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釈迦の弟子たちに会う。少林寺にて。  鐘撞堂山の麓


 武蔵の国、秩父の鐘撞堂山から少林寺(1511年開山、曹洞宗)に向かって下山する。
円良田湖を過ぎて、羅漢山への急登を登り切ると、下りは長いつづら折れ山道になった。その道には五百羅漢が2~3mおきに並んでいる。
思い思いの姿でたたずむ石像は、何百年ものあいだ風雨にさらされ、その面はすっかり風化している。
首のないもの、傾いたもの、足元の土が流されて今にも崩れそうなもの・・・。
枯葉の中にうずくまりながら、静かに、しかし表情豊かに流れゆく時を眺めている。
同行の相棒が言った。
「五百羅漢を丁寧に見ていると、だれか知ってる人に似ている像が必ずいるらしいよ」
そんなことを確認しながら歩くとすれば、今日中には帰れないのでそれはやめた。
参考
羅漢とは、仏教において最高の悟りを得た聖者のこと、だそうな。
十六羅漢:釈迦の弟子の内特に優れた16人の弟子。
五百羅漢:経典編集に集まった弟子たち。

あ

い

う

お