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3秒で答えてください「あなたの夢はなんですか?」これに答えられない人だけ読んでみてください。

『思考は文字化すると現実化する』横川裕之

ナポレオン・ヒルの著書『思考は現実化する』は、多くの億万長者を生み出したとされる。その理由は明白である。経営者の中にはこの本を手に取る者が多く、広く読まれていることから、億万長者を生み出す源泉となっているのだろう。
しかし、成功しない人も多い。その理由は『思考は現実化する』にも書かれている。自分が心から望み、かつ他人のためにもなる目標や夢を、文字にして明確にできていないからである。
「あなたの夢や目標は何か?」と問われた際、即座に答えられない人は、思考を文字に落とし込むことができていないと言われている。

また、京セラおよびKDDI(旧・第二電電)の創業者である稲盛和夫氏の例も示唆に富んでいる。稲盛氏は、経営者としての長いキャリアを通じて、数多くの挑戦と失敗を経験し、それらを乗り越えてきた。彼は工場での長時間労働や困難な状況に直面しながらも、自らのビジョンに対する揺るぎない信念を持ち続けた。
稲盛氏の事業哲学は、単に製品を作ること以上のものだった。彼は消費者のニーズに敏感であり、職人精神を重んじるとともに、常に品質と革新を追求した。この徹底した姿勢が、京セラおよびKDDIの成功の基盤となった。
稲盛氏は、「○○を作る」「○○な夢を持つ」といった具体的な目標を掲げるだけでなく、その過程で絶えず自己改革を行い、組織全体の成長を促進した。彼のリーダーシップと経営哲学は、多くの経営者にとってモデルとなっている。

本書では、エジソンが何を売ったのかも詳述されている。多くの人がエジソンを電球の「発明者」として記憶しているが、実際には彼は既存の電球デザインを改良し、より実用的で長寿命の電球を開発したに過ぎない。初期の電球はすでに存在しており、エジソンの役割はそれを大幅に改善することだった。
エジソンが成功した理由の一つは、彼のマーケティング能力にある。彼は「一番光輝く電球を開発した」と自信を持って公言したとされている。この種の宣伝は、当時の技術的現実をやや誇張していたかもしれないが、彼の創造的な思考と将来への確信が投資家や一般大衆を引き付けるのに役立った。エジソンはただの発明家ではなく、彼の発明を市場に出し、社会に受け入れられるようにするビジョンを持っていた。
エジソンの最大の貢献は、電球自体だけでなく、電気照明システム全体の構築にあった。彼は電力生成、配電、そして照明器具の設計までを含む、統合されたシステムを考案した。この革新的なアプローチが、電気照明の普及と発展を大きく促進したのである。

言葉はでまかせを言うが実現しないということでもないのだ。確信をもって行動できるかどうかがあなたを進歩させて周りの邪気を取り払うのだろう。

わたしの話をさせてほしい。1年目は抽象的な目標を紙に書いて壁にはり読み上げ続けた。2年目はより具体的に壁に貼り読みながらその読んだことに向かって行動をしはじめた。

気づけば3年目になり目標がより現実化している。本を書き、事業を起こす。ここでは抽象的に書くが、どんどん行動が明確になっていくのだ。

最初は「会社をつくりたいなぁ」「インフルエンサーになりたいなぁ」というかなり抽象的だった目標からは信じられないくらい変化していることを実感する。

書評もまだまだだが少しずつ変化しているという声もいただいた。すべては思考を文字化し行動が伴う結果だろう。

目標を掲げるのもスキルが必要で、とにかく紙に書いてみることがなによりも大切なのだ。どんなことでもどんな抽象的な言葉でもいいから書いてほしい。本書をおすすめしたい理由は『思考は現実化する』という固く読むのが辛いという方にとっては最初のステップとして取り組んでもいいかもしれないと感じたからだ。

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