小野たいすけ official note
わが国有事の机上訓練に参加しました
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わが国有事の机上訓練に参加しました

小野たいすけ official note

この週末、ある大学において数人の国会議員を集めて行われた、わが国有事についての机上訓練(TTX、Table-Top eXercise)に参加させていただきました。

具体的な有事のシナリオに基づいて、政府としてどのような対応を取るべきかを、現行の安全保障法制の枠組みのもとで判断していくという課題をチームで取り組みました。

政府内の体制構築、自衛隊に指示すべき内容、関係各国への対応、国連をはじめとする国際社会に対するアクション、関係自治体との連携、国民への情報提供やコミュニケーションなど、検討項目は多岐にわたり、皆でアイデアを出し合い政府としての案をまとめ上げました。

また、現実はもっと混沌としているものと思いますが、刻々とシナリオが変化するので、それに対応してスピーディに方針を決めていくことの難しさも感じました。特に、有事が起こった際の国民保護は、今のままではかなり厳しいと机上訓練をやっていて痛感しました。また、わが国安全保障法制が、危機を的確に回避するために有効に機能するのかの突っ込んだ議論が、国会はもちろん、広くわが国において行われるべきだとも思いました。

そのためには、すべての国会議員や自治体の首長が、有事についてのTTXを行い、ある程度経験を積んでおくことが大切だと感じました。

アドバイザーの方からいただいた印象深い言葉が2つあります。

1つ目は、「災害は、起きた直後から時間が経っていけば事態は改善していくのが普通だが、軍事は、時間が経てばたつほど悪化する」。私も熊本地震の際に対応に当たりましたが、わが国有事では比較にならないほど対応は困難になることでしょう。訓練の冒頭に行われたオリエンテーションにおいては「今回のシナリオも大変だが、実際の有事にはもっとぐちゃぐちゃになる。ぐちゃくちゃの中でどうやって状況を把握し、判断を下していくのか、それを体験してほしい」と言われました。

2つ目は、「今、皆さんは政府として、自衛隊に対して『防衛出動命令』を出されました。それはすなわち、自衛隊員に対して、国のために命を捧げてくれと命令したということです。その重みをしっかり受け止めてほしい」という言葉。あるシナリオで提示された事態に対処するため、参加メンバーが閣僚として持ち回りで命令書にサインするというシミュレーションまで行われました。今後起こるかもしれない有事において、自衛隊が国家・国民を守るために最大限機能し、かつ無意味なリスクを増やさないようにするために、政府も国会もまだまだ安全保障法制等について不断の努力を続けなければならないと感じました。私自身も、国会においてこのような視点から活動を行っていきたいと思います。

今後、このようなTTXを継続していきたいとも主催者側はおっしゃっていましたので、ぜひ開催をご希望の方はご連絡いただければおつなぎしたいと思います。危機はいつ起こってもおかしくない、という姿勢で多くの国民が今できる訓練やアクションをすることの重要性を感じた1日でした。

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小野たいすけ official note
1974年東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、アクセンチュア(株)等を経て、2008年熊本県政策調整参与、2012年、38歳で熊本県副知事に就任。2020年6月に退任、東京都知事選挙に出馬(61万票)。2021年10月の衆議院総選挙で日本維新の会から比例代表東京ブロックで当選。