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Amazon Prime Videoで「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」観た

遅っ!

というわけでずっと気にはしてたんですがようやく観ました。

やっぱり任天堂って凄いね。

世界中でこんなに同じ文脈で語れる映画は他にないんじゃないだろうか。

あのネズミのスーパースターとどっちが上かな。

カメを踏んづける音。
ブロックを叩く音。
キノコを食べて大きくなる音。
ダメージを受けて縮む音。
土管に入るときの音。

地上ステージのBGM。
海ステージのBGM。

そして無敵になった時のBGM。

みんな知ってんだもん。

熱心なマリオフォロワーじゃ全くないですが
(シリーズでクリアしたのはスーパーマリオブラザーズ3だけ)
敵キャラの名前までほとんど覚えてる。

そりゃヒットするわけだよ。
みんな知ってんだもん。

俺だっておじさんなのに(おじさんだからか?)すんごいワクワクしちゃった。
カートでレインボーロードを走るシーンなんかはやっぱりこう世代としてはね。
ショートカットのシーンで「おっ!裏ワザ!」なんて思ってしまったのももちろん狙い通りなんでしょうね。

エンタメとしての完成度も高くて、
上に書いたマリオカートのシーンはもうクライマックスだし、
それ以外にもところどころに放り込まれるの横スクロール画面や
全編通じて結局ほとんど役になってないルイージなどゲームを想起させる粋な演出はもちろん、
妙にブルージーなクッパ、
まあピーチ姫の勇猛さはご愛嬌として(今時姫は黙って救いを待ってる、なんて方がナンセンスなんでね)、
"DK"ことドンキーコングをはじめとしたサブキャラの設定もすごいそれっぽい。

また赤緑兄弟が本当に冴えないおっさんなのが個人的にはぶっ刺さりました。

ブルックリンに住むイタリア系移民、しかも大家族実家住まい。
仕事は配管工、嫌な上司(?)がいる会社から独立したばっかり。
起死回生のつもりで打ったCMに全財産突っ込んで金もない。
そのせいか家族からは穀潰し扱いされていて…
お兄ちゃんに至っては「弟を巻き込んで」って嫌味まで言われる始末。

って悲しいなおい!
悲しすぎるだろ!

そんな設定があったからか最後泣きそうになっちゃった。
単純なのでシンプルなサクセスストーリーが好きなんですよ。

子どもか。

いや、でも老若男女どの層が観ても楽しめる。
違う見方をしていても着地するところは同じ。

まあこれだけの知名度があるからこそできるシンプルな(というかみんな知ってるゲームの文脈に則った)ストーリー。

90分とコンパクトな時間なのもいい。
体感あっという間。

どうやら続編もありそうな匂わせでしたしね。
(卵からアイツが生まれた…おっと誰か来たようだ)

しかしクレジットを見る限りガッツリ任天堂が中に入ってるみたいでしたけど、
それでも日本原産の偉大なゲーム作品を海外勢にこれだけのクオリティで映像化されてしまう、というのは
国内のエンタメ業界の偉い人たちがもう少し危機意識を持たないとまずいんじゃないかと思いますね、正直。

とはいえ作品としては誰が観たって面白い。
世界中の人にオススメ。

★★★★★

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