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戦争は「お話の中」だけだと思っていた

朝のラジオで「ベトナム戦争」という言葉を聞いて、思い出した。

小学校低学年だった私。

松谷みよ子さんの「ちいさいモモちゃん」を読んだ。

叔母から「モモちゃんとアカネちゃん」をプレゼントされて、既刊の前後も全て読んだ。(最終巻「アカネちゃんのなみだの海」だけは大人になってからだが)

今、本棚を掘ってこれかなと手にした「モモちゃんとプー」

目次を見たらドンピシャ、これだった。

タイトルは「クレヨン ドドーン」

この辺は間違えたくないから本を見て確認したけど、以下は私の記憶。

モモちゃんとお友達のコウちゃんは家でお絵かきをしていた。

コウちゃんは、大砲をドーンと撃ったりするのはカッコイイみたいな感じでお絵かきしていたのだけど、モモちゃんは嫌だなあと思いながらお花とか描いていた…多分。

いつの間にか2人は戦場に。

「やめなさーい」とモモちゃん達は懸命に止めるけど、砲弾は止まらない。

そこでモモちゃんは手にしていた「クレヨン」を大砲に詰めた。

ドーンと打つと兵隊たちの頭上に色とりどりのクレヨンが降る。

次に、画用紙を打ち上げる。

(クレヨンと画用紙は逆の順だったかも)

兵士たちは空から降ってきたクレヨンと画用紙でお絵かきを始める。

お花や故郷の家族の絵。みんな楽しそう。

そこでモモちゃんはママに起こされる。

コウちゃんはもうおうちに帰っていた。

テレビから流れる戦争のニュース。

「モモちゃん、戦争やめなさーい、ってクレヨンドドーンして兵隊さんお絵かきしてたのに!」

このお話の最後がどうだったのかを思い出せない。モモちゃんはママの膝か胸で泣いていた。


このお話を読んだ子どもの私はこの「戦争」は「桃太郎」みたいな「遠くのお話」だと思っていた。

これが実際に起こった「ベトナム戦争」をモチーフに書かれた話だと知ったのは、恥ずかしながらうんと後。

これだけでなく、「ちいさいモモちゃん」が、松谷みよ子さん自身のお子さんだった、と大人になってから知った。

話がそれたけど

50過ぎた今でも、自分の中では戦争感はあまり変わっていない。

だって、体験していないのだから仕方がない。

でも、様々な本や映画やテレビ等々からその悲惨さは学んだ。戦争なんて絶対嫌だ。そう思う。


あれこれ考えだしたら、文章の着地点がわからなくなったからこれで終わり。


ちなみに冒頭のラジオでは、アメリカ軍のアフガン撤退について話していたのだった。

アフガニスタンって世界地図のどこなんだろう…成長していない私、情けない。

だからって全く自分とは無関係だとはもう思わない。

何か出来るのでは?とも思えないけど。



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