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マイスターおすすめの温泉 不老泉

別府市営温泉シリーズ  不老泉の入湯記 
                   シニア・マイスター 甲斐心也

ここはお昼時でも7~8人の入浴者があり、それぞれのスタイルで入浴を楽しんでいた。湯はわずかに色づきがあり、それ以外の特徴はないが、自家源泉が掛け流しで使われている。浴室の換気が不十分で湯気が籠っていて、管理に再考の余地がありそうだ。
「懐かしの別府ものがたり」に昭和天皇がここで入浴された折の記述があり、「昭和天皇がまだ皇太子のころ、別府を行啓したのは大正9年11月7日のことで、中津平野を中心に行われた陸軍特別大演習(11月8日―11日)を統監するためだった。(中略)このほか、別府公園や公園内の忠魂碑、不老泉、観海寺の記念碑」を訪問されたと記されている。(H29.10.21の入湯記より)

ここの前を通りかかったら、一台分だけ駐車スペースがあったので、一湯いただく事にしました。
 この日から別府市営温泉は年末年始の無料開放で、脱衣棚が足りない程の大盛況でした。
 浴室に入ると寒気と換気不足で湯気もうもう、それほど寒くない日でも湯気が充満している事があるのは設計上の問題なのかもしれません。
 今でも市営温泉で最も大きな浴槽を持つここですが、その発展の裏には日露戦争の傷病兵の療養がありました。そして、陸軍病院の別府分院が今のホテル白菊の南側に作られたのも、不老泉の効能にあったという事です。
 湯は中性の単純泉で、微かに色味を感じさせ、やさしい肌触りです。平成26年の建て替え後、人気の市営温泉となり、客足が途絶えることはありません。(H30.12.30の入湯記より)

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