読書記録「菜食主義者」
昨年の「日韓交流おまつり2023」で、ちょっぴり値引きされていたので購入した1冊。
購入時にも、お店の方から「韓国で最も権威ある文学賞」といわれている「李箱(イ・サン)文学賞」のほか、2016年世界的に権威ある文学賞「マン・ブッカー国際賞」受賞作なんですよ~!と聞いて、そうか、そうかと背中を押されたのでした。
欲望、死、存在論などの問題が描かれた短編集ということで、すごくすごく読みやすい・・というか、読んでいて気分がいいものではなかったのだけれど、作家であるハン・ガンさんが「一貫して描いてきた欲望、死、存在論などの問題が、この作品に凝縮され、見事に開花した」と高い評価を得たのだそう、
主人公の置かれた環境としては、「82年生まれキムジヨン」にも近く、ごく平凡だった女性が、ある日肉食を拒否し、身体的・精神的に変化していく話、表向きには。やせ細っていく姿を見つめる夫・義理の兄・姉の視点からも同じ現象をとらえ語られる連作小説集。
すごくおすすめ!ではないけれど、一読の価値ありです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?