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✨11月の“透かし”御朱印✨

11月は「むすび」の月。

宮中をはじめ、全国の神社で一年の実りを神様に捧げる新嘗祭にいなめさいが行われる月です😊

今年いただいた多くの実りや結びに感謝を捧げる機会とされてください✨





◆「書ノ神しょのかみ」特別御朱印

当社、小野照崎神社の御祭神である小野たかむら卿、御配神としてお祀りをしております菅原すがわら道真みちざね公は、ともに平安時代に実在した人物であり、「書ノ神」と称えられるような才能あふれた神様です。

この躍動する「書ノ神」という文字を書き上げるのは、篁卿と道真公。

その力強さと繊細さが共存する美しい筆の動きからは、書道への深い理解と敬意が伺えます。

御祭神の小野篁卿は、平安初期の政治家であると同時に、絵画・和歌・漢詩・文才に優れ、狩野派かのうはをもって「その絵は神に至る」と言わしめた「芸術・芸能の神様」です。

御孫に和様の書の礎を築いた書の三蹟さんせき「書道の神」と称えられる小野道風がおりますが、自身も楷書・草書を巧みに書いた優れた書家であり、後の書法を学ぶものは篁卿の書跡を手本にしたという逸話が六国史りっこくしに記されています。

「学問の神」として広く知られる御配神 菅原道真公は、学者としての活躍はもちろんのこと、文人の家に生まれながらも右大臣まで登り詰めた類まれな功績を残した政治家でもありました。

書では「三聖」と称され、多くの詩歌を残した歌人でもありました。

没後にはその御遺徳から、朝廷より「天満大自在天神てんまだいじざいてんじん」の神号を授けられ、江戸時代には寺子屋で『学問の神・書道の神』として天神様(道真公)が祀られるなど、庶民の間でも広く崇敬されました。



◆「道ひらき」特別御朱印

当社の庚申塚は、「喜宝院 入谷庚申堂」から遷祀せんしされた日本三大庚申にほんさんだいこうしんのひとつにも数えられる貴重なもの。

「道ひらき」特別御朱印は、庚申塚こうしんづかにお祀りされる 道ひらきの神様「猿田彦さるたひこ大神おおかみ」の御神徳を現したものです。

猿田彦大神に導かれる御祭神の小野篁おののたかむら卿、菅原道真すがわらのみちざね公、そして神社の動物たち。

導かれる人の列には、当社に縁のあるレジェンド旅人の姿も…♪

猿田彦大神は、私たちが人生の岐路で悩んだ時、行き先を照らして導いてくれる神様です。

天孫降臨てんそんこうりんの神話で、皇孫ニニギノミコトが地上に降り立つ際に道案内をしたという「道ひらき」の神様。

物事のはじまりにお現れになり、全てを最善の方向へ導かれる神様として信仰されています🌞

当社の本社神輿ほんしゃみこし渡御とぎょにあたっても列立ての先頭にほど近いところに立ち、先導をしています🙂

そんな猿田彦大神の御神徳を現した「道ひらき」の御朱印は、おもむきの違う金銀2箔を使って輝きの魅力を引き出すなど、あしらいの随所に工夫が凝らされています🎵

授与所前に見本もございますので、是非お近くでご覧ください👏



◆「秋奉しゅうほう -紅葉もみじ銀杏いちょう-」特別御朱印

長かった夏の終わりを台風と秋雨がさらっている間に山の紅葉も徐々に色づきはじめ、秋の風は山を錦のように染め上げています🍁

そんな秋のえも言われぬ美しい景色をいただいた、自然への返礼として雅楽を捧げる…というのが今月の「秋奉」特別御朱印-紅葉-のストーリー。

山の神様のために特別にあしらえた舞台で、雅楽ががくを奉納する舞人たち。

秋の日差しをスポットライトのように浴び、演舞にも力が入ります😊

このたびは  ぬさもとりあへず手向山たむけやま
もみぢの錦 神のまにまに

百人一首 - 菅家(菅原道真)

