三霊泉五名泉投票・その後

昭和5年8月2日の新聞より

三霊泉五名泉をけふ審査会

審査員に六氏を推薦 結果は四日に発表

既報、七月十七日開会の温泉投票選定会において
洞爺湖温泉、昆布温泉、根崎温泉、カルルス温泉、豊富温泉、子宝湯、雨宮温泉、鹿部温泉、温根湯温泉、及川温泉、光風館、瀧不動霊泉
の十二温泉を本道三霊泉、五名泉候補に選定したが以上の候補温泉中より三霊泉、五名泉を決定する最後の審査会はいよいよ今二日午後二時半から本社楼上によりにおいて開かるる事となり左記六氏を審査員に推薦した

道庁衛生課長   木村眞之助氏
札鉄運輸課長   橋本重太郎氏
同 旅客課長   馬場惟保氏
日本温泉協会
北海道支部評議員 酒井信吉氏
小樽旅行協会々長 河原直孝氏
小樽市      星野三郎氏

なほ本社側より平野編集局長、矢上営業局長、池鳥企画部長の三名これに加わり召集される 諸材料により審査を行い八月四日本紙朝刊にこれを発表するはずである

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見落とすところでしたが、最終結果を決める審査会で投票結果が固まり、それを元にいよいよ最終の表彰が行われる事になりました。

投票で上位だった12の温泉の中から、「三霊泉」と「五名泉」が選出されます。当時の感覚なのか小樽新聞社独自の基準なのか、名泉よりも霊泉の方が上位扱い。霊験あらたかな温泉ということなのでしょう。

発表は明日!90年前の明日です!

温泉経営者だった経験を生かし、北海道の温泉をさらに盛り上げる活動をしていきたいと思っています。サポートしていただけたら嬉しいです!