e-温泉マイスター 泉薬湯 温泉津温泉 元湯
e-温泉マイスター講座の終了レポート「あなたのお好きな温泉の分析書を見て、源泉名・泉質名およびPRポイントをPRして下さい。」から
e-温泉マイスター 堀田亜希
1500年代から記録されている古文書が数多く残されている歴史長き
世界遺産石見銀山麓の薬湯 島根県大田市
「泉薬湯温泉津温泉 元湯」(センヤクトウ ユノツオンセン モトユ)
全国各地温泉旅に行っておりますが、これほどまでに身体が驚きを感じた温泉は初めてでした。感激と共に温泉療養について、更に深く学びたいと思わせてくれた温泉についてレポートしたいと思います。
源泉名:元湯温泉
泉質:ナトリウムー塩化物泉(低調性中性高温泉)
源泉掛け流し
浴槽温度:熱い湯46度〜48度 ぬるい湯43度〜44度
初めての方38度〜40度
〔上記HP参照:https://www.iwami.or.jp/syunotsu/index.html〕
自然の力で地底から湧き出ている自然噴出の源泉掛け流しの温泉です。女将さんとお話しして驚いたのが、その距離である。浴槽のすぐ真横から湧き出ている新鮮そのものの温泉に入ることができる。
初めて行った何もわからない私に、地元のよく通うお姉様方たちが親切に入り方を教えてくださったた。一番低い温度の浴槽で、身体を慣らし、ぬる湯〔と言ってもかなり熱い〕に肩まで浸かり、2分程度で出る。出て涼む。最初は30秒ともたなかった。
熱湯は相当な熱さで、なかなか初めての人には入れないという。
そこで桶に湧き出た新鮮なお湯を汲んでくださって、顔をつけてごらんなさいと。頑張って目も開けてごらんんさいと。挑戦してみると、体感したことのない熱さに驚いたのですが、口でぶくぶくと気泡を出しながら何度かつけていくうちに、顔中の汚れが落ちたように感じ、今までにないスベスベ、ツルツル感がたまりませんでした。
ナトリウムイオン1890mg、塩化物イオン3360mgとかなり豊富に含まれているため、保温効果が抜群で少ない時間でも体の深部まで温まる感じを受けた。さらに驚きなのが、他にも多種多様な成分に恵まれていること。カルシウムイオン、硫酸イオンも多く含まれており、高温温泉にも関わらず二酸化炭素が500mg超えるとはなんとも希少な温泉と言えるのではないか。
飲用効果:萎縮性胃炎・便秘と表記されており、実際噴出したてのものを飲ませていただきました。味は、昆布出汁のような苦味のあるお湯。島根でも飲泉できるものが少なく、希少とのこと。
古くから愛され続けている歴史的薬湯には、現代のようなアクセスのよくない時代にも「あそこに行けば治る!」と噂になり全国から湯治に訪れてきていたという話だ。医療の発展していない時代において、まさに「魔法の薬湯」であったに違いない。転地療養兼ねて、何度も訪れたくなる素晴らしい温泉でした。
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