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太宰府天満宮は御墓所である

※2013年に書いた記事です。

先日、太宰府天満宮を参拝しました。無実の罪で太宰府に流された菅原道真公の御霊をお祀りしている神社です。

「門弟であった味酒安行(うまさけ やすゆき)が御亡骸を牛車に乗せて進んだところ、牛が伏して動かなくなり、これは道真公の御心によるものであろうと、その地に埋葬されることとなりました。」という記載が太宰府天満宮のサイトにありました。ということは、社殿が御墓所でもあるのです。参拝するということは墓参の意味もありますね。

その日はちょうど七五三の子供たちが華やかな装いでご祈祷を受けていました。家族一緒の幸せそうな風景です。しかし、社殿でご祈祷を受けているわけですから、お墓の上にいるわけですね。ご祈祷を受けている子供たちは、そんな歴史的な事実を知らないでしょうが、親御さんたちは皆さんご存知なのでしょうか。こちらが有名だから参拝されているのでしょうか。ふと疑問に思いました。

日本の神社の役割の一つに、怨霊封じがあります。その代表ともいえるのが、菅原道真公をお祀りしている太宰府天満宮であり、京都にある北野天満宮です。両神社とも今年参拝するご縁がありました。参拝した後でゆっくり境内を散策しましたが、それは立派な神社でした。地元の氏神様とは違います。さすが日本を揺るがせた怨霊を封じ込めるために建てられただけあるなあと思いました。

たぶん、そんな風に考えながら建物を見ている人は少ないでしょう。学問の神様である天神様にお願いをすることが目的のはずです。私も息子たちが受験の時は、怨霊封じの神社ということは頭になく、合格祈願のことしか考えていませんでした。人間というのは勝手なものですね。

黄色は知識の色であると同時に、嘘を意味することがあります。黄色が気になる時は自分の内面を見つめてみましょう。

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