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とある一文を見つけて独り言。

「せっかく女性に生まれたのだからセックスを堪能したい」

こんな一文を目にした。意識的に何度も読み直したけれど「そうよね」と返すには少し時間がかかった。

せっかく女性に生まれたのだから、には男性だったら違っていたというのような意味が含まれている気がする。それとも同じようにセックスを求めていたのか。

これを書いた人に興味を持ったわけではなく、この文章に対して愉しいなと感じた。女性の身体である自分に誇りを持っていて凛とした佇まいで放った一言にも感じ取れるし、絶頂を受け止める者として求められる快感を忘れたくないというような一言にも感じ取れた。

今でこそ多様性なんて言葉を普及しつつあるけれど、○○らしさや貞操なんてもの知らないと言いたげな、清々しい強さみたいなものも感じる。

どちらにしても誰がセックスに明け暮れようといいじゃないって話ではあるのだけれど、堪能したいとさらっと言ってのけるその女性が素敵だなぁと関心もしていた。

私は女性として生まれることに憧れを持ったことさえあった人間なので、きっと嫉妬からくる感情で何度も読み直していたのかもしれないけれど、やっぱりそれ以前に文章から想像できる人物像が如何様にも想像できて愉しい。

それと同時に、やっぱり私には「性」や「官能」がついて回るなと...いや追っている...?いや、もはや心の一部であり私には絶やさずあり続けなければならない永遠のテーマなのかもしれない。

ならば私は「せっかく私として生まれたのだから官能美を堪能したい」と大声で言わせていただく。

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