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ソジャーナ・トゥルース

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19世紀末にNY州で生まれた奴隷解放運動家の伝記。天啓を受け「旅する真実の子」と名乗ったアメリカのジャンヌ・ダルク、ソジャーナ。
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2021年1月の記事一覧

ソジャーナ・トゥルース 前書き(電子版)

 私が最初手に入れたペンシルバニア大学の電子版には、前書きがついていましたが、のちに届い…

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ソジャーナ・トゥルース 16逃亡

 奴隷制ってなんてひどい!と思いながら訳していますが、今から二百年後の人たちは、私に対し…

ソジャーナ・トゥルース 18夜明け前

 クエーカー教徒は徹底した平和主義で知られるキリスト教の一派で、今も活発な反戦活動を行っ…

ソジャーナ・トゥルース 20イザベラの宗教体験

 読み書きを知らず、教会に行くことも許されなかった奴隷のイザベラは、母親からの教えと主人…

ソジャーナ・トゥルース 22兄姉との再会

 私の家の近くにある休業中の映画館では、夏からずっとBLMのサインを掲げています。典型的な…

ソジャーナ・トゥルース 24マシアスの妄想

 ついに今日、2020年大統領選の結果が確定しました。選挙日の前、圧倒的に民主党支持者の…

ソジャーナ・トゥルース 26ニューヨークを離れた理由

 いよいよイザベラがソジャーナ・トゥルースになる章です。翌年マサチューセッツで奴隷廃止運動と平和活動を標榜するコロニーに落ち着くまで、ソジョーナは一人で旅を続けながら人びとに話し続けました。  一シリングは今の値打ちにしておよそ18ドル50セント(Googleの検索結果による)。一度に手にするお金が四千円から六千円では、今の感覚だとネットカフェに二泊するのがせいぜい。亭主を看取って子育てが終わったあとは、身一つで自分の信じるように余生を過ごす。憧れる生き方ですが、なかなかで

ソジャーナ・トゥルース 28彼女の意見と考え

 18世紀初頭のニューイングランドの農村で「文字が読める」とは聖書が読めることを意味し、…

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ソジャーナ・トゥルース 30もう一つの野営集会

 ソジャーナは説教の名人だっただけでなく、ゴスペル歌手としても相当の逸材だったようです。…

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ソジャーナ・トゥルース 32「わたしは女ではないのか?」(マリウス・ロビンソン版…

本書の最後を飾るのは、二種類存在するソジャーナの有名なスピーチ。  最初の版を聞き書きし…

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ソジャーナ・トゥルース 33「わたしは女ではないのか?」(フランセス・ケージ版)

「わたしは女ではないのか?」フランセス・ケージ版  次のフランセス・デーナ・バーカー・ケ…

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