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e-温泉マイスター 有馬温泉 

                     e-温泉マイスター 高橋勉

私の一押しの温泉は日本三古湯の温泉であり、枕草子の三名泉にも数えられている「有馬温泉」です。
古くは舒明天皇、孝徳天皇の滞在から、小野小町、清少納言、黒田官兵衛、石田三成が、近世では福沢諭吉、谷崎潤一郎に至るまで多くの偉人の心と身体を癒してきました。江戸時代の温泉番付では当時の最高位である西大関に格付けされたほどです。

湧出口では透明ですが、含鉄塩化物泉(赤湯)は「金泉」、それ以外の透明な温泉は「銀泉」と呼ばれ、天下人である太閤秀吉は湯治のため9回も有馬温泉に通ったと言われています。
有馬温泉の源泉名は有明1号泉と有明2号泉の混合泉になります。泉質名は含鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉になります。

茶褐色の濁ったお湯の成分である鉄分は保温・保湿効果が高く、神経痛や冷え性をはじめ、慢性婦人病、高血圧など幅広い効能があります。
有馬温泉は環境省の指針により療養泉として指定している9つの主成分(単純性温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉)のうち、硫黄泉と酸性泉を除く7つもの成分が含まれており、世界的にも珍しい多くの成分が混合した温泉として有名です。
特にラドンは、免疫力を高めたり、動脈硬化症の予防が期待できるとされています。

私は小さい頃、父が運転する車に乗って家族で有馬温泉を訪れていますが、温泉の効能に匹敵する街並みと申しましょうか、行ったことのある人にしか味わえない独特の雰囲気が気分を高揚させてくれました。泊った宿での料理も最高でした。
有馬温泉は日帰りプランでも十分楽しむことができます。最近では、足湯であれば無料で利用できるところもあります。いわゆる部分浴であっても疲れが取れたり、湯治効果もあることから、自分流のプランを練って実践してみてはいかがでしょうか?

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