禁じ手を行ってしまいました

優秀な指圧師の危険

 私は色々な代替治療を受けてきましたが、特別優秀な指圧の先生の不幸な結果を見てきました。
 針治療や、鍼灸ではその危険が少ないのですが、指圧は患者さんの体に直接アプローチするため、治してあげたいという熱意の余り、自分の気を入れ過ぎる場合があります。
 この場合は、治療師の方は、自分の気を失うとともに、患者さんの悪い気をもらうということが起きます。相当悪い患者さんの治療では、長い治療生活の中で、治療師の方がそのために体調を崩してしまいます。
 プロの治療師は、その点を十分に注意する必要がありますが、時に治したいという熱意のために、その境界線を越えてしまいます。私は何人か、こうした優秀な治療師が亡くなっていかれるのを見てきました。

妻の治療

『エネルギー体操』は治療師と違って、他人に治療をすることはありません。自分自身の部分的な気の不足で一時的に手当てに使った手が動かなくなる程度です。

 妻が半月板損傷の治療を半年余り、受けてきたのですが、医学療法士の治療が終わってしまうということを聞いて、妻の体を触ってみました。
 膝は膝だけを治療しても良くならない。全身が影響しているのだと説明して、まず、肩を触ってみました。

 『エネルギー体操』のことは、以前から話してあり、全身を自分でマッサージしているのですが、十分できていなかったようです。
 触って、驚きました。肩の筋膜が銅像の様に固まってしまっていて、全く動きません。このまま放置すれば、事故にもつながりかねません。

治療の禁じ手を行う

 私は妻の肩を抱きかかえるようにして、私の全身の気を送りました。それでもまだ動きません。
 翌日も同様に肩にアプローチしました。やはり、全く動きません。

 片手で、肩の筋肉を押さえながら、腕を回して、筋肉が少しずつほぐれていくことを感じるという、首、肩の『エネルギー体操』を教えました。

 その夜です。私は肩が苦しくて眠れません。朝まで私自身の体調不良を取り除く『エネルギー体操』を行い続けました。一睡もできず、朝になってようやく、収まりました。

 肩の筋膜が少しほぐれて動くようになる

 3回目の治療です。妻の体に変化が見えました。肩の筋膜が少しほぐれて動くようになったのです。
 「おお、少し動くようになったよ。『エネルギー体操』が効いている。頑張ったんだね。」
 「いや、たまたまこっていただけよ。」
(本人は自分の体の変化にあまり気づいていないようです。)

 今回は、無理な気の導入はしませんでした。実際、私自身、かろうじて回復できたという状態でしたので、しようとしてもできません。
 妻の体を触ってあまりにもひどいので、びっくりして、私の体験上、してはならないということをしてしまいました。
 しかし、『エネルギー体操』を続けているおかげで、このような場合でもかろうじて護られたのですね。

禁じ手は禁じ手です


 とはいえ、無理が出来なくなっていて、いままでと違って、少し頑張りすぎるとこたえます。
 それに比べて妻は行動が軽くなり、気も軽く、積極的に色々とやり出しました。生活空間の掃除が行き届きましたし、改革も行われました。
 私の今の体調を話すと、気を使うでしょうから、黙って手伝っています。
 
 禁じ手も、時には使ってみるものかもしれませんね。

 いや、この禁じ手は、2度とやりません。必要な時間をかけてアプローチすれば同様の結果を得られた筈です???
 わかりません。でも、とにかく上手くいって良かった。

次の課題?

 次は腰の改善です。これに禁じ手を使えば私自身がどうなるか分からないというところがあります。
 腰のエネルギーを高める『エネルギー体操』で、気長にやっていかなければならないでしょう。

 でも、その後が楽しみです。膝への成果が確実に出てくる筈です。

 
 


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