【実録】読んでいない本について堂々と語る 「世界哲学史6」
昨日、ちょいちょい参加している浜松オンライン読書会さんで、読書会の案内がⅩで流れてきた。
Ⅹアカウント
世界哲学史シリーズの読書会をずっとやっていて私はほとんど参加していなかったのだが、個人的に、今回の章立てが非常に気になってしまった。
でも、全然読んでいない。買ってすらいない。思わず返信。
こうたさん(浜松オンライン読書会の主宰者)はとてもやさしいので、読んでいなくても参加していいよと言ってくれた。めっちゃやさしい。
なので、思わず、こう返信してしまった。
ということで、【実録】読んでいない本について堂々と語る
実は、微妙に読んでないけど何食わぬ顔で何度か参加したことはある。しかし、読んでいなくても、こうたさんは受け入れてくれる。とてもやさしい。
しかし、返信をしたのが、6月21日19時40分。読書会は21時からである。
1時間20分後。
どうすっか。全然読んでなくても受け入れてはくれるけど、やっぱ手元には置いておきたいし、中身見ておきたいよね。
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ということで、kindle版を速攻購入。
しかし、残り1時間強。第5章まで読み終わるのか?(全10章)
まあ、読めるだけ読んでみよう。
しかし、途中おなかがすいて、時間がないのにご飯を食べる。別のnoteが気になって、見ちゃう、コメントする(笑)。
結局、第2章の途中くらいまでしか読み終わらず(笑)。半分いってない(笑)
21時入室。
浜松オンライン読書会の主宰のこうたさん(以下、「浜」)「あ、lionさん来た。こんばんは~」
lion(以下、「ラ」)「こんばんは~」
浜「lionさんまだ読んでないんですよね」
ラ「さっき、kindleで買いました~」
浜「あ、そうなんですね。じゃあ、よろしくお願いします~」
こうたさんは、参加者全員の感想を平等に拾ってくれる。あんまり長すぎると、いい感じで交通整理してくれる。私的には、思ったことをなんでもいっていい空気を作ってくれるので大変ありがたい。
1章ずつ、それぞれ感想述べあう感じで進む。
ということで中身!
第1章 啓蒙の光と影
世界哲学史シリーズの6は、近代に突入した。1~5はほとんど参加してないけど。
近代といえば、まずは、啓蒙思想!(なのか?)。
こうたさんが、参加者(今回はこうたさんいれて4名)に順番に感想を聞いてくれる。
浜「lionさん、第1章はどうでしたか?」的な感じである。
第1章で私が気になった点はココ。
「激越さ」。割と序盤でこのワードが出てくる。初めて聞いた。
ら「西洋近代のいわゆる「啓蒙主義」という言葉に、独特の「激越さ」がつきまとっている。「激越さ」なんて聞いたことないっすよ(笑)。いやー、でも啓蒙主義思想ってなんというか、他の時代と違って、派手さというかお祭り感というか、「激越」なんだろうなって。今度から、「啓蒙思想」って何?って聞かれたら「激越な」思想だよって説明しようと思います」
他の参加者「さっきから「激越」しかいってないね(笑)」
ということで、第1章の感想は、「啓蒙思想は、激越だ」です。どこがどうとかそういうことはいいんです。
第2章 道徳感情論
ここでは、最近地味にはまっているヒュームのことが書かれている。
ヒュームのことは、前にちょっとnoteで書いたぞ!
