画」など小難しそうなことがたくさん書いており、尻込みしてしまうでしょう。
しかし、初めから同時に意識する必要はありません。時間をかけて学んでいけば良いのです。
初めは余計なHow toに捉われずに「整理(捨てる)」を徹底してください。不要な物を捨てればいいのです。
捨てる基準は「1年間使わなかった物」は全て捨ててください。
導入の順番は、まず一つの部署(ユニットやグループ)で実施して、良い結果が出れば他の部署に広めていきます。
○まとめ
介護業界では「効率化」や「生産性向上」というものは忌避されています。その中で、聞き覚えのない「5S」などと言うと予期せぬ反発を受けます。
そのため、まずは「整理(捨てる)」ことに注力してみるといいでしょう。5Sの初めのSが最もパフォーマンスが高い(変化が見える)と実感しています。
主導者が施設長ならプロジェクトを立ち上げてください。
主導者が主任ならユニットリーダーに指示してください。
主導者が上記以外であれば上長に提案してください。
* * *
○最後に
「1年使ってないからって捨てられない!」と言う意見を実際に私はよく聞きました。しかし、その都度、施設長に確認して破棄しました。
そこで私が捨てたものを紹介します。これぐらいなら捨ててもいいんだと参考になれば幸いです。
手動ベッド
マットレス
車いす
書類関連
椅子
机
カラーボックス
食器棚
調理器具
男子用便器
以上
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