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e-温泉マイスター 熊野別邸 中の島

                  e-温泉マイスター 菅野寿美江

和歌山県の南東部にある中の島温泉。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録された熊野三山の1つ那智山のふもとの海沿いに湧く温泉地で、世界遺産 熊野古道、熊野三山巡りにも便利な場所にあります。
その中でも私の好きな温泉は、「熊野別邸 中の島
四方を海に囲まれた孤島の温泉宿となっていて、宿に行くには専用の船に乗って島を渡ります。
島の広さは、約68,000㎡、東京ドームの約1.4個分の広さととても小さな島ですが
島内には6本の源泉があり、1日700トン、毎分486リットルと湯量が豊富な源泉掛け流しの天然温泉が楽しめます。

中でも、おすすめする露天風呂は、潮騒を聞きながらの海との一体感が感じられる『紀州潮聞之湯』

紀州潮聞之湯

露天風呂は、遮るものが無い絶景の露天風呂になっていて、海との一体感を味わえます。
(そのため女性はが露天風呂を利用するときは、湯浴み着を着用して入浴します)

4~7号の混合泉で、泉質は「含硫黄ーナトリウムー塩化物泉」で塩がとても濃く硫黄の香りがほんのり漂う、乳白色のにごり湯です。
4~7号の混合泉

露天風呂は、岩風呂の構造で3段に別れています。上の段の洞窟風呂の湯舟の底からお湯が沸きだしていてその温泉が、だんだんと下に流れていって、最後は海に掛け流される構造となっています。洞窟からは、ザッバーンと源泉が岩に打ち付けられる音が聞こえてきて、湯量の多さが感じとれまます。洞窟風呂が熱め、中段が適温、下段がぬるめとなっています。サラッとした肌ざわりの温泉は、冷えや、皮膚に良い効果をもたらすと言われていて、湯上がりは、強いポカポカ感が続くような感覚です。

実は、「熊野別邸 中の島」には、島内散策の途中の見晴らし台の近くに、源泉掛け流しの足湯「空海(そらみ)の湯」があります。こちらは、硫黄の匂いが漂ってきて、かけ流しの足湯と眼下に広がる太平洋の絶景を堪能できます。自然と一体になれる露天風呂は、自然と共存して生きていることを実感できる場所です。
ぜひ一度訪れてみてください。

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