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江戸時代から人々の心を元気にしてきた「花火」

夏の夜を彩る花火大会🎇

花火は江戸時代から日本人を魅了し、人々の心を元気にしてきました。

​今年は残念ながら感染症対策で全国的に中止になっているところが多くなっていますが、実は最古の花火大会で花火を上げた目的は「鎮魂」それに「悪疫退散」だったのだそう。

8月の限定御朱印も「花火」をモチーフにしています。

今回は、そんな花火大会の歴史についてのお話です。


最古の花火大会! 隅田川花火大会

花火大会の最古として歴史的記録が残っているのは、毎年テレビで中継も行う東京の夏の風物詩「隅田川花火大会」です。

実はこの名称は、昭和53年からと意外と新しいもの。その前は「両国の川開き」という名称でした。

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今から約300年前、江戸時代・享保17年(1732)の大飢餓で多くの餓死者が出て、さらに起こった疫病の流行により国は多大な被害と影響を受けました。

時の8代将軍吉宗は、翌年に人々の鎮魂と悪疫退散を祈り水神祭を行い、その際に両国周辺の料理屋が幕府の公許により花火を上げたことが今日の花火大会のはじまりなのだそうです。

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夏は祖霊をまつる“鎮魂の季節”

夏は、祖霊を迎えて家族の時間を過ごす「お盆」の季節🎐

東京の夏の風物詩・靖国神社で毎年7月に行う「みたままつり」も、お盆の時期に合わせてはじまったお祭りです。

各地で行われる「盆踊り」も、霊魂を慰めるために行う盆行事から生まれたもの。 精霊迎えや、五山の送り火など、この季節には祖霊を迎えて様々な形でもてなし、一族で共に同じ時間を過ごすことが何より大切にされています。

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「お盆」とは、古来からの日本の祖霊信仰と仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)が融合した、先祖の御霊(みたま)をお祀りする行事。

暑い夏は、祖霊をまつる“鎮魂の季節”でもあるのです。



花火に感染症の収束を祈る

今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、隅田川花火大会をはじめ全国的にも花火大会は中止になるところが多くなっています。

そんな状況の中、全国各地の花火業者や各種団体により、6月初旬やオリンピックの開催日であった7月24日に感染症の収束を祈願した“花火の全国一斉打ち上げ”が行われる流れがありました。
混乱を避けるため場所の事前告知をせずに、全国的に行われたということです。

手持ち花火や線香花火も情緒があって素敵ですが、打ち上げ花火は見ているだけで元気をもらえます。

時代は変わっても、人々の心を元気にする花火の力は変わりませんね!

8月も、皆様のお参りを心よりお待ちしております。
当社でも各所感染症予防に取り組んでおりますが、お越しの際は十分な体調にて予防対策をしていただいたうえでお参り頂くようお願いいたします。



小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)

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東京の下町 入谷にある学問・芸能・仕事の神様をお祀りする神社です。
御祭神は、平安時代有数のマルチアーティストである 小野篁(たかむら)公。文鳥を愛する絵画の神様で、百人一首にも登場したり、朝は朝廷に夜は冥界に出勤される多動な神様です。852年⛩創建 、境内には重要文化財の富士塚も🗻

東京メトロ 日比谷線 入谷駅 4番出口 より徒歩3分
JR山手線 鶯谷駅 南口 より徒歩7分

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