パフォーマーが営業力を持つ意義【学生インターン】
あけましておめでとうございます。みのりです。
今回は年始っぽい話題ではありませんが、
パフォーマーが営業インターンで得られる価値についてお話しします。
弊社はエンタメを取り扱っており、今回はその中でもマジック×インターンのお話をするので、一般的な会社(?)とは乖離があると思います。
ですので、この記事は下記のような人に向けてお話します。
さて、弊社ではマジシャンの派遣業を行なっており、取引先を獲得するための営業部が存在します。
その中で、今年度は5名のインターン生と営業部メンバーで営業活動を行なっておりました。
インターン生の中の1人は、立教大学の2023年度Long-term/Global Internship(長期実践インターンシップ)を受講し、
大学から単位を認められる形で弊社でのインターンを行いました。
(教授らとやりとりをして単位の認められる形でインターンが出来たことは会社としても意味があるものだと思っています)
マジシャンの会社でインターンを受け入れ、
それが大学の単位になるというのは、少し珍しいことかもしれないので、
学生という軸と、マジシャンという軸を分けて、それぞれが営業活動を行う意義についてお話します。
学生が営業インターンをやる意義
人間活動の8割は自分の売り込みである。という言葉を何かの本で読みました。
(意味合いだけもらいましたが原文はたしか全然違います)
僕らは常に誰かに自分の存在意義を認めてもらうことに力を注いでいて、
それは単に営業という職種軸だけではなく、
「あの子に自分のことを好きになってもらいたい(恋愛/交友関係)」
「会社に自分の価値を示したい(就職/昇格)」
などのほとんどすべての場面で、それが起きているということです。
一言で言うと「生きる上で売り込む力あるとめっちゃ武器になる」ってことです。
ですので、僕は営業という職種を目指さなくても、各方面に転用が効くので営業を経験することは心からオススメできます。
(インターンなら就職よりハードル低く営業経験できるのもいいよね)
さて、実際のところ弊社でインターンをする理由の多くは、
「就職活動を有利に進めたい」だったので、
実際に営業をすることが就職活動にはどう影響を与えていくのか。という観点でお話をします。
営業インターンから受けられる恩恵は様々あると思っていますが、
僕からは2つほど、
就活は直接評価の時代になる
まず、
僕は近年の就職活動における変化の一つに、
間接審査から直接審査に変わってきたことがあると思っています。
(僕が考えていることなので名称は適当です)
この部分はこれだけで1記事にしたいくらいの内容なのですが、すごいざっくりいうと、
これまではサークルやバイトの経験を聞いて、その会社で活躍出来るかどうかを間接的に判断していたのが、
これからは直接スキルを問われる時代になった。ということです。
その理由は2点、
「転職前提の時代になり、会社からしたら長期で教育しても育ったところで辞めちゃうから教育コストをかけたくない、即戦力欲しい。」
「スキルを学ぶことや、経験に対するハードルが下がり、学生でもなんでも始められるようになったこと」
です。
例えとして、極端な例をあげると、
デザイナーで就職したいと思うなら基礎スキルはあったほうが良さそうですよね。
月額数千円でデザイン学んだりツール使えたりする時代に、
「デザインはやったことありません!就職してから全部やります!でも事務のバイトでは細かい作業をずっと続けれていたので、大丈夫です!」って言ったとしたらちょっと弱いですよね。
(これが僕の言う間接的に判断させるってこと)
「いや、デザインやりたかったのに手もつけてないんかい」ってなりそうなのがわかると思います。
前に後輩の就活相談にのっていた時、
「SNSが好きなので、SNSマーケの会社に入りたい」と言っていました。
僕は「であれば、就職の細かいテクニックよりも学生のうちにSNSを自分なりに頑張ってみたほうがいい。フォロワー数として結果が出なくても、行動は可視化されているし直接的なアピールが出来る」と伝えました。
もちろん業種や会社によって全てとは言いませんが、
バイトやサークルや学業などで関節的に会社にアピールするより、スキルや経験をもっと直接的に会社にアピールしたほうがいいと思います。
というかそれが出来る時代になったと思います。
営業をやりたい人がどれだけいるかわかりませんが、それなりに大きな割合を占めている職種ではありますので、ここを学生時代に直接スキルとして経験すると就職活動に良い影響を与えると言えるのではないでしょうか。
会社の戦いの最前線が見える。
僕が前職で人材会社に入った時、
僕の志望動機なんてすごく弱くて、結局その会社が学生を集めるためにアピールしたい項目しか知らなかったんですよね。
僕の前職は
