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縁ロマン。

多分この人とは歳をとってもずっとこの関係なんだろうな、なんて数年前に思っていた人とは会わなくなり、その頃あまり会っていなかった人と今は一番よく会うようになった。

職場が変わるのもきっと必然で、今笑顔になれる先輩と巡り会えたことも同様。おかげで前の職場の先輩とは距離感が変わったり、学ぶことも変われば自分自身も変わっていく。

関わる人で変わるものを尊ぶ気持ちが育まれていると感じる。

小説を好む人間になったおかげもあるかもしれない。幼い頃は国語に限らず勉学は放置していた私が活字をこんなに愛することになるとは。人の縁だけでなく、物との縁も不思議なものだ。

言葉との縁も、人の縁や見えない系を太く強くしていくものかもしれない。あの人の声、あの本の文章、それはもちろんのこと、光景から訴えかけられ脳が生む言葉もいつか誰かに届けば、次に待つ縁の鍵になる。なんてロマンチックなことを妄想して身近な縁を彩ってみる。

たとえバッドエンドだとしても、それまでの過程にある喜びを思えばきっと意味のない縁なんてない。考え方次第ではあるけれど、何事も結果に囚われず流れる時間に目を向けていたい。

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