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日本武尊の二人の妃が並んで祀られていました。

昨日は「熱田神宮の神様が楊貴妃だった」という伝説について書きました。日本の神社に中国の美女のお墓があるとは驚きでした。私がこの話を知ったのは最近ですが、たぶん、地元の皆さんはよくご存じのことでしょう。

今回、参拝してわかったことがあります。それは、素盞嗚尊(すさのおのみこと)の影響が大きいのです。素盞嗚尊は八剣宮、南新宮社、六末社、曽志茂利社と境内に四か所で祀られていました。熱田神宮は第二次世界大戦で空襲に遭っていますから、合祀されているでしょうし、他にも地域的な事情があるのかもしれませんね。

また、熱田神宮のご神体である草薙神剣(くさなぎのみつるぎ、天叢雲剣)は、素戔嗚尊がヤマタノオロチの体内から取り出した剣です。そのことを考えればおかしくはないのですが、少し不思議な気持ちがしました。

一つ面白いと思ったのは、日本武尊 (やまとたけるのみこと)の二人の妃が並んでお祀りされていたことです。尾張国造乎止与命(おとよのみこと)の娘、宮簀媛命(みやすひめのみこと)と、同じ六末社に弟橘比売命(おとたちばなひめのみこと)がお祀りされているのです。弟橘比売命は、古事記に記載されているように、夫である日本武尊のために海神の怒りを鎮めるために入水した妻です。

神社というのは、人間の都合なのか、それともご神託があるからなのかはわかりませんが、ご縁があるもの同士を集めてお祀りするのですね。もっともお社には、姉子神社(あねご-)水向神社(みか-)としか書いていないので、祭神は調べなければわかりませんでした。神様の名前が書いてあれば、すぐに二人の妃だとわかる人は多いと思います。

南新宮社の色は赤でした。赤は魔除けの色でもあります。

※写真は熱田神宮境内の御神木です。太くて立派です。

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