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中野区 松本湯

2021.8.10.

今日は出社日。
オリンピックが終わり、正直ロスになっている。
あれだけ勇気や元気をもらったスポーツの祭典、想いはあるだろうけれど、こんな環境下で、どの国も地域も活躍していて、この夏の大きな記憶に残った。

そんな時には銭湯でしょ!
ということで、お使いを頼まれていた高円寺のキンパを買いにまずは向かう。8/1にオープンしたそうで、キンパの種類は多いのだけれど、素人が見ても素人の店員お二人が作るキンパ。アボカドと普通のキンパを頼む。ちなみに家人はキュウリがNGなので、アボカドに入る予定のツナペーストにもキュウリが入っていたため除いてもらうが、果たしてどんな味になるんだろうか・・。

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そして目指すは、落合「松本湯」に。
こちらも8/1にリニューアルオープン。

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実は、昨年の2月に一度来たきりだったのだけれど、「『松本湯、大改装プロジェクト!』日本の銭湯文化を守りたい!」クラウドファンディングに二口ながら参加していたのですね。

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リターンの生タオルとサウナマスクをフロントでいただく。
タオルは、オーガニックコットンの生糸をそのまま織り上げた品なのだそう。 糊材・染色材・柔軟剤等の化学薬品不使用で自然環境に配慮しており、オーガニックコットン100%使用、光沢があり、滑らかな肌触りの大阪泉州・新田タオル製。
マスクは、コンテックスのコラボだそうで、マスク地素材は綿100%の今治製だ。
タオルソムリエでもある私。満足度が高いリターンの品々だった。

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フロントまわりは、手前に発券機、水槽、フロント、ドリンク販売、奥にお座敷など、とてもきれいで広々している。

脱衣所もリニューアルされていて、大小ロッカーが並び、とても広々。

いざ、浴場へ。
正面には大型モニターに富士山やサウナの静止画像が映されている。改装時の姿、かつての姿を流すのもよさそうだなあ。
浴場は左から、二名分畳休憩スペース、立ちシャワー、左奥の左手にストーンサウナ、右手にスチームサウナ、水風呂、温水風呂、替わり薬湯、バドガシュタイン湯、寝風呂二席、座風呂二席、電気風呂二席、右手にカラン、四方向から放水される「ジェビナバス」、棚、イスやベンチなどが並ぶレイアウト。
若干棚の位置が、出入りの導線、掛け湯、休憩と動線が被るので、設置位置の再考をお願いしたい。

カランのシャワーヘッドはウルトラファインバブル+マイクロバブルなのだそう。ちなみに美顔器で有名なReFa製とのこと。なお、手前のカランはシャワー可動式、奥は固定式だ。自由に浴水できるシャワーも、手に持つとやや不自由なので、迷わず固定式に。

水風呂は2分も浸かればピリピリとくる17度といつまでもふやけていられる30度くらいの温水の二種類。冷水の方は深さが135cmあるそうで、私のサイズだと首まであっぷあっぷできる。手すりもあり、床面には炭も沈められているので、困ったら縋ろう。
替わり湯は紫っぽいが香りがほぼしないお湯。なんの薬湯だったのだろう。
座風呂のジェットはそこそこ強めなのだが、ボタン式のため、周りの方の挙動を伺う必要がある。こちらの集客数であれば、常時稼働させてもいいのではないかと思った。
ちなみに電気風呂二席ともに、座面の二箇所のほか膝裏あたりにも二箇所電極板があしらわれており、トライ・アンド・エラーのエラーしかイメージできず、見て見ぬ振り。

では、待ちに待ったサウナへ。全部で6回入ったのだが、そのうち1階はスチームを試した。スチームの方は50度弱でバドガシュタイン石が座面に埋め込まれているとのこと。岩盤泉の効果もある上、座面が滑らなくてちょうどいい。しっかり10分、もう汗だくだく。
そして、ストーン式にも。かなり照度が落とされており、個人的には好きな明るさというか暗さなのだけれど、年配の方には少し心もとないかもしれない。もうちょっとだけ明るくするのもありなのではないかな。こちらはカサイさんスタイルがおすすめ。室内はとても「お静かに」といった貼り紙はないものの、静かなジャズが流れ、毎時10分、30分、50分にあるオートロウリュは「ねるねるねるね」のピカーンのイメージでライトがつくので、覚悟上等。水滴が滴り1分ほど経つと、顔面、首、鎖骨あたりに熱波が纏う。チクチクとヒリヒリの間の刺激で、痛くない気待ちいい。時計は入り口側の壁に埋め込み式なので、三段目に座ると少し見にくいかもしれない。
いい、とってもいい。本当に、カサイさんスタイルを決め込まずとも、2セットでお借りしたバスタオルはだいぶ重くなる。とにかく発汗量がすごい。

