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京都の通りすべて歩く - 衣棚通

京都の通りすべて歩く。11番目は、衣棚通。made by 豊臣秀吉シリーズのひとつで、北は加茂街道周辺から、南は六角通まで続く。名前の通り、法衣などを扱うお店が多かったためにこの名がついている。距離としては5kmほどの長さとなる。

6月某日実施

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衣棚通から少し外れるが、鴨川に上がる土手には近辺の住民が構築したであろう、勝手階段を見るけることができた。こういう本来の場所とは違う場所に勝手に作られているオブジェクトが結構好きである。もちろん行政的にはこういうのは排除したいのだろうが。。

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紫明会館。イベントなんかに使える場所らしい。歴史的には、京都師範学校の同窓会が50周年を記念して設立した建物で、昭和7年に完成した。設立されてからまもなく90年が経とうとしている古い建物だ。

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紫明通には、「せせらぎ公園」という名前の公園郡があり、人口で作られた小川がある。ちょうど今くらいの時期だと、銀杏が綺麗だったりする。

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寺之内衣棚あたりにある、住民が手入れしているであろうイカした公園。ベンチが壊れていたのだが、すのこで補修しているところが良かった。こういうのでいいんだよ。こういうので。

近頃の公園のベンチは、寝そべれないように仕切りが入っており、排除デザインなどと言われているが、これはなにが何でも座れるようにするぞという意味ではその逆を行っているのではないかと思う。

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この公園周辺の住所は「木下突抜町」という。京都には「突抜町」という名前の場所がいくつかあり、これは豊臣秀吉が区画整備をしていた時代に、もともとあった人の家や神社、森などを「突き抜け」して作った通りの場合に付く名称だそうだ。

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そして、御池通に差し掛かれば、いつものモノリス。これを見ると安心するね。

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最後は、三条通り〜六角通りに向かうときに右側にクランクして、了頓図子(りょうとんずし)に差し掛かる。これまた変わった名前の住所で、「図子」「辻子」は、2つの通りをつなぐために作った通りのことを指すそうだ。

了頓というのは、この辺に戦国時代の茶人、広野了頓の邸宅があり、その邸宅内を通過して作ったものが「了頓図子」というものらしい。

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六角通りから了頓図子を見る。

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