物色自堪傷客意
宜将愁字作秋心

物の色はおのづから 客のこころを傷ましむるにへたり
まさにうべなり うれへの字をもて秋の心に作れること

和漢朗詠集 - 小野篁

山の神への宴は盛大に催され、見開き4面で繋がる仕様となります…🎵



◆「みのり・むすび」特別御朱印

「みのり・むすび」特別御朱印は、通常の当社の"透かし紙"をあしらった「透かし」の御朱印ではなく、新しく"飾り紙"をあしらった「かさね」の御朱印

「みのり」は御祭神 小野たかむら卿と、相棒のネコが「ススキ」に腰掛け、「むすび」は御配神ごはいしん 菅原道真すがわらのみちざね公と、神使のウシが「稲穂」に腰掛ける可愛らしいデザイン。

表情豊かなみのりむすびの文字は書家 山下人夢氏によるもので、先月の「みのり」の御朱印と合わせて一つの絵柄となる仕掛けとなっています。

今年の初穂と、神様の依代よりしろとされるススキ。
飾り紙によってふたつが交わり結んだ秋の御朱印をお楽しみください…♪



◆「新嘗祭にいなめさい神嘗祭かんなめさい」特別御朱印

10月は神嘗祭かんなめさい、11月は新嘗祭にいなめさいと、今年の実りを感謝する国の基となる大事なお祭りが続きます。

神嘗祭かんなめさいとは、毎年10月17日に天皇陛下がその年に収穫された新穀を八百万やおよろずの神々に先駆けて、伊勢の神宮と宮中に鎮まる天照大御神あまてらすおおみかみに最初に捧げ、今年の「みのり」への感謝を捧げるお祭りです。

また、11月23日には宮中をはじめ、全国の神社で一年の実りを神様に捧げる「新嘗祭にいなめさいが行われます。

新嘗祭は、その年の収穫に感謝して初穂はつほを供えて神々をもてなし、共に食すことで契りを深め神様の御力をいただく、宮中の恒例祭こうれいさいでも最も大事にされている儀式です。

また、新嘗祭はその年の勤労で結んだ成果を国民一体となり神様に捧げ、そのご縁を深く「むすぶ」儀式でもあります。

「神嘗祭」は伊勢の神宮における大祭、「新嘗祭」は宮中の大祭に相当する一年に一度の重儀となります。

当社では、この大事な2つのお祭りを奉祝して、2か月合わせて、2つのお祭りがつながる【4面の特別御朱印】という形で御朱印を奉製しております✨

神嘗祭かんなめさい」奉祝御朱印から4面続きで、田植えから収穫、奉納され、祭礼が行われる一連のストーリーを「源氏物語絵巻」で用いられている様々な技法(二千円札に描かれているアレです…!)を散りばめ描き上げました。

宮中祭祀や神社の恒例のお祭りは外部に非公開の場面も多いですが、御朱印や記事を通して少しでも身近に感じていただけると嬉しいです♪



◆月参りのご案内

「月参り」とは、月に一度ないし二度、特定の神社に参拝することを言います。

御神前で呼吸を整え、背筋を伸ばして手を合わせて、日頃の感謝を申し上げること。
また、神様の御前で嘘偽りの無い素直な自分に立ち返り、その月を振り返り気持ちを整え、今後の誓いを立てること。

――こういった「祈り」の積み重ねが、神様と私たちの心の距離を、少しずつ近づけてゆきます。

当社では毎月の「月参りのおしるし」に、日本の美しい季節や文化を感じるあしらいの特別御朱印に加え、毎月の祭事や暦、日本の文化のコラムを掲載した特別なリーフレットを無料でお分かちしております。

当社は学問芸能の神様をお祀りする神社ということで、毎月楽しみにお待ちいただけるような内容を目指し、心を込めてお届けしております。
ぜひ一度、ご覧ください。

また、「小野篁公とめぐる季節の旅」と題し、神社の四季を感じる特設サイトを公開しております。

毎月、月替りの『特別御朱印』のご紹介に加え、10種類の『待ち受け壁紙』(無料)のダウンロードも可能です。

御祭神と巡る四季の旅を通じて、親しくお参りをいただき、日々の中で四季の彩りを感じて頂ければ幸いです。

11月のお参りも皆様にとって良き体験の機会となりますように、心よりお祈りを申し上げます。



◆小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ

東京の下町 入谷にある学問・芸能・仕事の神様をお祀りする神社です。
御祭神は、平安時代有数のマルチアーティストである 小野たかむら卿。文鳥を愛する絵画の神様で、百人一首にも登場したり朝は朝廷に夜は冥界に出勤される多動な神様です。
852年⛩創建 、境内には重要文化財の富士塚も🗻

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