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自己肯定感は上げるんじゃなくて底上げする。

何もできない自分を認められると自己肯定感が底上げされる。
何かできた自分を認められると自己肯定感が満たされる。
もしくは上限が解放される。

花粉を感じ始めた夜の温泉饅頭

ご飯後のまったりタイムに彼女とこんな話になった。
そもそも二人とも自己肯定感があまり高くなくて、だからこの話題はまあまあ盛り上がったりする。

いかに自己肯定感を高めるかということで言うと、小さなことでも自分を褒めてあげるとちょっと上がるよね、と頷きあった。彼女は大変な仕事があった日には、頑張った自分を抱きしめて褒めてあげるらしい。かわいい。

自分を褒めてあげるの図

わたしはというと、寝る前に次の日のやることリストを作って、それを消化することで”できてる自分”を客観視して褒めてあげるということをしていた。
そのリストには1つ大事なルールがあって、それは「90%ぐらいの確率でこなせそうなことしか書かない」というもの。"できてる自分"のためのリストなのでできそうにないことは書かないし、難しそうなことは脳内の「やれたら良いよね」リストにこっそり追加しておく。すると、ほぼ毎日ちゃんとリストをこなすことができ、ちゃんと"できてる自分"を認めて褒めてあげることができる。いかに普通の人たちが馬鹿馬鹿しく思えるような内容でも。

  • 朝ごはんを食べる

  • ゴミを出す

  • 食器を洗う

  • 洗濯をして、干すまでする

  • 〇〇にメールの返事をする

こんな人として当たり前と言われるような内容でも大真面目でリスト化して、夜になってリストを見返して消化できた自分を褒めてあげていた。

えらいぞ自分!の図

大人になると褒められることが本当に少なくなる。子供の時は段差を一人で降りられただけで褒められていたのに、年を重ねるにつれ怒られることや貶されることの割合が多くなる。
”できてすごい!”の世界から”こんなこともできないの?”の世界にいつの間にか来てしまっていて、同じ世界線のはずなのになあと不思議な気持ちになる。


そもそも自己肯定感って何だろう。それって攻撃力や防御力みたいな一定の固定ステータスなのかなって。でも日によって高い日もあれば低い日もあるからそうじゃない気もする。だって自己肯定"感"じゃん。感覚の感。そう考えると振り幅のあるものだし、それなら日によって変動する数値を気にするよりはその振り幅のケアの方が大事なんじゃないかと思った。

悪い時もあるし、良い時もあるよね、の図

自己肯定感を上げることが大切だと思っていたけど、その振り幅を、特に下振れを小さくすることの方がずっと大事なんじゃないかな。そうすることで落ち込むような日も落ちる高さが低くなって、さほどダメージを受けなくなるというか。平常運転のラインまでの距離が短くなって、回復までの時間や労力が少なくなる気がする。逆に上振れが大きくなると、落差が大きくなってダメージを受けやすいし元いた位置に戻るのも一苦労なんじゃないかな。

こんな感じのイメージです

じゃあ一体どうしたら自己肯定感を底上げできるのか。わたしなりの答えが冒頭の言葉だった。

何もできない自分を認められると自己肯定感が底上げされる。
何かできた自分を認められると自己肯定感が満たされる。
もしくは上限が解放される。

目が痒くて眠たげな温泉饅頭

自己肯定感はその言葉の通り"自己"を"肯定"すること。でも自己を肯定するために何かを達成したりしなきゃいけないのかな。本当に?
むしろ何もできない自分を、それでも「大丈夫だよ」「そのままのあなたで十分なんだよ」と言って認めてあげる時、受け止める時、それは自己を肯定してあげるってことなんじゃないかな。そしてそれは自己肯定感を底上げしてくれると思う。
それで何もかもうまく行くわけじゃないし、状況が好転するわけでもない。でも、今ここにいる自分でそれで良いんだ、と思えることは調子を上向かせるのにとても必要なことだと思う。さっき言ったように、振り幅は小さい方が調子が戻りやすいしね。

もちろん何かできたときに自分を褒めてあげるのもとても大事。それがないと自己肯定感の上限がだんだん下がってきちゃうだろうから。何かできた時には思いっきり自分をほめてあげよう、そう思う。そしてもちろん何もできなくても、失敗して落ち込んでも、そんな自分でも大丈夫なんだって言ってあげたい。そうやって少しずつ自己肯定感を底上げして、毎日が少しでも楽にすごせるようになったら良いな。

何か達成した時は、思いっきり自分を褒めてあげよう。
何も達成できない時は、そんな自分も受け入れて認めてあげよう。

最後に良い感じのことを言いたがった末の温泉饅頭


ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
以下はお礼のメッセージとちょっとした一言が書かれているだけです。
自分には価値があったな!と思われた方で気が進んだらぜひ。


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