サリサリカリー
横浜市神奈川区の六角橋交差点近く(住所は神奈川区西神奈川)にある『サリサリカリー』。僕が敬愛しているお店の一つ。最初に訪れたのは10数年前(2010年12月)で、今の場所とは違うところ(すぐ近所だけど)にあった。何とも不思議な雰囲気を醸し出しているマスターとマダム(当時は奥様かと思っていたらそうではなかった)が出迎えてくれて、何とも不思議な気持ちになった。でもこのカリーがあまりにも美味しくて驚いたのだ。その衝撃を忘れられない。その後何度も繰り返し訪問しているうちにマスターとも仲良くなり、僕の奨めで出場した横浜市商店街連合会主催のカレーコンテスト(ガチカレー)で金賞(優勝)したりもした。マスターはコロナ禍直前の2019年に旅立たれてしまったが、現在は娘さんが継いで営業しておられる。エピソードはまだまだいっぱいあるのだが、僕のブログにあれこれ書き継いで来ているので、ご興味のある方は検索などして覗いてもらえたら幸いである。
メニューはカリーとサラダとチャイのスリーコースセット1500円(税込み)のみ。カリーのお代わり500円、オプションのデザートハニートラップ500円はありますが、基本はスリーコースセット。入店して席に着くとそれはもうスリーコースセットをオーダーしたことと同義。ご飯の量を少なくしたい方は(多くしたい方も)着席したら最初に伝えてください。
ブログにも散々書いているが、サリサリカリーのスペック紹介。パキスタンのパンジャーブ地方の家庭料理をアレンジ無しでそのまま再現。水を一切使わずに野菜の水分だけで煮込むカリー。味付けは岩塩とスパイスのみ。鶏肉の繊維がほぐれてコンビーフ状になっている。全てが渾然一体となって難解な計算式の様相。シンプルさと複雑さが両立しているカリー。
僕はこのカリーで体調が整って疲労回復に効果アリ。最初の頃はいつ行ってもお客さんがいなくて。今はもう旅立たれてしまったマスターが店内でのんびりしておられて。それが段々と口コミなどで噂が広がって、テレビ番組でも紹介され、店内満席の日もあって驚いたこともあった。今ではすっかりこの六角橋に定着しておられる。以前は1000円でしたので地球上で最も納得のゆく1000円の使い道と申し上げていた。現在は1500円の地球最高峰。ワンアンドオンリー。唯一無二。サイコーでサイキョーである。
サラダもシンプルだが、この味のサラダには他ではついぞ出会ったことがない。これもワンアンドオンリーの範疇である。
ウマウマウー。たまらなくウマイ。一年中いつ食べてもウマイ。カリーのベストパートナー。素晴らしいのである。
食べ始めから食べ終わりまで何となく写真を撮ったので、一緒に食べている気分になって欲しい。
最後の一口までウマイ。ウマウマウー大王。このカリーを食された美輪明宏さんが「ものすごく惚れた人に、口の中を撫で回される感じ」と表現された。云い得て妙である。愛だなぁ。多くの方にこの美味しさを知って欲しい。是非食べて戴きたい。お店の看板には「一部の人に理解される」と書いてあるが、是非その一部になってください。
ほんのり甘いチャイでピッタリとスパイシーさが収まる。魔法のようである。貴方にもこの魔法を体験して戴きたい。
マスターが北海道から乗ってきた車がまだそのまま店頭に停めてある。ここには愛がいっぱいあるのだよ。カリーにも愛がいっぱい入っている。愛こそは全てと云うけれど、その通りだと思う。この愛を貴方にも。たっぷりと。ちなみに岩手県盛岡市にも『サリサリカリー 盛岡店』があってそちらも大変にウマウマウー(味がちょっと違うんですよ)なのでお近くの方は是非。