そして、水風呂へ。低温、温水、季節によって好みは分かれるだろうけれど、低温でぐっと引き締めて、畳スペースでゴロン。まもなくくらくらしてくるので、2分ほどでゆっくり立ち、カランでひとやすみ。

気付いたことを少々。
一年半前には、常連さんの割合が今日の3倍ほどはいたように感じるが、今日は特に30代のはじめてくるお客さんが多かったように思えた。リニューアルを心待ちにしていたのは、新規顧客も勿論沿うだろうけれど、地元の常連さんたちも同じだろう。彼女たちが時間帯をずらすようになったのか、別の銭湯に流れたのか、いずれでもないかは知る由もないが、客層としてのバランスはやや不自然に感じたのが本音。
また、サウナ利用者は、水風呂前に置かれているサウナマットをサ室に持ち運ぶようなのだが、定員を設けるための施設のルールなのだろうか。利用者の半数が、使用したマットを壁に立てかけたり、休憩中もキープしたりと、ルールがわかりにくいからなのか、設置場所に戻さない人が多く、勝手ながら放置マットはすすいで元に戻させてもらった。入口で、もしくは貼り紙などで告知されるとよいと思う。
また、私が訪れた時間帯は、二人組での利用者が畳を20分弱占拠するなど、残念な光景も見られた。こういう時にいつものサ室の常連さんが、ガツンといってやってほしい、というのが心の声。地元の常連さんは休憩はしない方も多いのだろうけれど。

でも、どのお風呂も(電気以外)気持ちよく、いずれのサウナも居心地がよかった。ふうう、とお風呂上り、脱衣所には大型テレビが天井に設置されており、いちごの食べ放題についての内容だった。とある方が食い意地を張って30個食べたところ、いちごにはキシリトールやカリウムが含まれるため、利尿作用が強く働くそうで、腹痛、脱水症状などになる危険性もあるのだそうだ。そんな映像から、高校時代の遠足を思い出す。三年生の春、なぜか山梨への遠足があり、いちごの食べ放題の後、お昼にはほうとう、午後は富士急という考えたやつ出て来い、というツアー。いちご園では誰もが奮闘し、50個くらいは食べていたのではないか。その後のほうとうは、みんなウップ状態。富士急でもぐったりしている様子だった。
そういえば、飲み放題、食べ放題、歌い放題、ヨガやジムの通い放題には散々お世話になったが、パトロールし放題の銭湯があればぜひお世話したいなと思う。

フロントに出て、最後に二代目女将さん、三代目女将さんに事情聴取。ただ、その間にもお客さんが続々と入店されているので手短に。「東京銭湯」の記事によると、1936年に創業し、1989年に木造からビル型の銭湯に建て替えられ、大きなリニューアルは先述の通り。お店はご主人を含めた4人(奥様、お母様、番頭さん)で切り盛りしており、現在三代目だ。二代目のお兄さんの娘さんが区内「天神湯」を経営しており、姉妹店は一軒のみなのだそう。クラウドファンディングの記事では、初代が昭和11年に創業し、二代目の時代、昭和63年にビル型銭湯に改築し、三代目に引き継がれ、配管等の経年劣化が著しいため令和3年2月9日に大改装を開始というストーリー。一度ではあるものの、前の姿を体験しており、新旧を比較できるというのはとても感慨深い。

一年半にも挨拶をしたすっぽんもどきの「かめきち」氏。今日もつれないが、ご挨拶。

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おーーーい。

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しーーーん。また来るね!

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帰り道は、「東中野」駅までてくてく。途中、イオンがあり、その上のマンションいいなあなんて思いながら進む。
そして、将棋の看板。実は私、アマ四段なんです。また時々やりたいな。

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紹介エッセイ(リニューアル前)もご参考まで。

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住所 〒164-0003
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