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好きなことは諦められない。だから、諦めることを諦めました。

私は今年、キャリアチェンジをしてデザイナーになりました。

もう覚えていないくらい幼い頃から、自然と絵を描くことが好きで、中学校から美術を学べるところを選びました。そのまま迷うことなく、大学まで10年間、美術を学びつづけました。

しかし、就職を機にその世界を離れます。ものづくりを続けることに限界を感じたからです。

これまでのキャリアは、躓いてばかり

新卒では、イベントプロモーション会社に入りました。大学時代、アートワークショップを学んでいたことから「人の集まる場所をつくる」ことに魅力を感じていました。そして、ここでイベントのスキルを培ったら、またアートワークショップなどのイベントを開催したいと考えていました。

小さな会社でしたが、私の部署は大手クライアントと直で取引しており、とてもやりがいがありました。はやく一人前になりたかった自分にとっては合っているなとそのときは思っていました。

ただ、とても忙しく、スタイル的にも残業がないと仕事ができないような業界でした。そのとき「この働き方を30代でもできるか?」と考え、退職を決めました。

イベントにまつわるディレクション全般(企画、制作、運営管理)を行っていましたが、そのなかでもデザインに関わる内容が一番楽しかった。イベントのメインビジュアルや、サインと呼ばれる(案内)看板、ユニフォームなど、幅広くつくっていました。

「もう少しデザインに近いところで仕事がしたいな」そう思って、Web制作会社にWebディレクターとして転職します。しかし、未経験でのWebディレクターはわからないことだらけ!一度しっかり勉強したい、という気持ちが湧いてきます。

自信もプライドも一旦置いて、仕切り直し

2度の退職を経験したとき、一旦今までの経歴とか自信とかプライドとか、置いてみようと思いました。「本当にやりたいこと」に向き合ってみようと。

それで、SHElikesに入会しました。

何だかんだずーっとデザインとつかず離れずだったから、これを機に「つくる側」に戻るのもありかもしれないと思いました。趣味レベルの副業で、イラストを描いたりはしていたのだけど。「好きなこと」を仕事にする勇気まではなかった。でも、それで嫌いになったら「そんなもんだったんだ」とわかっていいのでは、とも思っていました。そのときはもう、そのくらい腹を括っていました。

いつだってリスタートしていい

そして、デザインを学び直したら、楽しすぎてびっくりした!

正確には、私がやってきたのは美術(アート)で、デザインは基礎レベルだったので、ほぼ初心者。デザインが楽しいのか、学ぶことがたのしいのか当時はよくわかっていませんでしたが、夢中で勉強して、デザインして、という日々をつづけていました。

そのなかで、自信をなくしたり、デザイナーになることを悩んだり、デザイナーになっても実力不足を感じたり、いろいろありましたが……今のところ、デザインのスキルを身につけて「デザイナー」と名乗れるようになったことは、選択肢として正解だったと思えています。

新しいことを学び、人生の舵を切ること。大人には簡単なことではない、と私は思っていました。今もそう思っています。

でも、人生に失敗なんかなくて、すべてが未来の自分の糧となる。そのときは失敗だと思っていても、人生がつづく限り「経験」でしかないのかもしれないなあと。

本業だけでなく副業も、好きなことをする!

そんなふうに、前向きに仕事をしていくなかで、昔の夢も叶えられるような気がしてきて、オンライン会議ツールを用いた「オンライン似顔絵やさん」というサービスもローンチしました。「イベント」という形ではないけれど、コミュニケーションを重視したアートです。私がずっと好きで、ずっとやりたかったこと。

本業があるので、あまり多くは開催できていませんが毎回本当に楽しくって!昔から絵を描いてきた自分がこんなにも純粋に描くことを楽しめる日がまた来るなんて、思ってもみませんでした。

やっぱり好きなんだよ、つくることが。きっとこれからも

結局、私は遠回りをして「つくる側」に戻ってきてしまいました。好きなことをあきらめることをあきらめてみたら、とても楽になりました。

この人生は自分ひとりでは歩いてこられなかったなとも思います。家族、友人、そしていつも支えてくれた夫に感謝の気持ちでいっぱいです。

好きなことで一番にならなくてもいいし、有名になる必要もない。あくまで自分のために、好きなことを、好きなかたちでつづけていけばよい。最初から最後まで自分の人生なのだから。

勢いで書き切った文章だけど、このまま公開します!ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

よいお年をお迎えください!

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