浜「lionさん第2章はどうですか?」
ら「うーん、近代哲学は「理性」か「感情」か?どっちを取るかみたいな、その愛憎劇から生まれた一派が「道徳感情論」なのかなーって。最初は、理性主義みたいなのが出てきたけど、そのあと、感情主義が出てきて、道徳感情論になって、でも道徳感情論も結局、トマス・リードの批判があって、そのあと衰退する。トマス・リードって初めて知りましたけどね(笑)。「理性」と「感情」ってどっちが先で、あるいはどっちが上なんですかねー?ここで答えがでるはずないですが(笑)」
感情が先か、理性が先かというのは、本当に興味深い。
第3章 社会契約というロジック
ここからは、本当に全然読んでいないゾーン。
浜松さんはやさしいので、「第3章はどうですか?」の質問を他の人からやってくれる。その間に、必死で斜め読み(笑)。
浜「lionさん第3章はどうでしたか?」
ら「実は今回、『社会契約というロジック』という章立てが、面白そうで読んでいないのに直前で飛び入り参加しました(笑)。これはもう「契約」っていうのがいかにも「西洋」って感じですよね。なんで、統治機関に従わないといけないのかっていうと、われわれは、もう社会と契約しちゃったからんですよ。自分の持っている権利を放棄して、統治機関に委ねることを私たちは合意したって考える。よく考えたらとんでもないですよね。誰がこんなん考えたんだよ(笑)で、社会契約論が最初は、万人の万人に対する競争がやばいから、しかたなくみたいなのがだんだん積極的になって、もう社会契約の考え方が理想なんだ!みたいになる。この展開が面白いよなーといつも思います。」
ななめ読みの割に頑張った(笑)。合っているかわからんけど、堂々と言った(笑)。
社会契約というロジック、今度はちゃんと読みたいな。
第4章 啓蒙から革命へ
ここも、浜松さんは、私に聞くのを後回しにしてくれるので、その間に必死に斜め読み。でも、第4章は本当によくわかんなかった(笑)
浜「lionさん第4章はどうでしたか?」
ら「みなさんいうように第4章は難しいですよね。とりあえず、第4章のまとめ部分の「おわりに」だけ読んだんですけど、ここだけ見てもよくわからない(笑)。」
ら「政治的自律の理想と主権国家の結合が提起する一連の問題ってあるんですけど、「主権国家の結合」ってなんなんですかね?」
浜「これたぶん、「政治的自立の理想」と「主権国家」の結合ってことですね」
ら「あーそういうことか!「主権国家の結合」だと意味わかんないですもんね(笑)文章がわかりづらい(笑)。とりあえず、モンテスキューの法の精神みたいなのがあるけど、そっからの逸脱が、ロベスピエールの恐怖政治とかだったってことがいいたいんですかね」
第5章 啓蒙と宗教
ここもマジで読んでいない。浜松さんが、「ニュートンとライプニッツのバトルは面白かったですねー」という。なにそれ!?めっちゃ読んでから参加したかった。
必死に斜めよみ、とりあえずバトルしてるっぽいことはわかったが、どんなバトルなのか詳しいことまでは読み切れない(笑)
浜「lionさん、第5章で何かありますか。」
ら「うーん。。。(本当に読んでいないのでめちゃ悩む)。なんで、ここの章のタイトルって「啓蒙と宗教」なのかなって。後半は、主に「神」の話だから、宗教の話なのかなという気もするけど、「啓蒙と宗教」というのが気になりまして…あーここでいってることかなー」
ら「啓蒙思想が出てきたけど、いきなり「神」がいなくなったわけじゃないってことですかね。「神」に近づこうとしている。ワンチャン俺たち「神」のことわかるんじゃね?みたいな(笑)。今の哲学ってそもそも「神」のことを前提にしてないと思うし、「神」を使うとしてもメタファーっぽいけど、このころは、まだ『神は死んでない』ってことですかね。『神は死んだ』ってニーチェでしたっけ」
浜「「神は死んだ」って誤解も多いみたいですけどね(笑)」
ら「あ、全然正確じゃないこと言ってるので、気にしないでください(笑)でも、「啓蒙と宗教」って発想で考えたことなかったなあ。面白そう。」
読んでいなくても、意外となんとかなりました(笑)
むしろ、最初っから読んでないので全然正確じゃないです~と言えるので、気が楽だった。読んだからと言って、正確にはならないけど。
しかし、読んでいない本を語るために、いろいろ必死で考えて膨らまそうとすると、言いながらいろんな発想が出てくる。「読んでいない本を語ることは終わりのない創造のプロセス」というのはよく言ったものだなあと。
そんなわけで、ひさしぶりにやってみた、「読んでいない本について堂々と語る」。たまにはいいかもしれません。
そうすると、本当に読んでみたくなってきます。ちゃんと読みたくなってきた。
ということで、「今日一日を最高の一日に」