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ゴマと山椒のうまい麺

蟄居をしていかないといけない今日この頃だが、仕事は外でする必要があるのに休日は家にこもっていないといけないというのは正直リスクが減るとは思わないので、結局一歩外に出てしまうことにした。感染を広めてしまうとは思うが、たべるものも、着るものも働いていく上では更新していかなくてはならない。そのついでに外食をした。歩いていて、テレビの取材とか来るんじゃないの〜と言っていたら案の定引っかかった。即断ったが、自分たちは愚かにも食欲に負けてしまった、とこの時思った。このまま、一年続いてしまうのであれば、今のうちにという気持ちもあった。

そんな中今日たどり着いたのは、担々麺。

ホテルの中にある、中華でランチだからなんとか入れるような、そんな気分だった。彼女はランチなら大丈夫だよと言っていたが、正直落ち着かない。
ただ、担々麺を食べたい欲にはかなわずこんな中でてきてしまったと思ったが、以外にも店内には人がたくさんいた。安くない担々麺のセットを二つ頼み、待っている間に周りを見渡すと食べ物を偉そうに店員に頼むおじさん、パーカーにジーパンで髪の毛ボサボサの小説家のような謎の男。見れば見るほど何の仕事してるんだろうと考えを膨らませられるような人々がいた。そうこうしていると、サラダが届き、パッと食べ終えてしまうと待つことなく担々麺、デザートと流れるように食べていくことができた。ホテルのサービスって素晴らしいなと感心した 。

今日食べた担々麺はもともと彼女のお勧めで、食べさせたかったの、と前々から聞いていたものだった。私はデニーズの担々麺しかまともに食べたことがないのに、そんな高級なものを口にしても理解できるのだろうか、と不安だったが、美味しかった。

真っ赤なラー油が覆うスープの上には肉味噌と、小松菜。よくある定番の見た目。皆が見て担々麺とわかる表情をしていた。一口スープをのむとすっとした辛さの刺激の後に酢の酸味とナッツやゴマの風味が口の中に広がった。
酢のおかげで、結構強めの辛味はあとを引くことがなく味わうことができる。麺は中華でよくある細麺で、肉味噌ととろりとしたスープがよくからんだ麺は口の中を幸せにした。ご飯がよく合うような味ではなかったが、あっさり食べられる担々麺を食べたい人にはたまらないのではないだろうか。
辛さはそこそこあったので、明日の胃腸が少し心配である。


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