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vsジュビロ磐田

清水エスパルス観戦記 4

3月13日 IAIスタジアム日本平 晴れ

やはり平日とはいえダービーとあって、8239人のサポーターがスタジアムに足を運んでいた。試合前のスタメン発表ではちょっとしたサプライズがあった。それは西部ではなく六反が名を連ねていたことだ。この采配から、この試合で流れを変えていくぞという意思がみえた。

前半はガンバ戦と同様にサイドで数的有利を作られ、ボールを持たれる時間が多かった。しかし、この試合で際立ったのはヘナトの予測とボール奪取力。競り合いもほとんど勝ち、何とか持ちこたえていた。
またヴァンデルソンは少しずつ良くなってきてはいるものの、「ここに出すぞ」というのが丸わかりのパスを出すシーンがあり、カットされピンチになるシーンもあった。
それ以外は競り合いや対人などは問題なくこなし、後は順応するのを待つしかない。

テセは攻撃の軸。大黒柱。この試合は50%近くはハイボールを収めたんじゃないかってくらい良かった。圧巻だったのは、ボールを収めると同時に体勢を崩しながらも相手の前に身体を入れて、そしてスルーパス。相手に当たり方向が変わると、石毛が走り込んでシュートもGK。川崎時代のブルドーザーのシーンを彷彿とさせるプレーだった。

そして最も嬉しかったのは、やっと勝ちに繋がるゴールを取れた滝だ。彼が点を決め、2階席のサポーターを煽り立てたシーンは忘れられない。すでに2点決めているものの、負けている状況で時間がなく喜ぶことが出来なかった。
ほとんどのサポーターが思ったはずである。
「滝のゴールで勝たせたい」

それを感じ取ったかのように、左サイドの水谷と石毛コンビが奮闘する。後半の後半になると凄みが増した。

また滝自身もそれで満足することなく、テセがバテているとわかると、猛然とプレスを掛けお互いのプレーを補い合っていた。

この日はAゾーンバックスタンドの最前列で観戦出来たことから、選手の表情も良く見えた。滝は本当に楽しそうにプレーしていて、笑っているようにも見えた。

滝はこれからさらに成長する選手。
きっと多くの選手は滝から良い刺激を受けているはず。この試合を境に、チームが変わることを願いたい。

(勝った後のスタジアムはいつもと違って、綺麗に見えるのは気のせいですかね。笑)

最後まで読んで頂きありがとうございます。


今年の春に大学を卒業し、県内企業に就職。様々な形でエスパルスの事を書いていこうと思います。清水エスパルスを全力で応援しています。