Mobility業界の開拓者!自動運転で誰でも自由に移動できる社会を目指す小野﨑の次なるチャレンジとは
はじめまして!片道レンタカーサービス「カタレン」を運営している、Pathfinder株式会社代表の小野崎悠介(@yonozaki)です。
カタレンは2022年3月に本格スタートし、徐々にユーザー数を伸ばしてきており、現在では4万人の会員が登録しています。昨年末には、プレシリーズAで総額1.1億円の資金調達も実施しました。
私がカタレンをリリースしたのは、ある目的のためです。この記事では、カタレンの先に、どんな未来を作りたいのか。その未来を実現するには、どんな人たちの協力が必要なのかをお話していきます。
自動車業界に興味がある方はもちろん、「旅」が好きな方、より良い社会づくりにチャレンジしたい方はぜひご覧ください!
スタートから2年で、ユーザー数は4万人以上
Pathfinderは、2020年に創業したばかりの会社です。現在メインで行っているのは、「カタレン」という片道レンタカーの事業。一般的なレンタカー事業は、長距離移動の場合は乗り捨てができない、もしくは有料の場合がほとんどです。でもカタレンなら、長距離移動でも無料で乗り捨てができるので、「行きは車、帰りは新幹線」など、移動手段の選択肢が増やせます。
現在は東名阪が中心ですが、新横浜・大宮と成田空港を結ぶ「カタレン for Airport」を開始するなど、少しずつエリアを拡大しているところです。2022年から本格的に事業をスタートしてまだ2年ほどですが、ユーザー数は4万人を超えています。2024年には東武鉄道と提携して、日光のサイクリングを気楽に楽しめるサイクルキャリア付き片道レンタカー事業をスタートしました。
現在Pathfinderには、業務委託を含めて約20人のメンバーがいます。メンバーの経歴は多種多様で、この規模のスタートアップとしては珍しいシニアクラスの取締役や、関西電力や日産といった大手企業からの出向者もいます。ちなみに、メンバーの平均年齢は30代後半です。会社の歴史は浅いですが、構成しているメンバーは高いスキルと豊富な経験を持っている人が多いです。
移動の選択肢が増えると、世界が広がる
今のPathfinderは片道レンタカーがメインの事業ですが、私たちが目指しているのは「自動運転プラットフォーム」の構築です。カタレンはその一歩目です。片道レンタカーを通じて最適配置・最適配車のデータ蓄積とアルゴリズム開発を進めていきます。いずれ訪れる自動運転時代の社会的インフラとなるのが、私たちの目指すゴールです。
Pathfinder創業のきっかけは、学生時代まで遡ります。大学生のときに、バイクの免許を取得しました。そこから、文字通り世界が広がり、好きなときに好きな場所に行けて、やりたいことや見たいものに簡単にアクセスできるようになりました。移動に制約がなくなったことで行動的になり、性格までポジティブになったんです。そのときから、「もっと自由に移動できる世の中になったら、社会そのものがポジティブになるんじゃないか」と思うようになりました。
その思いを後押ししたのが、海外で見たカーシェアの仕組みです。私が学生の頃には、欧米では乗り捨て可能なカーシェアリングサービスが普及していて、路上で気軽に乗り捨てできるんです。法律等の関係上そのまま真似するのは難しいですが、日本にもそんなサービスがあったら便利だし、マイカーも減るだろうなと思いました。
私はもともと大学院でロボットの研究をしていて、シリコンバレーの大学に留学したり、欧米のロボット関連企業でインターンをしたりしていました。「将来はハードウェアスタートアップを立ち上げたい」と考え、製造業のビジネス経験を積むために新卒でトヨタグループの総合商社である豊田通商に入社。そこで、自動運転の事業開発や、モビリティサービスの立ち上げを経験しました。
その後、研究分野だったロボット関連のスタートアップを2社立ち上げました。しかし、私の世界が広がったきっかけとなった「移動」に関する事業で勝負がしたくて、自動運転プラットフォームになることを目指すPathfinderを創業することに。ゴールを逆算して今できることを考えた結果、片道レンタカーの「カタレン」をリリースしました。
