村本大輔 in石垣島
石垣島、自衛隊配備問題。
賛成、反対以前に
その土地選定や配備のプロセスの強引さ、不誠実さに住民たちは疑念を抱いている。
2018年石垣市住民投票を求める会は、石垣市の有権者の4割超、1万4263筆筆の署名を集めた、これは条例で定める住民投票の条件をゆうに満たすもので、市長の得票数さえ上回っている。
しかし、市長は今だに住民投票を開催せず、
住民との法廷闘争に発展している。
いくつもの問題を放置したまま、防衛省沖縄防衛局は2019年3月、県の環境アセス条例が施行される直前に工事を開始した。
(住民説明会の責任者である沖縄防衛局企画部長 伊藤晋哉氏が高江のヘリパッド工事強行に関わった人物だということも重要である)
さらに昨年12月、石垣市議会与党は、
住民投票の根拠となる自治基本条例の廃案を議会にかけた。
自衛隊配備賛成反対、
それ以前に民主主義の破壊、地方自治の破壊がなされてしまう。
そんな重大な事態と反比例するように、
日本本土ではこのニュースの扱いはとても小さいものだった。
消えてしまいそうな、忘れられそうな、その声に耳を澄まし、
東京からひとりのお笑い芸人が駆けつけた。
ウーマンラッシュアワー、村本大輔。
「民主主義のスイッチを入れにきたぜ!」
彼は2日間に渡り、独演会を開き、石垣の人々を腹の底から笑わせ、勇気付け、
そして住民たちの本音に向き合い、もがきながらこの島の輪郭を掴んでいく。
彼が人々の心を動かし、そして彼自身もそれに感化され、
徐々に表情を変えていく。
そんな村本大輔を追いかけた。
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この先に何が待つのか、どんな未来があるのか、それは誰にもわからない。
しかし、まず「知る」ことから、何かが変わる。何かがはじまる。
小さくても、そこに意味がある。
村本大輔の横顔には、そんな希望の匂いがする。
通信1682 写真/取材/文 大袈裟太郎
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