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創業100年の老舗鮮魚店が突如離乳食に参入した理由

この度、おさかな離乳食をリリースしました!

おさかな離乳食の商品名は「魚は土台(ど~だい?)、パクパク離乳食」。
2023年3月よりおのざきオンラインストアおのざき鮮場やっちゃば平店にて先行販売しています。親潮と黒潮がぶつかる栄養豊かな漁場であるふくしまの潮目の海で水揚げされた「常磐もの」を贅沢に使用した栄養たっぷりのおさかな離乳食。この記事では、創業100年の老舗鮮魚店がおさかな離乳食の開発・販売に至った経緯をまとめたいと思います。

「ひらめのトロトロ」1食486円(税込)

おさかな離乳食の特徴

①添加物・保存料不使用で安心安全
原材料は、ひらめ、米粉、昆布、野菜(種類によって)のみ。余計なものは一切使用していません。高度な包装技術によって、常温販売と賞味期限6ヶ月を実現させました。

②旬の魚を使用するからこそ栄養豊富
原料の魚は、福島県いわき市沼ノ内漁港で水揚げされた旬の魚を、魚のプロである我々が目利きして厳選します。当然ですが、旬の魚が美味しいのは、産卵前で栄養をたっぷりと体内に蓄えており、うま味成分が最も強い時期であるからです。従って、旬の魚を原料に使用することで、栄養価の高いおいしいおさかな離乳食となるのです。調理方法がシンプルだからこそ、いかに美味い旬の魚を使うか、が生命線となります。

沼ノ内漁港で水揚げされたヒラメ。実に素晴らしい品質。

③簡単らくちん
おさかな離乳食は透明パウチの袋に入っています。軽い上に常温で保管できるので、お出かけ先でもバックに忍ばすことができます。常温保管できるので自宅の冷蔵庫や冷凍庫も圧迫しません。食べるときは、はさみを使わなくても手で開封することができます。また、外出先では、お皿がなくてもそのままスプーンですくって赤ちゃんに食べさせることができます。1回で食べ切らない場合は、製氷皿などに入れて冷凍することも可能です。(1週間程度保管可能)

簡単に手で開封できるのが魅力的

④ギフトにもぴったり!
3個入りセットの用意がありますので、出産祝いやお孫さんへのプチギフトにもぴったりです。

専用の可愛いBOXに入れて発送します

なぜおさかな離乳食?

離乳食に販売する理由①「困っているママ・パパが多いから」

☑こどもの食事の準備はママが「80%」であり、ママの負担が大きい。
☑共働き世帯が増えているので、ママの負担が非常に大きくなっている。

共働き世帯数が右肩上がり

☑魚介類の調理は、臭いやさばき等の煩雑さ、および調理熟練度が必要であり、家事時間が少ない共働き家庭は敬遠する傾向にある。

魚屋である我々ですら、家で魚は捌きたくない。。

☑出産後、親の食への価値観は変り、約9割は子供に魚を食べさせたい。
☑市販のベビーフードを自分の子供に食べさせることに抵抗を感じる人は2018年の23.3%から2021年の17.2%と減少傾向。

上記のデータから、
「子供に魚を食べさせたいが調理が大変だし、そもそも共働きで忙しいので調理する時間がない」
というママが多く、非常に困っている方が多いのでは、と我々は考えました。


離乳食に参入する理由②「親の痛みに深く共感しているから」

2021年に娘が生まれ、魚屋を経営しながら育児をする大変さを痛感しました。特に魚を使った離乳食作りでは大人の食事以上に神経を使いながら、裏ごしや骨取りを行う工程は魚屋の私たちでさえもひと苦労でした。泣きわめく赤ちゃんを横目にご飯を用意する余裕などないですよね。あやすのとお世話で精一杯です。

大泣き。ママも大泣きです。

離乳食に参入する理由③「魚食文化を次の世代に繋ぎたいから」

味覚のベースは3歳頃までに土台が形成されると考えられています。従って、ちゃんとした味覚は3歳までに身につけることが大切なのです。3歳までに本物の魚の味覚を覚えさせることで、魚が好きな子に育ってくれれば。そんな想いも込めておさかな離乳食を開発しました。

近年は魚の資源量が減っています。だからこそ、獲れた魚はありがたくいただきたいですよね。次の世代に豊かな水産資源を残すためにも、捨てられてしまう魚のアラで美味しいいあら汁を無料配布する活動も行ってきました。

赤ちゃんを抱えながらあら汁配布活動

離乳食に参入する理由④「LTV(顧客生涯価値)向上を狙いたいから」

お客様のライフスタイルに応じて魚を提供し続けていく機会をいただきたいと考えています。例えば、生後100日のお食い初め用に祝い鯛とはまぐりをご購入いただいたご家庭には離乳食の案内を。
生後5.6ヶ月~は白身のおさかな離乳食。生後8.9ヶ月~は赤身のおさかな離乳食。生後10ヶ月~は青魚のおさかな離乳食。1歳以降は、骨なしの切身魚やおのざきのアラ出汁。節分にはおのざきの鰯や恵方巻。ひなまつりにはおのざきのひなちらし。端午の節句(こどもの日)には、おのざきのお寿司。その後も、入学式などのお祝いにはおのざきのお寿司やお刺身。丑の日にはおのざきのうな重。年始にはおのざきのおせち。これだけ魚は日本の伝統行事に結びつきが強いにも関わらず、魚離れが進んでいます。そこで、離乳食をきっかけにお客様と長期的な関係を気づけたらいいなと考えたわけです。

今後の展開

①販路拡大
→行政との連携、民間保育園との連携、サブスク販売検討、ふるさと納税等

②お客様とのコミュニケーション整備
→おのざき公式LINEの活用(https://lin.ee/7PEPTtA

③機能性食品の認証取得
→栄養士との連携、大学との連携

④介護食への応用
→市場拡大が確実な介護食への応用、老々介護の隠れたニーズへの対応

まとめ

私たちが働きながら子育てすることで得られた経験から本当に欲しかったおさかなを使った離乳食を作りました。全国のママ・パパに役立つはずです。この記事を読んで興味を持っていただけたら嬉しいです。

専用BOXのネコポス便でお届け(2023年4月~予定)

▼おのざきオンラインストア(魚は土台、パクパク離乳食)

▼おのざきオンラインストア
https://www.onozaki100years.com/

▼おのざき公式Twitter
https://twitter.com/OnozakiOfficial

▼おのざき公式Instagram
https://www.instagram.com/onozaki_official/


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