奥日光・湯川の流れ

ni湯川の流れ 奥日光湯ノ湖に発した湯川は、わずか11kmを流れて、中禅寺湖に達する。しかし、その流れは変化に富んでいて、川に沿った戦場ヶ原の木道や、笹におおわれた小道を歩いた人は、生涯忘れられないひとときを持つであろう。壮大な湯滝、ゆったりと流れる瀞があると思えば、渦巻く激流となり、水は踊り、歌い、跳ねる。そして奥日光の名瀑・竜頭の滝を越えると中禅寺湖だ。
4sIMG_1437_5月初 ここは湯の湖。野田宇太郎の詩には、山のロマンの香りがする。詩:  その日の終わり  山旅のはてにみずうみがあった  孤独なひとのひとみのように  水はしずかに山と空をうつしたまま 千年のおもひを今もおもひつづけていた  風は木立にオルゴオルをならし  水のおもてをわずかにくもらせて  草かげに  ひそかにみのる苔桃の実を紅くこぼした
画像3 湯ノ湖の南岸から直接流れ落ちる湯滝。落差50m, 幅25m、流れ落ちる水の量に圧倒される。
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21IMG_3727竜頭の滝 竜頭の滝
22IMG_3769千手が浜 中禅寺湖