試行錯誤と妥協の繰り返しが、現状打破のカギ
100%思い描いたように物事を進めることはできません。
人生には、上り坂、下り坂の他に、まさかという落とし穴もあります。
今では、こうやって普通に仕事をしている私ですが、特に二人目が生まれてからは、仕事と家庭の両立にもがき、キャパオーバーを感じる瞬間が多々ありました。
そんな私でも、試行錯誤と妥協を繰り返すことで、都度課題解決を行ってきました。
そこで、仕事と家庭の両立で悩んでいる、ママさんDATA Saberの方へのヒントになればと思い、私がどうやってこの課題を乗り越えてきたのか、お話ししたいと思います。
■2人目出産後の職場復帰は、4時間の時短勤務でスタート
2人目の育休中、上の子が頻繁に発熱を繰り返したこともあり、育休終了が近づくにつれ、もう社会復帰は難しいかもと半ばあきらめていました。
そんな中、「職場から戻ってきてほしいと言われるのなら戻った方がいい。もしやってみて無理だったら、その時に辞めればいい」と周りから応援され、保育園にも無事入れたので、不安を抱えながらも職場に復帰しました。
とはいえ、1年ブランクがある自分が本当に働けるのか、全く自信がなかったため、4時間の時短勤務を選びました。
4時間の時短勤務というのは、意外とハードです。
例えば、その日中に報告締切のものがあった場合、できる時間は4時間しかないのです。
子どもとの時間がたくさん取れたのはよかったのですが、超集中モードでないと、事務処理などが片付かないので、その当時はオンオフスイッチの切り替えに苦労しました。
■突然の人員削減
当初、不安を抱えた状態での職場復帰ではありましたが、仲良しの先輩や同僚が助けてくれたおかげで、徐々に仕事の勘を取り戻し、なんとかなりそうだったので、職場復帰から3か月後、6時間の時短勤務に変更しました。
そんな中、優秀な若手社員2人が、他の部署から引っ張られ、異動になります。しかも補充はありません。
そして、異動した2人の業務を私が引き継ぐことになり、フルタイムに戻す決意をします。
■キャパを超えてしまい、遅刻がちに
私にとっては業務量・業務時間の増加、子どもたちにとっては保育時間の延長が、想像していた以上の負担となり、
の負のスパイラルに陥り、遅刻がちになってしまいます。
上司にも注意され、これはなんとかしないと、と生活の見直しを図ることにしました。
■子育てママにとって、30分前行動は遅刻しないためのコツ
なぜ遅れるのか、それには理由がありました。
遅刻しないように、15分前行動を心がけていたのですが、上の子は3歳、下の子は1歳だったので、出かける直前に、想定外のことがたくさん起きます。
出かけようと思った瞬間に、上の子がトイレになる、下の子がいきなりぐずりだす等、まさかの事態がたくさん起こります。
たぶん、これは子育てを経験したことがある人なら、乳幼児の時によく起きる子育てあるあるだと思うのですが、私はこれにずいぶん苦しめられました。
「保育園に連れていくのに時間がかかったので、30分遅れます」
といった、遅刻の連絡を、当時は、週に何度もしていました。
(こんな状況だったので、上司に注意されたのは当然です💦)
そこで、フルタイムで働いている、保育園のママ友や職場のママ友に相談しました。
そこから得られた課題解決の秘訣は、「30分前行動」
15分前行動では、子どもたちの不測の事態に対応できないけれど、30分前ならなんとかなります。
※実際、あるママ友の家では、家の時計全てを30分早めることで、時間に余裕が持てるようにする工夫をしていました。
加えて、子どもたちが早く寝られるように、帰宅してから寝るまでのスケジュールを決め、そのスケジュール通りに生活が送れるよう、細かくタイマーを設定して時間管理することにしました。
■なんとか生活は回るようになったが、息が詰まる
そうやった工夫により、なんとか生活は回るようになり、遅刻もなくなりましたが、逆に気が張り詰めて、息が詰まるような生活で、私自身も子どもたちもリラックスできません。
こんな感じの生活だったので、本当に、生きているだけで精いっぱいでした。当時、同じ職場には、保育園児を抱えるフルタイムのママが多かったのですが、みんな同じような状況でした。
■一人で回すのは無理だと諦める
いつ緊張の糸が切れてもおかしくないような生活だったので、この生活を長く続けるのは無理だと思い、「人にお願いできることは人にお願いする」「ゆるくできるところはゆるくする」という形に見直しを図ります。
