見出し画像

怨霊の夏

※記事は2013年の夏のものです。

夏というと、幽霊忌憚です。心霊スポットの特集がテレビで放映され、霊能力者やイタコ、ユタ。不思議な力を持っていると思われる方たちが登場します。子ども向きのアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」も放送されるかもしれませんね。

私が子供の頃は「オバケのQ太郎」「妖怪人間ベム」が人気でした。新しいアニメは最近あまり見ていないので名前を覚えていませんが「ぬらりひょんの孫」は少しだけ見たことがありますよ。

ファンタジーの世界もいろいろあります。映画「ハリーポッターシリーズ」にはたくさん魔法使いや幽霊が出てきますし、映画「トワイライトシリーズ」では吸血鬼と狼男が登場します。吸血鬼ドラキュラ、フランケンシュタイン、ミイラ男、透明人間。外国映画の主人公たちは、歴史をうまく使いながら恐怖心をあおります。

さて、日本の歴史は怨霊封じの歴史でもあります。映画「陰陽師」は何度見ても野村萬斎氏が演じる安倍清明の美しさが際立っています。映画が美しく作られているのは当然ではありますが、怨霊を封じ込めるために必要なのは、美しさなのかもしれないと北野天満宮を参拝した時に思ったのも事実です。

怨念はドロドロとして醜いものですが、怨念に勝るものは清らかさと美しさであると古代の人々は考えたに違いありません。菅原道真公の怨霊をお祭りしている北野天満宮は、それは美しい建物でした。

東京の怨霊の代表は平将門公でしょう。ただし、こちらはまだ怨霊としての力を維持しているようです。調べてみると、関東大震災の後、大蔵省が首塚の上に仮庁舎を建てようとしたところ、役人14人が怪死。太平洋戦争後、アメリカ軍が首塚を撤去しようとしたが多くの負傷者を出したそうです。ちょっと怖いですね。

怨霊から身を守るための色は赤です。赤は生命力の色、魔から身を守ってくれますよ。

※投銭歓迎

ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?