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地球のはなし

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別府温泉地球博物館理事長の由佐悠紀が執筆し、新聞・雑誌などに掲載されたものから温泉に係るものをご紹介します。
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#地球のはなし

地球のはなし 時差ボケの旅

 毎日が日曜状態になって6年が経つのに、3月が近づくと時節を感じ、日常とは違うことをして…

地球のはなし 春暖

 この数年、正月は横浜で迎えている。子供と孫たちが、その南の端に住むようになったからだ。…

地球のはなし イヌビワ

 ビワと言っても、イチジクの仲間である。潅木か小喬木といった小さな木で、春先に芽吹き、1…

地球のはなし 関東の耶馬溪

 8月初め頃は引きこもり状態だったのが、9月には出ずっぱりになった。出かけた先の1つは、…

地球のはなし 臨時の独居

 7月末から8月初めにかけての2週間を、1人で過ごすことになった。臨時の独居である。旅行…

地球のはなし 国道442号を走る

 先日、竹田市の高齢者大学で温泉の話をさせてもらった。朝9時半開始だったので車で行くこと…

地球のはなし 推古時代の大飢饉 

 朝日長者伝説のもととなった、『豊後国風土記』の田野の事件「農民が餅を弓の的にしたら、餅は白鳥になって南に飛び去り、農民は死に絶え、田は荒廃した」について、去年の12月初め、本欄に次のように書いた。  推古天皇の時代、大寒波のため稲が実らず、農民は餓死し、一村消滅の事態に陥ったのではなかろうか。  その後、あれこれ書物に当ってみたのだが、これに関係のありそうな文章は意外に少なく、もはや、頼りは『日本書紀』しかない。ありがたいことに、原典の漢文を現代文風に書き下したものがあ

地球のはなし すもつくれん?

 この「灯」に雑文を書かせてもらうようになったのは、1991年4月だから、かれこれ18年になる…

地球のはなし 日本縦断

 2004年に退職してから当然出張はなくなり、大分県外に出るのは、たまさかの私用の旅だけとな…

地球のはなし いろいろなダリア 

 4月の末、日用雑貨のスーパーに書類やCDを整理するためのトレーを探しに行ったら、どうし…

地球のはなし 続 いろいろなダリア

 1ヶ月前、3本のダリアのことを書いた。気が引けるけれども、その続きである。  球根を植…

地球のはなし セミ

 この前の日曜の午後、あまりの暑さにうんざりして、外出する気にもならず、本を読む気にもな…

地球のはなし あのですね

 定職が無くなってからの変化のひとつは、季節のメリハリ感が薄れたことだ。とはいえ、非常勤…

地球のはなし マッチポンプ

 18世紀半ばに始まった産業革命を契機として、資源とエネルギーの大量消費が可能となり、人類は格段に便利な生活を手に入れた。消費するからには、それに見合う廃棄物を放出せざるを得ない。それらの集積が、地球温暖化を始めとする環境の劣化をもたらした。  この温暖化への警鐘と改善への努力に対して、2007年のノーベル平和賞が授けられたのは記憶に新しい。  温暖化防止を実効あるものとするため、さまざまな取り組みが行われている。敬意を表したい。ところが、どうにも腑に落ちないことがある。