幸運にも、私の実家も、主人の実家も電車で1時間以内の距離だったので、双方のお母さんに、月に1~2回、保育園のお迎えや夕食をお願いをすることで、必死にダッシュして帰らなくてよい日(残業できる日)を作りました。
そして、週1回、主人に保育園に送ってもらうことにすることで、朝余裕をもって出社できる日を作りました。
また、もともと片付けが苦手なこともあり、月1回程度、家事代行をお願いすることで、家事にかかるストレスを減らしました。
一方で、タイマーでの時間管理は、私が疲れてしまうので、やめました。
「お母さんはお風呂に入るよ」「お母さんは寝るよ」「お母さんは出かけるよ」と伝えると、急かさなくても、子どもは勝手に来てくれます。
■仕事も家庭も100%というのは無理
これは、仕事と育児の両立でもがいていた時に、友達から言われた言葉です。器用にできる人も中にはいるのかもしれませんが、渦中にいた時の私には無理でした。
■それぞれの良い面を見る
これも、先輩ママからの言葉です。
実際、仕事がうまくいかない時、子どもの寝顔を見ていると、とても癒されました。逆に、育児がうまくいかない時、仕事で褒められると、育児も頑張れました。
■子育てに終わりはある
下の子が今月で保育園を卒園するので、私の子育ても、いったん一つの区切りを迎えました。小1の壁への不安はあるものの、上の子が助けてくれるので、今回は何とかなるかな、と信じています。
振り返ってみると、仕事と家庭の両立でもがき苦しむのは、子どもが生まれてからほんの数年の間だけなのです。
(もちろん、大きくなると、反抗期だとか、受験のこととか、悩みの種類は変わってくるので、子どもの悩みがなくなるわけではありませんが・・・)
■子育ての経験は、キャパを増やせるチャンス
とはいえ、子どもの性格や周りの環境にもよるのかもしれませんが、生まれてから数年の間に私が遭遇した出来事は、子どもがいなかった時代には想像できなかったことばかりでした。
以前受講した、ある研修で、講師の先生がそんなことをおっしゃっていました。確かに、筋トレでも、ずっと同じ負荷で同じトレーニングをし続けているだけでは、筋肉量を増やすことはできません。筋肉量を増やすには、徐々に負荷を上げていく必要があります。
そういう意味で、子育てをしながら仕事をするというのは、負荷をかけながら仕事をすることとイコールです。
しかも、自分の生活を抜本的に見直さないと、仕事で成果を上げつつ、子どもにもきちんと向き合う、というのはできません。
子育てをしながら仕事をする、というのは、一時は本当に大変だと思いますが、「乗り越えようという気持ち」と「周りからのサポート」があれば、何とかなったりします。
ただし、経験上、気持ちだけでは、この壁は乗り越えられません。ファミサポさんとかシルバー人材センターとか、そんなにお金をかけなくても、いろんなサポートはあるので、一人で頑張りすぎているママは、とにかく誰かに頼ってみることをおススメします。
在宅勤務がしやすくなっている今の状況の場合、旦那さんに家事や育児を協力してもらう(または、旦那さんに家事や育児が得意になってもらえるよう、長い目で見て褒め育てる)というのも有効な手の一つだと思います。
■最後に
育児を通して、ビジネスで培った知識やスキルは子育てにも役立つこと、逆に、育児本に書かれている内容のエッセンスがそのままビジネスに生かせることを学びました。
育児で得た経験は、今、私が仕事を行う上での、大きな糧になっています。
私自身、まだまだ人間として未熟なところがあり、うまくできないこともいまだにたくさんありますが、試行錯誤を繰り返し、時には妥協をすることでなんとか仕事と家庭の両立に折り合いをつけてやってきました。
これからも壁にぶつかるたびに、同じことを繰り返していくのだと思いますが、その時々で、解決の糸口をみつけていきたいと思っています。
同じように、子育てと仕事との両立で悩んでいる、ママさんDATA Saberの方がいらっしゃいましたら、いつかTabjoのイベント等で意見交換させてほしいなと思っています!
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念願が叶い、イベント実現できました!!
ご視聴くださった皆様、ありがとうございました。
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当日のイベントレポート↓