豊田通商時代にモビリティ関連の事業に携わっていたとはいえ、レンタカーやカーシェアリング事業の経験はありません。そこで、国内のレンタカー業界に革命を起こした日本初の格安レンタカー業態「ニコニコレンタカー」の創業社長である坂見にジョインしてもらい、アドバイスをもらいながら徐々に事業を拡大させてきました。
絵空事では終わらせない、堅実な戦略で一歩一歩前に進む
Pathfinderは現在、「カタレン」を軸に規模を拡大中です。これまではビジネスや旅行目的の利用が多かったのですが、最近はワーケーションで利用される方も増えてきています。その需要によりお応えするため、航空会社やサブスクのホテル会社と連携したワーケーション向け新規サービスをテスト運用中です。
ただ、何度もお話しているように、私たちの目指すゴールはもっと先にあります。まずは、カタレンをMaaSに組み込んでいきたい。MaaSとは、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであり、例えば乗換案内を検索すると、電車やバスを組み合わせた移動ルートが表示されますよね。カタレンがもっと社会に浸透していけば、レンタカーやカーシェアリングもそこに表示されるようになるはず。そうすると、より効率的に移動できるようになります。
MaaSに組み込めたら、最適配置・最適配車のための大量のデータが取れるようになります。そのデータは、遠くない未来に訪れる、自動運転時代を支えるインフラになり得ます。繰り返しになりますが、私たちの事業はすべて自動運転時代から逆算して作っているんです。
私たちの事業は、「少し変わった取り組みをしているレンタカー屋さん」だと思われることも多い。また「自動運転プラットフォームをつくる」と言うと、“絵空事”だと言われることもあります。しかし、絵空事のような未来を現実のものにするために、片道レンタカーなど今実現可能なものを一歩一歩積み上げていくのが私たちPathfinderのスタンスです。この戦略に共感してジョインしてくれたメンバーがとても多いんですよ。
「開拓者」が活躍できる環境
Pathfinderでは、常に新しい路線の拡大やサービスの提供を進めています。直近では、2024年6月から大手レンタカー会社と提携して、東京⇔成田間を走るレンタカーを200台用意しました。年内にはさらに1000台まで伸ばす予定です。
事業が目まぐるしく成長する一方で、壁にもぶつかっていて、正直にすべてお伝えいたします。今直面している大きな課題は3つ。まずは、適切な配置・配車を予測できるシステムの構築が必要にも関わらず、コアメンバーにエンジニアがいないこと。次に、カタレンやPathfinderの認知を拡大するためのマーケテイング施策を考えるメンバーがいないこと。そして、レンタカーの台数が増えると管理工数も比例して増えます。レンタカーの管理やユーザーのサポートをするメンバーも足りていません。つまり、とにかく人手が足りていない状況です!
事業に共感してくれた方はもちろん、車が好きな人、旅が好きな人、そして「成長しそうなスタートアップだから」と期待をしてくれている人など、現在いるメンバーの入社理由は様々です。ただ、「自分で考えて動きたい」というのは、全メンバー共通しているかもしれません。
社名のPathfinderは「開拓者」という意味です。その名に恥じないように、業界を、時代をリードするインパクトを生み出していきたいと思っています。そのためには、メンバー一人ひとりが事業を自分ごと化し、アイデアを出し、行動する必要がある。そんな人たちが集まった組織が、強くならないわけがありません。
メンバーが挑戦できる環境づくりも少しずつ整えているところです。取締役の坂見を始めとした、ビジネスの知識も経験も豊富なシニアメンバーと共にチャレンジできるのも、Pathfinderで働く魅力のひとつだと思っています。
移動の自由を広げて、より良い社会づくりにチャレンジしたい方。旅行の選択肢を増やして、ポジティブな人を増やしたい方。そして、これまでのビジネスパーソンとしての経験を試してみたい方は、ぜひ一度お話しましょう!