みたいなことを採用ページでプッシュしていたので、僕の志望動機は
みたいなことを言っていたんです。
当時は自分のやりたいことが企業の理念や社風をマッチさせることが大事だと思っていたのですが、それは全就活生がやっていることです。
(マッチさせることの否定ではありません)
実際に入社した後に考えると、
いかに自分の志望動機が中身の見えていないザコ就活生だったかを痛感しました。
その理由を端的に言うと、
どこの企業にもポジションがあって、
「うちはこの市場でこういう戦略で勝ちにいこう」という考えがあります。
その勝ちに行く戦略の理解が出来ていると強いんです。当然その戦略の仲間にする人を選ぶわけですから、
「その社風/文化いいっすね」と言う人より、「その戦いに参戦したいっす」と言う人の方がほしいんです。
(キングダムでいうと、飛信隊に入りたい人が「雰囲気がマッチしてる」というより「天下の大将軍にするために俺は役に立つ」って言えた方がそりゃいいよねって感じです)
だから企業が就活生に対して発してるメッセージではなく、
企業がお客様(世の中)に発しているメッセージにちゃんと耳を傾けてそこに共感できるのか、役に立てるのかを本気で考えてみるのが良いと思います。
これをいきなり学生が出来るかというとちょっと難しいのですが、
営業経験があると会社目線を考える癖がつきます。
「この会社はどうやってお客様に価値を提供してるのだろう?」という問いにちゃんと向き合う訓練になります。
マジシャンが営業を行う意義
そろそろ自社の話に移りましょう。
弊社のマジシャン事業部では、
マジシャンを全国に70名ほど抱えています。
若手マジシャンが多く、まだ経験が浅いメンバーも多くいます。
僕が思うに、
マジシャンはパフォーマーや職人という気質があるため多くのマジシャンが営業活動を苦手としている印象を受けます。
取引先にFリーグのフットサルクラブがあるのですが、そこの社長が「マイナースポーツはメジャーとは違うことを理解して選手たちもしっかりと売り込みをしないといけない。」と言っていました。
マジシャンにも「手に職をつければ仕事は後から入ってくる」という考えを持つ人も少なくありません。
僕は職人は尊敬するし、マジシャンの中で芸を極める人たちは大好きです。ただ僕は憧れて追いかけることから少し距離を置いています。
それはある意味でマジックを愛しているからこそ、商業的に成り立つような設計にしないと大好きなマジックを続けられないと思っているからです。
マジシャンとして長く生きていきたいと考えているなら、
そのあたりの問いにはスッと答えられないと長期的には生きていけないと思っています。
活躍してる人たちはこのあたりを言語化出来ている人が多いし、ちゃんとそれぞれのポジションを明確にしています。
営業の話に戻ると、
全国の名が知れている大企業も、話がくるのを待っているのではなくしっかりとプッシュ営業をしています。
そもそも担当者が勝手に自社選んでくれて勝手にお問い合わせをしてくれるなんてごく稀です。
ましてや、マジシャンを呼ぼうなんて、世の中の99%の人の頭の中に浮かんでさえいません。
営業活動をすると、
「マジックって売れるんだ!」という体験もできるし、
「マジックには価値がないんだ…!」という現実も見えてきます。
それは自分のマジシャン活動の目指すべき場所を決める上でも貴重な体験だと僕は感じています。
弊社がインターンで営業をやり始めたのは今年度が初めてでしたが、
某高級ホテルのレストランとの半年契約をはじめ、いろんな契約や繋がりが出来ました。
立教大学の長期インターンプログラムを受講していたマジシャンは、年収ランキング上位の企業への就職が決まりました。
ぶっちゃけ「マジシャンみんな営業やろうぜ」なんて言ってもあまり僕には得がないのですが、この業界はまだ誰かが勝ったから、誰かが負けるみたいなゼロサムゲームではないので、
こんな記事を書きました。
いわゆるパフォーマンス力向上の分野に関しては、僕自身先輩のCharlieさんやジョニオさんの企画に恩恵を受けまくっているのでお任せしつつ、僕らは組織メリットがあるので、営業系の知見を蓄積しているところです。
(インボイスもあって個人で売るのめちゃ大変だしね)
そんなこんなで年明けて、2024年度もインターン募集する予定です。
この記事を読んで営業やってみたいなと思った人は、ぜひご連絡ください。東京/大阪/沖縄で募集中です。
戦略の話も内部には赤裸々に話しています。
それもあり基本は所属マジシャンから募集してますが、
「パフォーマーには興味がないけど、インターンだけでも興味あります!」
みたいな人がいたら、それはそれでぜひお話ししましょう!
それでは気軽にDM下さいませ!
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