地獄でよかった

大前提 
この話は、序二段の勝手な考えで、妄言です、それぐらいのつもりで読んでください。
この世に生まれると言うことは、すなわち地獄に落とされると言うことである。
と、急に言われても、大抵の人が何言ってんだお前、と言うだろう。だが、そう言う人も薄々気づいてるはずだ、人生は、80%の不幸と20%の幸せでできていると、まあ、この割合は人によって違うだろうが、不幸が60%を下回ってる人はまずいないだろう。
と、そんなことを言うと、当たり前だろ、それのどこが地獄なんだよと、思うかもしれないが、まずそれが間違いである。
なぜなら、人間に限らず生物というのは、生まれてくることを選べない、それなのにも関わらず、人生というのは、大概不幸のパーセンテージが多く終わる、まだ気づいていない人もいるかもしれないから、もっとわかりやすくいうと、私たちは、親の愛情という名の依存性からくるエゴにより不幸になるために生まれ落とされた生物なのだ、そして不幸になるために行くところ、すなわち地獄なのである。
ここからは、この地上に存在する地獄の話をさせてもらおうと思う。
まず、人生で最初に入ることになる地獄は、学校だ、この地獄はタチが悪い、集団行動を重んじる心を育むためだかなんだか知らないが、大体20人から30人くらいの集団に分けられ、仲が良いことを強要されるのだ、まあ、仲良くないたいやつからすればいいものかもしれないが、そうでない人間からすれば最悪である、その上、その中であぶれてしまったものがいたら、全員で攻撃をするし、そのさまを見ても、学校側の人間は誰も何もしてはくれない。
なぜかと聞かれれば、先生が守るのは生徒ではなく学校だからだ。
他にも学校では、教師の機嫌により理不尽に説教をされたり、運動会などと言う、一部の運動が得意な人間だけが輝ける場所を作り、そうでない人間は悪目立ちすると言う行事もある。
最近の学校では順位をつけない競技を作ったりもするらしいが、それこそ地獄である。
皆様は想像したことがあるだろうか、自分が足が遅いことをわかっていて、周りに置いていかれながらも、最終的にゴール前で待ってもらい手を繋いでゴールする姿を、それこそ拷問以外の何者でもない。
とまあ、学校と言う地獄にはこれだけの苦しみがあるわけだが、人生という地獄はそれだけでは終わらない。
次なる地獄は社会だ、実際ここからが地獄の本番である。
早い人は中学を卒業したあとすぐ、遅い人でも大学を卒業した後に、社会に出ることを強要される、そして、社会に出れないと周りの人間から悪とされる、もちろん親からもだ、それはなぜか、答えは、それが当たり前だからだ。
みんながそうしているから、自分達はそう育ったから、そう教えられたから、そのような理由で、社会に出られなかった人間を出来損ないとし、この世から抹殺するのである、これはもはや狂気の沙汰だ、まあ、俺も働かないのはなしって思って生きているので、ここはこれ以上広げないでおく、これを差し置いたとしても、社会というのは地獄で溢れている。
一つ目は、通勤である、と言ってもお前は何を言っているんだと、思う人がほとんどだろう、でも、おかしいと思わないか?例えば、会社の近くに住んでいる人でも、5分から10分、遠ければ1時間以上の時間を会社に行くために取られるのだ、それなのに、会社からは交通費以外は支給されない、なんなら、基本給に交通費も一緒に入ってる会社もあるらしい、それなのにも関わらず、5分の遅刻でやいやい言われるのだ、こんな状況に、疑問を持つことさえさせてもらえないまさに地獄だ。
そして次に襲いかかってくる地獄は、先輩である、ただ、一年二年先に入っただけで偉そうな顔をしている、まさに悪魔と言っても過言ではないまあ、これは学校にも大量に生息しているが、こいつらのタチの悪いところは、上司ではないと言うことだ、ただ、年齢又は入社が早かっただけの人間である、そんな人間に敬語を使い、連れ回され、飲みたくもない酒を飲まされる、ああ、考えただけで寒気がする、何より怖いのが、その中にいる、想像力の低い人間だ、自分の気持ちのためだけに生きて、他人がその言葉や行動に対してどう思っているかを考えることすらできないのだ、雑ないじりをして、人が嫌な思いをしていても、それがさも、楽しんでいるかのように思ってしまう人間である、こういう人間が気づかないまま、人を追い詰めて自殺に追い遣ったりする、そんな人間に毎日会わなければいけない会社は、どう考えても地獄であろう。
この先もまだまだ地獄が続くわけだが、俺自身が経験していないので書くことができない、なのでこの辺りで、まとめに入ろうと思う。
俺たち人類は、不幸になるために地獄に産み落とされた、生物である、それは変えようもない事実ではあるのだが、それを楽しむことができる生物でもあるのだ、学校では、1円のお金にもならない、部活に心血を注ぎ、どうせ長くは持たない恋愛に一喜一憂する、勉強の面白さに気づくことだってあるだろう。
会社でもそうだ、仕事の楽しさを知り、会社に違和感を持つことで企業をしたり、苦しみながらも、会社に行き続け、人生を全うすることもある。
そう、人間にとって、地獄のようなこの世界は必ずしも悪いものではないのだ、それどころか、こんな地獄じゃなければ、何の面白味もないと俺は考える、物事に怒り、悲しみ、たまに笑う、これこそが人間が生きている証拠であり、意味である。もしもこの世が天国だったらこんなふうには思えなかっただろう、幸福が当たり前である世界に、笑いは存在しない。
たのしいことは、辛いことがなければ案外味気のないものだ。
だからこそ、俺は思う。

地獄でよかった

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